ENGLISH 京都大学
125周年
所長挨拶 概要 教員一覧 研究分野・施設 共同利用・共同研究 大型プロジェクト 教育,入試 広報,公開行事,年報 新着論文,出版 霊長類研究基金 リンク アクセス HANDBOOK FOR INTERNATIONAL RESEARCHERS Map of Inuyama
トピックス
お薦めの図書 質疑応答コーナー ボノボ チンパンジー「アイ」 行動解析用データセット 頭蓋骨画像データベース 霊長類学文献データベース サル類の飼育管理及び使用に関する指針 Study material catalogue/database 野生霊長類研究ガイドライン 霊長類ゲノムデータベース 写真アーカイヴ ビデオアーカイヴ

京都大学霊長類研究所
郵便番号484-8506
愛知県犬山市官林
TEL. 0568-63-0567(大代表)
FAX. 0568-63-0085

本ホーム・ページの内容の
無断転写を禁止します。
Copyright (c)
Primate Research Institute,
Kyoto University All rights reserved.


お問い合わせ

English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-24-009

国際野生ウマ科会議への参加・発表

報告者:伊藤 英之

期間:2012/9/18 - 2012/9/25

 International Wild Equid Conference(国際野生ウマ科会議)はモウコノウマ、ノロバ、シマウマなどの野生ウマ科動物を対象とした会議で、行動学・生態学・遺伝学・獣医学・管理学(飼育下・野生下)など幅広い分野を対象としている。また、大学等の研究機関だけでなく、実際に動物を管理している保全団体や動物園の関係者も参加する会議である。申請者はグレビーシマウマにおいて遺伝的多様性について調査しており、今会議での発表や同分野の研究者とディスカッションを行うことで、さらなる研究の発展に非常に有意義であると考えられる。

 International Wild Equid Conferenceでは、”Development of Microsatellite Markers for Endangered Grevy’s zebra (Equus grevyi) by the Next Generation Sequencer”というタイトルでポスター発表を行った。遺伝学分野の発表では申請者と同様に非侵襲サンプルである糞を用いた研究例が多くみられ、サンプリングや抽出方法についての情報交換を行うことができた。また当該学会は野生ウマ科動物に関する幅広い分野の研究や保全活動についての発表がされるため、遺伝学以外の研究者からの情報提供を受けることもできた。特にケニア・サンブールでグレビーシマウマの保全をしているLalampaa氏(Grevy's Zebra Trust)からは保全の現状について、内分泌学研究のためにケニアでグレビーシマウマの糞採取を行ったHeisel氏(ジョージア大学)からサンプル採取の可否についての情報提供を受けるなど、今後の研究に有用な多くの情報・知見を得ることができた。エクスカーションでは, Neusiedl Lake National Parkを訪問した。広大な国立公園を利用して,家畜とモウコノウマの生息地管理研究をしており,大規模な保全研究を実際に観察することができた。


学会会場風景


大学内で飼育されているウマ
(ウィーン獣医大学はウマ科学においてヨーロッパ有数の研究機関)


Neusiedl Lake National Park(広大な場所で管理されているモウコノウマ)

AS-HOPE Project<>