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京都大学霊長類研究所 年報
Vol.42 2011年度の活動
Ⅱ. 研究所の概要
3. 図書
霊長類学の研究成果を網羅する方針で図書を収集しています。特に霊長類学関連論文の別刷は85,000点に達し、『霊長類学別刷コレクション』として閲覧に供しています。書籍については全所員からの推薦を受け付け、選定の参考にしています。
(1) 蔵書数(2012年3月末現在)
和書: 7,835冊(製本雑誌も含む)
洋書:17,746冊(製本雑誌も含む)
和雑誌・中国雑誌:147誌
洋雑誌:372誌
紀要類:650誌
霊長類学関連別刷(霊長類学別刷コレクション):85,000点
(2) 資料の所蔵検索
図書室で所蔵している図書・雑誌はすべて【京都大学蔵書検索KULINE】で検索できます。
【京都大学蔵書検索KULINE】にアクセスし、[詳細検索画面]-[所蔵館]の欄で[(82)霊長研]を選択する
と、霊長類研究所の蔵書のみヒットします。
詳しくは京都大学図書館機構のホームページをご覧下さい。http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/
霊長類学関連別刷(霊長類学別刷コレクション)は【霊長類学文献索引データベース】で検索できます。
霊長類研究所ホームページのtopics【霊長類学文献索引データベース】をご覧下さい。http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/cgi-bin/library/books.cgi
(3) 霊長類研究所図書室利用規程
I.開室時間と休室
1.開室時間:平日9時から17時まで。
2.休室:土曜日、日曜日、国民の祝祭日、年末・年始。その他の臨時休室は、その都度掲示する。
Ⅱ.閲覧
1.閲覧者の資格
1) 本研究所の所員。
2) 本研究所の共同利用研究員。
3) 1)、2)以外の、京都大学に所属する者で、所属部局の図書施設もしくは附属図書館の紹介のある者。
4) その他一般利用者。
2.閲覧
1) 閲覧は所定の場所で行わなければならない。
2)
次の各号に掲げる場合においては閲覧を制限することができる。
(1)
当該資料に独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律(平成13年法律第140号、以下「情報公開法」という。)第5条第1号、第2号及び第4号イに掲げる情報が記録されていると認められる場合における当該情報が記録されている部分。
(2)
当該資料の全部又は一部を一定の期間公にしないことを条件に個人又は情報公開法第5条第2号に規定する法人等から寄贈又は寄託を受けている場合における当該期間が経過するまでの間。
(3)
当該資料の原本を利用させることにより当該原本の破損若しくはその汚損を生じるおそれがある場合又は当該資料が現に使用されている場合。
Ⅲ.貸出及び返却
1.IIの1の1)の該当者及び、2)のうち予め利用者カードを提出した者は、下記に従い図書を借用できる。すべての借用資料は、原則として所外に持ち出すことはできない。
1) 借用資料の種類と借用方法
a.単行本
(i) 単行本は1カ月間借用できる。
(ii)
借用時には、ブックカード及び代本板用紙に必要事項を記入する。ブックカードは所定の箱に入れ、代本板用紙は代本板の背に挿入して、書架上の本のあった位置に置く。
b.製本雑誌
(i) 製本雑誌は3日間借用できる。
(ii) 借用方法は単行本に準じる。
c.未製本雑誌
(i) 未製本の雑誌は15時から翌朝10時までの間に限り借用できる。
(ii) 借用時には貸出カードに必要事項を記入する。
d.別刷
(i)
別刷は開室時間中に図書室内でのみ利用できる。
(ii) 利用後は、返却台の箱に返却する。
e.他機関からの借用資料
(i)
他機関からの借用資料は、開室時間中の図書室内での利用に限る。
(ii) 利用後は図書係員に返却する。
2) 参考図書その他禁帯出扱いの図書は貸出さない。
3) 借用中の資料を転貸してはならない。
4)
再手続きをすることにより貸出期限の延長ができる。
ただし、他に借用希望者がある時は、他を優先する。
5) 借用後の図書は返却台に返却する。
2.IIの1の3)
の該当者は、所属部局の図書施設もしくは附属図書館を通じて借用を依頼することができる。
1)
借用資料は単行本のみで、所属部局図書施設内もしくは附属図書館内での利用に限る。
2) 借用期限は2週間とするが、本研究所員からの要請があった場合には、借用期限内であっても、速やかに返却することとする。
Ⅳ.総点検及び長期貸出
1.定期的に図書の総点検を行う。この時は、貸出期限内外を問わず、すべての図書を返却する。
