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霊長類学フォーラム

講演内容

こころ:比較認知科学の視点から 松沢 哲郎

「人間とは何か」、それが知りたくてチンパンジーの研究をしています。日本の研究所で調べると、人間よりすぐれた瞬間記憶の能力のあることがわかりました。アフリカの森では、一組の石をハンマーと台にして、硬い種をたたき割って食べることもわかりました。子どもは、親やおとなのようすを見てまねようとします。「まねる」ことが「まなぶ」ことなのでしょう。意外かもしれませんが、チンパンジーはヒトのようにじょうずにまねることができません。「まねる」ために必要なのは、想像するちからです。想像するちからが、人間らしい心を生み出したといえるでしょう。

 


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