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English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-24-029

熱帯雨林に生息するヤマアラシ科動物の生態

報告者:松川 あおい

期間:2012/10/23 - 2013/2/26

 ヤマアラシ科動物(Hystricidae)はアフリカからアジアにかけて広く分布し、一般的には、1種または2種が同所的に生息する。一方、ボルネオ島の熱帯雨林には、マレーヤマアラシ (Hystrix brachyuran) 、ボルネオヤマアラシ (Hystrix crassispinis) 、ネズミヤマアラシ (Trichys fasciculate)の3種のヤマアラシ科動物が同所的に生息している。このように、3種のヤマアラシ科動物が同所的に生息しているのは、非常に稀なケースといえる。しかし、ヤマアラシ科動物は夜行性で直接観察が困難なことや、熱帯雨林では糞などの痕跡が残りにくいことから、熱帯雨林に生息するヤマアラシ科動物の先行研究はほとんどない。 そこで、申請者は熱帯雨林に生息するヤマアラシ科動物の基礎的な生態や行動を明らかにすることを目的に、対象動物が生息しているマレーシア・サバ州、カビリ-セピロク森林保護区で調査を行うことが必要不可欠だった。

 申請者は、2012年10月23日から2013年2月26日(126日間)の間マレーシア・サバ州、カビリ-セピロク森林保護区で、ヤマアラシ科動物の調査を行った。 ヤマアラシ科動物は夜行性で、直接観察は難しい。そこで、ボックストラップ40台を使って捕獲を行い、3個体のネズミヤマアラシの捕獲に成功した。捕獲した3個体の内、1個体はコドモだったため、発信器は装着せずに放し、2個体(オス:1、メス:2)に、首輪型の発信器を付け(図1)、夜間の追跡を行った。 その結果、約90日間の個体追跡に成功し、短時間ではあるが初めて直接観察を行った。追跡した2個体は単雄単雌のペアで、縄張りや日中過ごす巣穴を共有していた(図2)。日没後巣穴から出てきて、巣穴周辺に匂い付けを行い、食物を探しに歩き回る。その際、オスとメスはばらばらに行動するが、行動圏内に倒木の中などの隠れ場所で一緒に休息する場合もあった。現在、詳しい分析を進めている。


ネズミヤマアラシに発信器を取り付けている様子



倒木の中のネズミヤマアラシ

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