2.総点検期間中、図書室を休室とすることがある。
3.図書委員会により研究室等への備え付けが認められた時は、長期貸出扱いとする。長期貸出期間は1年で、長期貸出扱いの更新は総点検時に行う。
Ⅴ.個人情報漏えい防止のために必要な措置
1.図書室は、図書室資料に個人情報(生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む)をいう)が記録されている場合には、当該個人情報の漏えいの防止のために次の各号に掲げる措置を講じるものとする。
1) 書庫の施錠その他の物理的な接触の制限
2)
図書室資料に記録されている個人情報に対する不正アクセス(不正アクセス行為の禁止等に関する法律(平成11年法律第128号)第3条第2項に規定する不正アクセスをいう)を防止するために必要な措置
3) 図書室の職員に対する教育・研修の実施
4)
その他当該個人情報の漏えいの防止のために必要な措置
Ⅵ.その他
1.図書室資料の目録及びこの図書室利用規程については常時図書室に備え付ける。
2.資料を紛失したり汚損した場合は、代本または相当の代金で補わなければならない。
3.借用資料を期日までに返却しなかった場合、以後の貸出を一定期間停止されることがある。
4.図書室内(書庫を含む)は禁煙とする。
附則
この規程は、平成16年4月1日から施行する。
附則
この規程は、平成23年4月1日から施行する。
4. サル類飼育頭数・動態
2011年度(平成23年度)末 飼育頭数
2011年度(平成23年度)サル類動態表
5. 資料
所蔵する資料は、骨格標本、液浸標本、化石模型、遺伝子試料、CT画像などからなり、外部の研究者にも基本的にすべて公開されている。資試料の多くはデータベース化されており、資料委員会の許可にもとづいて利用希望者に提供され、研究遂行上の必要に応じて貸し出しもおこなっている。
(1) 骨格標本(表1、2)
資料委員会のデータベース(PRISK)に登録された霊長類骨格標本は8,600点を超える(表1)。特にニホンザルの標本は所内飼育・野生由来個体をあわせて3,000点以上を数え、世界的に見ても稀なコレクションである。霊長類以外にも、データベース(PRISK-Z)には約1,700点の獣骨標本が登録されている(表3)。特に、日本産タヌキやテン、ツキノワグマの標本数は世界有数であり、日本産野生哺乳類が減っている現在、これらは貴重な資料と言える。標本は種ごとに分類され、種内では標本番号にしたがって配列されている。利用希望者は、新棟4階資料室のコンピューター上に置かれた標本データベースから標本番号、属名、種名、登録日、性別、体重、座高、前胴長などの情報を検索することができる。
(2) 液浸標本(表1、3)
本棟地下及び栗栖地区の液浸資料室に各種霊長類のホルマリンもしくはアルコールで固定された液浸標本が約1,000点保管されている(表1)。霊長類以外の液浸標本も約200点ある(表3)。筋骨格系の割合が高いが、脳や臓器の標本も含む。平成21年度から液浸標本のデータベース化を行い、PRISKおよびPRISK-Zでの検索が可能になった。このように大規模な液浸標本資料は世界的に見ても稀有であり、貴重なコレクションである。
(3) 化石模型
人類および中新世ホミノイドを中心に495点の化石模型がデータベース(PRICAST)に登録されている。
(4) 霊長類分子生物学用試料(表4)
平成21年度より大型類人猿ネットワーク(GAIN)の情報を通じて譲渡を受けた類人猿臓器試料や、研究所内で多重利用の対象となった試料の一部(旧世界ザル、新世界ザル等)を資料委員会が保管管理している。これらはRNAlater処理試料や凍結試料が主である。譲渡契約等の関係から、原則として利用は所員と共同利用研究員に限定しているので、利用希望者は関係所員に問い合わせていただきたい。現在データベース化を進めている。
(5) CT画像
所蔵標本のCT画像データのデータベース化を進め、Web上のDigital
Morphology Museum (http://www.pri. kyoto-u.ac.jp/dmm/WebGallery/Index.html)
を介して、画像データを国内外の多くの研究者に提供している。
(6) その他
霊長類研究所資料委員会では、国内外の多くの研究者がこれらの資試料を利用して研究を進めることを希望しており、そのために、毎年200点以上の新たな標本の受け入れと作製を行い、資試料の充実に努めている。また、所蔵資試料のデータベース化など利用環境の整備をも行っている。骨格・液浸標本の利用手続きは、非破壊的な使用目的の場合は比較的簡便で、標本の破壊・破損を伴う研究であっても、資料委員会への充分な説明とそれに基づく審査を経た上で可能な場合もある。まずは資料委員会まで連絡されたい。資試料には学外施設から譲渡された貴重なものも含まれる。利用規約や契約等の遵守も協力していただくようお願いする。
