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所長挨拶霊長類学は「ヒトとは何か」を明らかにしようとする学問です。京都大学霊長類研究所はその課題を「くらし」、「からだ」、「こころ」、「ゲノム」に求め、あらゆる角度から解析しています。そのために研究所の組織は10分野2附属施設のそれぞれ異なる専門分野から構成されています。フィールドからゲノムまでの多様な学際的研究を通して、ヒトとヒト以外の霊長類を相互に比較することで、「人間の本性」の解明にせまります。 研究所は今年で創立46年を迎えます。先人の研究成果を基盤にして新たな発展を目指しています。ヒト以外の霊長類の特性を正確に知ることによって、ヒトを紐解く端緒が得られます。霊長類誕生以来6500万年の歴史とともに、種としてのそれぞれの特異性が醸成され、約250種が形成されてきました。課題ごとに霊長類の種分化や機能発現のメカニズムを解明し、生命の連鎖を明らかにしていきます。 研究所の大きな使命のひとつに共同利用研究があります。平成22年(2010年)に共同利用・共同研究拠点として承認され、「霊長類学総合研究拠点」として教育研究を推進しています。ヒトを含む霊長類に関する研究を有機的・体系的に推進するため、国内外に共同研究の場や機会を提供し、我が国における霊長類学のさらなる発展において、アジアのハブとして、中心的な役割を担うことを目的としています。さまざまな分野の研究者が共同でおこなう研究を推進し、研究者ネットワークの国際的・学際的拠点を形成しています。大学院教育は理学研究科に所属し、霊長類学・野生動物系としておこなっています。 この先40~50年を見据えた研究所の方向性を考えるとき、繁殖育成によって個体を維持することに加えて、半永久的に保存できる細胞や遺伝子や臓器や骨格や個体標本の保存も、霊長類研究にとって勝れて重要です。iPS細胞やゲノムなどの新しい技術や論理を視点に入れることによって、霊長類学の新展開を図ることも検討していきます。 今後も霊長類学研究の発展に鋭意努力する所存です。皆様からのご意見ご支援をこれまで以上に賜わりますよう、よろしくお願い申し上げます。 平成25年4月1日
以前の所長挨拶
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