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English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-24-031

大型類人猿ボノボの遊動パターンに関わる植生情報のスケールアップ

報告者:寺田 佐恵子

期間:2012/7/28 - 2012/9/27

 アフリカ大陸の熱帯林は、アジア及び南米の熱帯林に比べて降水量と土壌養分が少ないことから、樹高が低く林床の草本植物(THV)のバイオマスが高い。また、密林と疎林、サバンナなど、植生が一様でない。このような植生の特徴は、大型類人猿の餌資源の利用可能性(availability)を特徴付け、大型類人猿の群れの遊動の鍵となっているのではないかと考えられる。派遣先では、既に30年以上に亘ってボノボの研究がなされており、複数のグループについて個体追跡による数年分の遊動と採食のデータが蓄積されている。しかし、それらの遊動域の植生の特徴を定量的に分析した研究はほとんどない。また、大型類人猿は遊動域が広いため、それに適した空間スケールでの熱帯林の植生構造の分析を行うことが必要である。このため、派遣先で位置情報を伴った形で植生情報を収集して植生構造の特徴を明らかにし、今後、既存の遊動や採食に関するデータと重ね合わせることで植生とボノボの遊動の関係を明らかにすることを目的として、今回の派遣を必要とした。

 赤道州ルオー学術保護区において、ボノボのグループ追跡、広域での植生調査及び果実センサスを実施した。まず約1週間、ボノボの行動観察を行っている研究者とともにボノボのグループ追跡を行った。派遣者はこれまでに野生の類人猿を観察した経験がなかったが、これにより研究対象種のグループや個体の行動と、それらの遊動や採食についてのデータの収集方法を学んだ。続いて約5週間、既述の2グループの遊動域の全域を対象として、植生調査を実施した。植生調査は、一次林、二次林、湿地林を含む50か所に方形区を設定し、高木層、つる植物及び下層植生の主要な出現種の種名などを調べた。同時に、植物の学名同定のために、現地名称のヒアリングとサンプル収集を行った。最後に約1週間、ボノボの主要な食物である果実の資源量のデータ収集のために果実センサスを行い、現地カウンターパートによる継続的なデータ収集の方法を検討した。


初めてのボノボの観察


植物標本の収集


カウンターパートとの植生調査

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