English report
AS-HOPE 事業報告
事業番号:AS-23-G022
霊長類を観察するケニアの野外学校に参加するため
報告者:大月 亮太
期間:2011/7/30 - 2011/8/29
実際に日本の生態系とはまったく異なるケニアの非常に多様な植生や野生動物を観察することによって、生物多様性に対する理解を深める。また、現地での野生動物の保護活動を見学することで、野生動物の保全活動の直面する問題やその取り組みについて学ぶためにケニアでの研究を必要とした。さらに植生調査や霊長類の研究方法について学び、実際にフィールドで個体の同定や走査を介した時間分析や生息地利用の測定法を実践するためにも必要とした。
ムギ牧場では、ゲームドライブによる哺乳類の観察とともにライキピア高原の地形とそれに伴う気候、植生や現地の民族、野生動物、特にクロサイの保護活動について学んだ。トゥワラでは、マサイ族の伝統的な放牧生活を見学するとともに、意図的に移入された侵略的外来種であるオプンティア属植物による植生、動物相の変化について観察、学習した。ウイリアム・ホールデン教育施設では、バイオガスや水の再利用についての講義を受けた。チンパンジー保護区では、チンパンジーのブッシュミート貿易やペットとして売るための密猟の現状について学んだ。タナ川では、植生や霊長類の観察を行った。また霊長類の保護活動を通して保護活動におけるコミュニティーと政府と地元民の協調の重要性について学んだ。さらに植生調査や霊長類の調査法について学習し、実際にキイロヒヒについて研究計画を立て、実践した。モンバサでは、コロブス保全団体を訪問し、コロブスが人間と共存することでどのような脅威にさらされているのかについて学んだ。
AS-HOPE Project<>
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