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English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-23-006

マレーシアに生息するブタオザルの社会生態研究

報告者:大谷 洋介

期間:2012/1/20 - 2012/3/7

 ブタオザルは19種からなるマカクグループに属し、熱帯林において社会構造を発展させてきたと考えられる。霊長類の社会構造の進化に影響する要因を明らかにするためには異なる環境に生息する近縁種間の比較が有効な手段であり、ブタオザルを含むマカクグループはこのテーマに非常に適している。しかしながらブタオザルに関しては先行研究が乏しく比較可能な知見が提供されていない。報告者はボルネオ島に生息するブタオザルについて基礎的な知見を集積するとともに、温帯に生息するニホンザルとの比較から、環境による社会構造の変異を明らかにすることを目指した。

 本研究には野生下での観察が必要不可欠である。通常餌付けされていないブタオザルは遊動域が広大で直接観察が困難であるが、派遣先のキナバタンガン川支流では定期的にブタオザルが河岸に現れ観察が可能であることが分かっている。以上により派遣先での研究が必要であった。

 2012年1月から3月にかけてマレーシア・サバ州スカウ村に滞在し、キナバタンガン川支流マナングル川周辺林においてブタオザルの直接観察および人馴れを試みた。
 集団数の把握、個体識別、行動観察のため早朝および夕方にボートセンサスを行った。夕方に集団を発見した場合には泊まり場まで観察し、翌朝泊まり場から直接追跡を試みた。マナングル川の本流合流地点から6kmの間に少なくとも3つの集団が確認され、各集団の計30余個体を識別した。また複数集団、複数種が同じ場所に泊まる現象が何度か観察された。水位が高かったこともあり、河岸林内での直接追跡は最長1時間にとどまった。より長時間の観察および位置把握のためにはテレメトリーが必須である。
 またカウンターパートや現地協力者を訪問し、今後の捕獲、テレメトリ―取り付けの計画について話し合いを持った。


鼻が特徴的なブタオザルのオス


腫脹したブタオザルメスの性皮


同所に生息するカニクイザル

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