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English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-22-020

ニシローランドゴリラの家族群における社会行動学的研究

報告者:松原 幹

期間:2010/07/01 - 2010/09/04

ヒトもふくめた霊長類の心身発達における進化的・文化的基盤の研究には、類人猿の遊び行動などの社会行動の発達研究が重要である。相手の身体能力や動きを推測し、自己にハンディをつけるといった能力は、遊びも含めた社会交渉を潤滑にする。こうした能力は幼少児に家族群の中で様々な性年齢の個体と接することで身につけられる。兄弟姉妹や父母、非血縁メスなどの様々な性年齢の個体と直接触れ合う遊びを通じて、相手の力量や反応を幼少期から学ぶことは、オスもメスも出自群から移籍するゴリラには重要であると考えられる。また、周辺環境を3次元的に利用した行動や、高い運動能力の必要な遊び行動は、身体・運動能力の発達や健康面のみでなく、敵対交渉や将来に求愛行動をこなす能力につながってゆく。そこで本研究では社会的遊び行動と個体間関係について調査を行い、ゴリラの幼少期における家族との相互交渉の影響について考察するため、ハウレッツ・ポートリム野生動物公園にて行動調査を行った。

この園では、本園のハウレッツに5家族群、別園のポートリムに1家族群と2オス群が飼育されている。今回は未成熟個体の年齢構成が似ている2群の比較を行った。主に以下の項目について直接観察とデジタルビデオを用いて個体連続追跡法とスキャンサンプリング法により行動記録を採った。
遊びに使用される物体の種類や遊びをする空間の環境特性(植生や地上からの高さ)、および他個体との近接関係といった社会的影響を調べた。
遊び時の姿勢と行動の詳細。飼育ゴリラにおける遊びの行動リストを作成し、遊びに伴う連続した複数の行動(追従、突進、横回転等)の連鎖解析、および遊びの種類と上記1)の空間特性との関連を解析中である。
遊びに伴う社会性発達の調査。独り遊び時に見られる遊びの種類や、複数個体で行う遊びの種類、遊びの誘いかけ行動と参加個体の特徴を調べ、他個体による遊び行動への影響を調べた。
道具使用や特殊な技術が必要な採食行動の学習過程の観察調査。


キンポウゲの花をつみ、見つめるマユンバ(3歳メス)


母フフの横でご機嫌のルナ(1歳オス)

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