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English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-23-S006

ユーラシア大陸における旧世界ザル類の進化に関する古生物学的研究

報告者:高井 正成

期間:2011/9/4 - 2011/9/24

 ミャンマー中央部に分布する新生代後半のイラワジ層からみつかった旧世界ザル類と、共産する哺乳類化石の同定のためには、ほぼ同じ年代とされているインドのシワリク層産出化石を観察・計測する必要がある。イギリスの大英自然史博物館とドイツのミュンヘン大学地質博物館には、シワリク層産出化石が多数保管されているので、同施設を訪問することにした。また大英自然史博物館哺乳類部門には、南~東南アジア地域で採集された現生旧世界ザルの骨格標本が多数所蔵されているので、ミャンマーの霊長類化石との比較のため訪問した。

 ロンドン(イギリス)にある大英自然史博物館の古生物部門とミュンヘン(ドイツ)にあるミュンヘン大学地質学部の地質博物館を訪問し、保管されているシワリク層産出の哺乳類化石の観察・計測・写真撮影・モールド採取をおこなった。両施設にはシワリク産化石の模式標本など、貴重な標本が多数所蔵されており、今回の訪問での貴重なデータはミャンマーのイラワジ層から産出している化石種の同定と記載作業にとって非常に重要である。また大英自然史博物館では哺乳類部門も訪問し、ミャンマーなど南~東南アジア地域で採集された現生旧世界ザルの骨格標本を観察・計測することができた。写真撮影やモールド採取もできたので、イラワジ層から産出した旧世界ザル類の化石の同定・記載作業が大いに進展すると思われる。







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