English report
AS-HOPE 事業報告
事業番号:AS-24-S003
ポケゼミ「チンパンジー学実習」OB/OG生による野生オランウータン観察実習
報告者:友永雅己
期間:2012/11/19 - 2012/11/27
毎年新入生向けに開講しているポケゼミ「チンパンジー学習中実習」の受講者(OB/OG)を対象に、大型類人猿の一種である野生オランウータンの観察実習をボルネオ島のダナンバレーにて行った。本派遣事業の目的は、野生に暮らす大型類人猿を実際に観察することによって、学生たちの霊長類学への興味を高めることにある。一昨年度に第1回、昨年度に第2回を開催し、今回は第3回目である。3名の学生に加えて、別経費により2名の研究員と2名の事務職員も参加した。
2012年11月19日から27日の9日間の旅程のうち、11/20夜から26朝まで、フルでは5日間、マレーシアサバ州のダナンレー自然保護地域においてオランウータンを中心に各種の動植物の観察を行った。第1回の一昨年はセピロクのリハビリセンターも訪問したが、今回は第2回同様ダナンバレーの野生オランウータン観察を主目的とした。雨期ということもあり、ほぼ毎日、午後になると雨が降るという天候ではあったが、ほぼすべての日でオランウータンを直接観察することができた。複数の個体を観察することができた。採食行動、樹冠の間の移動の様子、ネストづくり、母子間の交渉などを観察することができた。また、これらの観察に並行して、ロッジ周辺のトレイルをトレッキングし、熱帯林の生物多様性についても観察を行った。期間中は、現地で調査を行っていた金森朝子研究員やガイドのPioさん、Borneo Rainforest Lodgeのガイド、Denny氏のサポートを受けた。ここに記し謝意を表します。
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