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English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-22-012

ボルネオの野生オランウータンの観察: 巣つくり行動を中心に

報告者:ユ リラ

期間:2010/12/10 - 2010/12/17

The first reason I applied to visit Borneo was because I had a hope to do a field research. In this sense, I should say, the trip to Borneo was a great opportunity to experience and learn how the field work goes in primary forest and in place where various creatures surround you. The second reason, which is the biggest aim of this field trip, was to see wild orangutans. Since I am studying primate痴 cognition, I was always interested in other great apes as well as chimpanzee which is my main subject of study.

一週間の派遣期間の間、マレーシアのサバ州の2か所を訪問した。初期の研究計画としては「巣つくり行動」の観察だったが、観察できた例は唯一ダナム・バレー森林保護地域にあるBorneo Rainforest Lodgeの近くでたった。さらに、以前に巣として使われたものを判別するには、訓練された人の協力が必要なため、研究計画の通りに調査するのは難しいと判断した。したがって、採食行動など様々な行動を含めて、ダナム・バレーの野生オランウータンとセピロクのオランウータンリハビリテーションセンターにいる半野生下のオランウータンを比較観察し、異なる環境による行動の違いを見た。
ダナム・バレー保護区では、野生オランウータンを観察した。アブというフランジオスはロッジの近くに頻繁に訪れたため、彼が最も観察しやすい個体であった。他に、母親と二頭のこどもが一緒にいる場面も見ることができた。次に、オランウータンの孤児のための施設である、セピロクオランウータンリハビリテーションセンターを訪問した。センターでは、プラットフォームBと呼ばれる場所に一日二回、オランウータンのために最小限必要な餌をまいている。森に再導入されたオランウータンのなかで、そこに自発的にやってくる個体を観察した。また、センターのバックヤードでは、二歳の孤児のオランウータンと障害をもったメスオランウータンを間近で見ることができた。セピロクでは、吐き戻しなどの野生下とは異なる行動を見ることができ、興味深かった。また、カニクイザルやブタオザルなどの他の霊長類も同じ森に生息しており、それらも餌を求めてプラットフォームに来ていた。オランウータンと他のサルが同時に共存しており、かれらのインタラクションも見ることができた。


Flanged adult male orangutan (Pongo pygmaeus) called Abu, in Danum Valley


Feeding orangutans on the platform B in Sepilok Rehabilitation Center

AS-HOPE Project<>