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English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-23-003

リーフモンキーにおける味覚受容体遺伝子解析および行動観察

報告者:鈴木 南美

期間:2012/3/17 - 2012/3/24

 野生動物にとって味覚感覚は重要な役割を持ち、特に、植物の葉に多く含まれる毒性物質や生理活性物質を検知する苦味感覚は生存上欠かすことができない。派遣研究者は、霊長類の中でも葉食という採食特徴をもつリーフモンキーに着目し、この種の苦味感受性と採食行動との関係に興味を持ち、その解明を目指している。調査地の北京大学崇左生物多様性研究所ではリーフモンキーであるwhite-headed langurが生息している。これまでに二度、調査地を訪れており、その際に遺伝子解析試料であるフンサンプルと採食植物を採集した。今回の調査では、前回の調査後の遺伝子解析結果の報告と今後の研究方針の打ち合わせ、苦味物質成分分析用の採食植物の収集を目的とした。また、前回の調査で、良質な遺伝子解析試料を採取する方法を検討したため、その方法を実践して糞サンプルを収集する。

 リーフモンキーの一種であるwhite-headed langur (Trachypithecus leucocephalus)が生息する北京大学崇左生物多様性研究所(中国広西省)で調査を行った。本調査ではまず、ラングールの採食行動に精通している現地のガイドに案内をしていただき、ラングールが採食している植物64サンプルを収集した。これらの植物の中でも、苦味が強い植物や、毒性成分が多く含まれていると知られている植物、ラングールが比較的高頻度で採食している植物に着目し、苦味成分分析用に収集した。前回の調査の際に、フンサンプルの採取方法をいくつか検討し(冷凍保存状態、新鮮状態、用いる保存溶液の種類等)、帰国後の遺伝子解析により最適な方法を確立した。今回の調査ではその方法を実践し、37のフンサンプルを採取した。帰国後、遺伝子解析を行うことにより、ラングールの全苦味受容体遺伝子配列を決定する。前回までの調査では研究所内に生息する個体のみの調査・観察であったが、今回の調査では周辺に生息する別の群の行動観察および採食植物の収集を行うことができた。また、現地のガイドや共同研究者と意見交換をすることにより、今後の研究計画等のアドバイスをいただいた。


一つの木に集まって採食するラングール


植物のサンプリング

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