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English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-22-031

ガーナの野生ケーンラットの基礎生態と、生態系における他種との相互作用の地域間比較

報告者:伊藤 亮

期間:2010/10/05 - 2010/11/05

本渡航の目的は、ガーナ大学と共同で進められているプロジェクトの一環として、野生動物の研究を行うことであった。派遣研究者の分担する研究は、野生動物の行動や基礎的な生態に関する研究である。そのため、本研究者はガーナに渡航して、実際に野生動物や生息環境を調査し、調査環境を確認する必要があった。

ガーナ国内で、アンカサ厳正保護区、モレ国立公園、カクム国立公園、ブイ国立公園、シャイヒルズ資源保護区、ブアベン-フィエマサル保護区、ウェチャウカバ保護区の7ヶ所の保護区を訪問した。各保護区において、野生動物の目視、巣や活動痕、足跡、糞などから生息状況を推測して環境評価を行った。また、これらの保護区の中で、安全性と利便性の面から、今後、調査が現実的に可能であると考えられる調査地を選定した。その結果、調査地として現実的である保護区は、モレ国立公園、カクム国立公園、シャイヒルズ資源保護区の3ヶ所であった。モレ国立公園は、ツチブタが多く生息するサバンナであり、ツチブタの巣や活動痕、足跡などが多数確認された。カクム国立公園は、熱帯雨林であり、ヤマアラシ、センザンコウ、キノボリハイラックスなどが多く生息することを確認した。シャイヒルズ資源保護区では、ケーンラットの食痕を確認した。


Mole国立公園で発見したツチブタ(Orycteropus afer)の巣。
Mole国立公園では、ツチブタの巣や活動痕が多数見つかったため、
ツチブタの生息密度が高いことが予測される。


Ankasa保護区で発見したアフリカフサオヤマアラシ(Atherurus africanus)の足跡。
Ankasa保護区やKakum国立公園などのガーナ南部の降雨林では、
ヤマアラシやキノボリセンザンコウ(Manis tricuspis)が多く生息する。

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