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English report

AS-HOPE 事業報告

事業番号:AS-22-008

タンザニアの乾燥帯に生息するチンパンジー(Pan troglodytes)の生態研究

報告者:吉川 翠

期間:2010/07/19 - 2010/09/09

本研究の目的は、チンパンジーが乾燥疎開林地帯という環境にどのように適応しているかを調査し、その結果を用いて、チンパンジーの生息決定要因を解明することである。
調査地であるタンザニア連合共和国のウガラ地域では、乾季には面積の大部分を占める乾燥疎開林の樹種が落葉し、乾季後半には大部分の支流は干上がり小さな水溜りが残るだけとなる。この地域は、チンパンジーの分布域の最東端に位置し、チンパンジーの生息域の中で最も乾燥している地域の1つにあたる。また、この地域は、気候や植生は初期人類が生活していた環境に似ているといわれ、ここでのチンパンジーの適応と行動を探ることは人類進化を探る上でも重要である。以上の理由により、本研究ではウガラ地域において現地調査をおこなった。

タンザニアのウガラ地域で2010年7月から9月にかけてチンパンジーの生態調査を行った。
この地域のチンパンジーは警戒心が強く近距離で観察する事は困難だが、遠方からの双眼鏡を用いた直接観察と音声の聞き取りによって、チンパンジーの移動経路と採食物を記録できた。採食品目は糞分析も併用して調べた。その結果、チンパンジーはBrachystegia busseiの新葉や、疎開林の果実を採食している事を確認した。
また、チンパンジーがどのような場所を泊まり場に選択しているかを探るため、ベッドが作られている場所と作られていない場所でコドラード調査を行った。環境を(1)平坦な場所の疎開林(2)傾斜のある場所の疎開林、(3)平坦な場所の常緑川辺林、(4)傾斜のある場所の常緑川辺林の4つに分類し、各環境のコドラード内に占める樹種,立木位置,樹高、下生えの頻度、哺乳類の痕跡数を記録した。その結果、常緑林には疎開林には存在しない太いツル性の木本が多く存在していた。立木位置等に関しては、今後詳細な分析を進める予定である。
加えて、チンパンジーの捕食者対策を探る予備調査として、捕食者の生息状況の情報を集めた。期間中、ライオンの足跡を2回発見し、ヒョウを自動撮影カメラと直接観察により2回記録した。


The landscape of study area in the dry season


The savanna woodland chimpanzees


The Leopard of savanna woodland

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