トピックス お薦めの図書 質疑応答コーナー ボノボ チンパンジー「アイ」 行動解析用データセット 頭蓋骨画像データベース 霊長類学文献データベース サル類の飼育管理及び使用に関する指針 Study material catalogue/database 野生霊長類研究ガイドライン 霊長類ゲノムデータベース 写真アーカイヴ ビデオアーカイヴ 京都大学霊長類研究所 本ホーム・ページの内容の |
京都大学霊長類研究所 > 年報のページ > 2012年度・目次 > 巻頭言 京都大学霊長類研究所 年報Vol.42 2011年度の活動Ⅰ. 巻頭言
この病気はニホンザルにとって新興感染症だったので、既存のデータがほとんど役に立ちませんでした。共同研究・連携研究が解決への道を開きました。所内・所外の叡智の結集が原因病原体の発見、防御対策、治療薬の選定など多くのことを一挙に進めることができました。 霊長類研究所は1967年(昭和42年)に全国共同利用研究所として設立されました。2010年(平成22年)には制度をあらため、共同利用・共同研究拠点に承認され霊長類総合研究拠点として霊長類研究を推進しています。研究内容がますます複雑になってきたことや霊長類利用の重要性が高まっている現在では、共同利用・共同研究はますます重要性を増すことでしょう。 ここにお届けする年報は研究所で実施した研究成果や事業遂行の過去一年間のまとめです。所外に広く配布することで、評価の対象になるでしょうし、所内においては記録や反省材料ともなります。本小冊子には所内の教員・研究者や大学院生や職員の研究成果ならびに実施内容が記録されるだけでなく、共同利用・共同研究の実施報告と成果も全員のものが記載されています。昨年度から共同利用・共同研究の国際化に力をいれてきました。昨年度(平成23年度)は4件の海外研究機関の計画研究が実施されました。今年度(平成24年度)は9件と増加しています。国際的な共同利用・共同研究を推進することで、先人たちが積み上げた成果と、これから新たに形成する研究拠点を基盤にして、アジアのハブとしての国際的霊長類総合研究拠点を目指します。また、今後の各種事業においても学内外の連携が重要です。狭隘化した施設のみならず個別の研究体制も複合化しなければ道が開けないからです。個人研究の重要性は自明のことではありますが、組織としての発展を目指すには他研究機関との連携事業も視野に入れておく必要があります。今後とも研究所に対するご意見、ご示唆をお寄せいただきますようよろしくお願い申し上げます。 所長 平井啓久
このページの問い合わせ先:京都大学霊長類研究所 自己点検評価委員会
|