備考:資料委員会では資試料の一層の充実を図るため、野外調査などを行う方々に標本資料採集への協力をお願いしております。また、諸事情から管理困難となった標本の取り扱いや、他機関所蔵の資料との交換についての相談も受けます。これらに関するご連絡は、資料委員会までお願いいたします。
(平成24年度連絡先:今井啓雄 siryou [at]
pri.kyoto-u.ac.jp)
(文責:平崎鋭矢)
6. 人事異動
7. 海外渡航
8. 非常勤講師
(理)星英司(財団法人東京都医学研究所認知症・高次脳機能研究分野副参事研究員)
「随意的行動制御の神経基盤」2011.10.13~10.14
(霊)大井徹(独立行政法人森林総合研究所鳥獣生態研究室長)
「野生動物の食性研究と保全への適用」2011.11.29~11.30
(理)颯田葉子(総合研究大学院大学先導科学研究科教授)
「進化集団遺伝学」2011.12.19~12.20
(理)大舘智志(北海道大学低温科学研究所助教)
「日本の哺乳類における生物地理、進化、生態:特に北の視点より」2012.1.26~1.27
(理):理学研究科枠 (霊):霊長類研究所枠
9. リサーチ・アシスタント(R・A)
(氏名:採用期間)
清長 豊 :2011.4.1~2012.3.31
鈴木 南美 :2011.4.1~2012.3.31
西岡 佑一郎:2011.4.1~2011.9.30
グローバルCOE
西岡 佑一郎:2011.10.1~2012.3.31
禰占 雅史 :2011.4.1~2012.3.31
澤田 玲子 :2011.4.1~2011.6.30
飯田 恵理子:2011.4.1~2012.3.31
松川 あおい:2011.4.1~2012.3.31
安井 早紀 :2011.4.1~2012.3.31
吉田 弥生 :2011.4.1~2012.3.31
10. ティーチング・アシスタント(T・A)
(氏名:採用期間)
霊長類学・野生動物系科目に係るもの
早川 卓志 :2011.7.1~2011. 7.31
2011.10.1~2011.12.31
田中 美都 :2011.7.1~2011. 7.31
2011.10.1~2011.12.31
兼子 峰明 :2011.10.1~2011.10.31
磯村 朋子 :2011.10.1~2011.12.31
山田 智子 :2011.10.1~2011.12.31
佐藤 杏奈 :2011.10.1~2011.12.31
鈴木 南美 :2011.12.1~2011.12.31
德山 奈帆子:2012.1.1~2012.1.31
全学共通科目に係るもの
原 暢 :2011.5.1~2011.6.30
2011.9.1~2011.9.30
奥田 康広 :2011.6.1~2011.6.30
I Jahan :2011.7.1~2011.7.31
德山 奈帆子:2011.7.1~2011.7.31
山田 智子 :2011.9.1~2011.9.30
植田 想 :2011. 9.1~2011.9.30
兪 リラ :2011. 9.1~2011.9.30
江島 俊 :2011. 9.1~2011.9.30
国際センターTA
村松 明穂 :2011.12.1~2012.3.31
C Martin :2011.12.1~2012.3.31
磯村 朋子 :2012.1.1~2012.3.31
11. 年間スケジュール
2011年
4月4日 新入生オリエンテーション
4月22日 新入所員歓迎会
5月7-8日 日本赤ちゃん学会 第11回学術集会(中部学院大学各務原キャンパス)
6月11-12日 共同利用研究会「第12回ニホンザル研究セミナー」
6月18日 本学創立記念日
7月30-31日 犬山公開講座「霊長類学の愉しみ」
8月2-3日 大学院修士課程入学試験
9月25日 東京公開講座(日本科学未来館)
9月26日 運営委員会
9月28-30日 全学共通科目「霊長類学の現在」
10月12日 サル慰霊祭
10月30日 市民公開
2012年
1月10日 博士論文発表会
1月23日 修士論文発表会
2月2-3日
共同利用研究会「社会行動と脳 -イメージングと分子-」
2月21-22日 オープンキャンパス
2月23日 大学院博士課程編入試験
3月2-3日
共同利用研究会「行動特性を支配するゲノム基盤と脳機能の解明」
3月10-11日
共同利用研究会「アジアの霊長類の保全と社会生態研究に関する近年の新たな展開」
3月11日 渡邊邦夫先生最終講義
3月12日 運営委員会
3月15-16日
ホミニゼーション研究会「ドーパミンの役割:運動機能から高次機能へ」
3月17-18日 共同利用研究会「サルが二足で歩くとき」
3月24-25日 共同利用研究会「第7回比較社会認知シンポジウム」
このページの問い合わせ先:京都大学霊長類研究所 自己点検評価委員会