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English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-23-030

東南アジアの霊長類を含む哺乳類相の解明と古環境分析

報告者:西岡 佑一郎

期間:2011/9/4 - 2011/9/30

中新世~前期更新世の東南アジアにおける、霊長類を含む哺乳類相とその生息環境の解明を行っている。 我々の先行研究によると、ミャンマー中部の哺乳類相は南アジアのシワリク相に対比されることがわかった。シワリク産の標本は19世紀以降、欧米の研究者を中心に研究され、イギリスやドイツの博物館に多くの標本が保管されている。本課題は、ミャンマーとシワリクの哺乳類化石を形態学的に比較し、両者の関連性を検討するために行われた。また、偶蹄類のような草食動物は古環境を推定するのに有効な材料であり、より厳密な分析が必要とされる。バイエルン国立古生物学地質学博物館のRössner博士は偶蹄類化石の専門家であり、歯の咬耗度による形態分析を行っているため、共同で研究を進める必要があった.

 ロンドン自然史博物館では、Pilgrim(1939)の記載したインド・パキスタン地域のシワリク産ウシ科化石標本(計36種)から形態学的データを取得し、我々がミャンマーから発見したウシ科標本と比較した。まず保存状態の良い頭骨を対象に、眼窩間幅など頭頂―後頭部形態計23項目、および顎歯の計測を行った。次に、より厳密な歯形態の分析を行うため標本の型を取った。  バイエルン国立古生物学地質学博物館では、共同研究者のRössner博士とミャンマー産ウシ科化石について議論を交わし、今後の研究方針を決めた。また研究手法の考案と実践のため、博物館に保管されているシワリク産標本を対象に歯のMorphotype分けを学んだ。このMorphotype分けは分類学的研究だけではなく、メゾウェア解析など古環境分析にも応用できる。当博物館ではウシ科標本の他に、キリン科標本と齧歯目のヤマアラシ科標本の形態データを取得した。  ゼンケンベルグ自然史博物館では、シワリク産標本に加え、ジャワ島サンギラン産シカ科標本、ドイツDorn-Dürkheim産ウシ科標本の形態データを取得した。また、これらの化石標本をもとにRössner博士から学んだMorphotype分けを実践した。


ロンドン自然史博物館


19世紀に集められたシワリク産ウシ化石標本を手に取る私


ウシ化石の歯をMorphotype分けしているところ(ゼンケンベルグ自然史博物館)

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