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English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-22-G014

DNAを用いたWhite-headed langurの調査・教育

報告者:大本 育実

期間:2011/03/11 - 2011/03/18

White-headed langurおよびその生息環境について、DNAバーコーディング法を中心とした動物・植物の状況調査と研究打ち合わせ、及び京大学部生と北京大学側の教育活動を行い、保全活動の基礎資料とすると共に、双方の研究発展を目指すため。

今回の野外調査では、中国南部の広西チワン族自治区にのみ生息する葉食のサルである、white-headed langurの生態観察とサンプル採取を行った。調査は北京大学崇左生物多様性研究基地において行われた。この研究基地の研究員の研究によって、観察対象の群れのwhite-headed langurの活動パターンがわかっていたため、そのパターンに沿って観察を進めた。朝早く起き、サルが起床する様子を間近で観察した。日中は群れの生活している山を歩きながら、サルを発見するたびに、その行動の観察や、食べている植物の採取、サルの糞の採取を行った。採取したこれらのサンプルを日本に持ち帰り、DNAバーコーディングという方法を用い、植物の同定などを行う計画である。この研究基地では、サルの寝床の近くにあるタワーにビデオカメラが設置されているため、雨の日はそのカメラを用いてサルの様子の観察をした。White-headed langur の子供はその体毛が赤いのが特徴である。私はそのことに興味を持ち、何故赤いのか、外敵に襲われやすいなどの危険はないのか、などといったことを中心に、研究所の方とディスカッションをした。野生生物の様子をこのように間近で観ることができた上に、サンプル採取の方法など実際体験して学ぶことができて、とてもよい経験になった。


白頭葉猴の採食活動


白頭葉猴が採食している植物の同定



Pan 教授ら共同研究者と



白頭葉猴の親子達


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