ENGLISH 京都大学
125周年
所長挨拶 概要 教員一覧 研究分野・施設 共同利用・共同研究 大型プロジェクト 教育,入試 広報,公開行事,年報 新着論文,出版 霊長類研究基金 リンク アクセス HANDBOOK FOR INTERNATIONAL RESEARCHERS Map of Inuyama
トピックス
お薦めの図書 質疑応答コーナー ボノボ チンパンジー「アイ」 行動解析用データセット 頭蓋骨画像データベース 霊長類学文献データベース サル類の飼育管理及び使用に関する指針 Study material catalogue/database 野生霊長類研究ガイドライン 霊長類ゲノムデータベース 写真アーカイヴ ビデオアーカイヴ

京都大学霊長類研究所
郵便番号484-8506
愛知県犬山市官林
TEL. 0568-63-0567(大代表)
FAX. 0568-63-0085

本ホーム・ページの内容の
無断転写を禁止します。
Copyright (c)
Primate Research Institute,
Kyoto University All rights reserved.


お問い合わせ

English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-22-035

野生チンパンジーの観察

報告者:坂本 英房

期間:2010/08/16 - 2010/08/25

絶滅のおそれのある野生動物の繁殖に取組み,生息域外の種の保存に資すること,そして当該種を対象とした環境教育を実践し,現状を周知することは動物園の重要な役割である。野生動物を心身共に健康に飼育し繁殖に結びつけるため,そして飼育動物の展示をとおして正しい情報を提供するために,飼育者が生息地の環境に身を置き,行動調査を行うことは,重要で意義深いと考えた。

ゴンベストリーム国立公園で,野生チンパンジーの行動を観察することができた。乾期で餌が少ないためか,3~5頭の小群で分散していた。主にGグループのGremlinの家族の行動を観察した。Gremlinと娘のGaia,それぞれの子供たちあわせて5頭が,パームヤシの樹上で摂餌をする様子や地上でグルーミングをしながらくつろぐ様子,移動,就寝前に葉を食べる様子などを観察することができた。また,Fグループの3頭オスが地上で熟睡している様子や,目覚めた後,グルーミングをしながら過ごす様子なども観察した。
ゴンベの森は落葉広葉樹林で,高木がある以外は,日本の森と大差ないと感じた。当園で現在行っている放飼場に,動物が利用できるかたちで持続的に日本の植物を植栽していることについて,方向性は誤っていないことを確信した。
チンパンジーたちと同じ空間に身を置き観察できたことは貴重な体験となった。この経験を京都市動物園の飼育方針,展示に生かしていきたい。


Gremlin Family


They relaxed while doing grooming on the ground.

AS-HOPE Project<>