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所長のあいさつ霊長類研究所所長 茂原信生霊長類研究所の特色は、ホミニゼーション(ヒト化)というキーワードで、ヒトを含む霊長類をいろいろな観点から研究することにあります。「ヒトとは何か」を霊長類を通して考える目的で、理科系・文化系を問わず共同して研究していることはこのホームページを見ていただければおわかりいただけると思います。さらに全国共同利用研究所として、全国の研究者が利用できる研究体制をとっています。 京都大学の伝統であるフィールド・ワークだけでなく、実験室での研究も行われ、両者があいまって他にはないユニークな研究を生みだしています。例えば、道具使用という共通のテーマで、アフリカでの野生チンパンジーの生態学的研究とともに、研究室でチンパンジーの心理学的な研究が行われています。霊長類研究所はこのように、ヒトを含む霊長類を総合して考えることができる研究所です。その点で、応用を中心に据えている外国の霊長類研究所や霊長類センターとは異なっています。 研究所の長年の懸案であるRRS(リサーチ・リソース・ステーション)という組織は、これから人と霊長類がどうつき合っていくかを考えるひとつのモデルとなるように、豊かな環境のもとで、繁殖や行動、あるいは成長などの基礎的な知識を蓄積することを目指しています。実現できれば、野外での霊長類の保全にもその知識を還元していくことができ、これからの霊長類の研究に大きな役割を担っていくものになるでしょう。 京都大学の生物系部局と共同で「生物多様性」をテーマとして文部科学省の21世紀COEプログラムに採用され、霊長類研究をさらに充実させる素地ができました。我々自身の研究を発展させるのはもちろんですが、次代を継ぐ若い研究者を育てることも重要な課題となっています。学部を持たない研究所のため学生を集めにくいという不利な点もありますが、それは逆に、全国各地の大学から大学院生が来るという利点ともなりますし、海外からの留学生もいます。 皆様方のご支援をお願いするとともに、ご意見やご助言をいただけたら幸いです。 2003年4月 霊長類研究所 所長 茂原信生
以前の所長挨拶
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