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京都大学霊長類研究所
郵便番号484-8506
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TEL. 0568-63-0567(大代表)
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霊長類学フォーラム

タイトル: 『人間の進化: こころ、からだ、くらし、ゲノム』 
      Human Evolution: Mind, Body, Life, and Genome

日時: 2013年9月23日(月)13:30 - 16:30 (13:00開場)

場所: 日本科学未来館 7階 みらいCANホール (東京都江東区青海2-3-6)

 

当日の様子をビデオでごらんいただけます。 wmv形式(22.4MB)  mp4形式 (22.9MB)

 

当日の様子


大勢のご来場ありがとうございました。

 

実物を体験するコーナー、講師とやりとりする時間がありました。

 


霊長類学フォーラム

霊長類学の最新成果をわかりやすくお届けするために、
本年度から新たに『霊長類学フォーラム』をおこないます。
ふるってご参加ください。従来、東京公開講座として
開催してきたものの精神を受け継ぎ、よそおいを一新しました。
講演時間を短くし、実物を体験するコーナーや、
講師と直接やりとりする時間を多く設けました。
ご来場をお待ちしています。

タイトル: 『人間の進化: こころ、からだ、くらし、ゲノム』 
      Human Evolution: Mind, Body, Life, and Genome

日時: 9月23日(月)13:30 - 16:30 (13:00開場)

場所: 日本科学未来館 7階 みらいCANホール (東京都江東区青海2-3-6)

主催: 京都大学霊長類研究所

協力 日本科学未来館

お問い合せ: tokyo2013@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp

  *事前の申し込みは不要です。11:30より7階みらいCANホールで整理券配布予定です。
   参加費無料です。
   収容人数(300人)に達したら受付を閉めさせていただきます。あしからずご了承ください。
   なお、日本科学未来館の常設展示5F人間コーナー
   「ぼくとみんなとそしてきみ」をぜひご覧ください。

   新しい試みとして、「実物体験展示」をします。
   チンパンジーが取り組んでいる記憶テストの体験、
   野生チンパンジーの石器、サル類の骨格標本、
   熱帯林の樹木や果実や、染色体についてもご覧ください。
   また関連図書も用意してあります。
   手にとってご覧ください。

スケジュール

13:00 開場、ならびに実物体験展示と解説
13:30-14:00 講演1、比較認知科学の視点から 松沢 哲郎
14:00-14:10 人間展示のはなし(松沢)
14:10-14:40 講演2、生態学の視点から 湯本 貴和
14:40-15:15 休憩 ならびに実物体験展示と解説、常設展示ツアー
15:15-15:45 講演3、ゲノム科学の視点から 平井 啓久
15:45-16:15 講演4、形態学の視点から 濱田 穣
16:15-16:30 質疑、ならびに実物体験展示と解説

講演内容

こころ:比較認知科学の視点から 松沢 哲郎

「人間とは何か」、それが知りたくてチンパンジーの研究をしています。日本の研究所で調べると、人間よりすぐれた瞬間記憶の能力のあることがわかりました。アフリカの森では、一組の石をハンマーと台にして、硬い種をたたき割って食べることもわかりました。子どもは、親やおとなのようすを見てまねようとします。「まねる」ことが「まなぶ」ことなのでしょう。意外かもしれませんが、チンパンジーはヒトのようにじょうずにまねることができません。「まねる」ために必要なのは、想像するちからです。想像するちからが、人間らしい心を生み出したといえるでしょう。

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くらし:生態学の視点から 湯本 貴和

人類の生まれ故郷であるアフリカの熱帯林で、類人猿やゾウの研究をしてきました。アフリカの森には、日本の森ではみられないような、大きくて堅い果実や種子があります。植物は動物に果実を食べてもらい、種子を飲み込んで排泄してもらうことで世代の更新をしています。ゾウや類人猿は、からだが大きく、広い範囲を移動するので、遠くまで種子をはこんでくれます。植物にとってだいじなパートナーなのです。またアフリカの森は、熱帯林にしては樹高が低く、場所によっては水分をふんだんに含んだ草がたくさん生えています。類人猿の住む森の研究から、ヒトが誕生した環境を考えます。

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ゲノム:染色体研究の視点から 平井 啓久

染色体の変化と生物の進化、その関係を研究しています。いろいろな生物の染色体を解析してきました。ヒトとチンパンジーは染色体の数がちがいます。それぞれ23対46本と、24対48本です。じつは、チンパンジーの12番と13番の染色体が融合して、ヒトの2番染色体ができました。染色体は、さまざまな条件で変化します。身体のいろいろなところで変化します。病気の原因にもなります。そして、新しい特徴を作ることもあります。それぞれの種の特徴であるこうした染色体の変化は、優れた変化として世代を超えて受け継がれてきたものです。染色体を通してみえてきたヒトとチンパンジーの違いを考えます。

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からだ:形態学の視点から 濱田 穣

ニホンザルとそのなかまのサル類を「マカク」と呼びます。マカクは、アフリカで約800万年前に起源し、約550万年前にアジアに渡来してそこで進化しました。ヒトは、チンパンジーとの共通祖先から分かれて、約600万年前からアフリカで進化しました。ほぼ同じ期間が経過した現在、マカクは20種いますが、ヒトは1種です。からだの特徴からみると、マカクは基本形に近いかたちをたもっていて保守的ですが、ヒトはいちじるしく変化していき革新的だといえます。こうしたヒトとマカクの進化パターンの違いと、それをうみだした原因について考えます。

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