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ニホンザル保護管理に関する研究の最前線
(京都大学霊長類研究所 共同利用研究会)

ニホンザル保護管理に関する研究の最前線
(京都大学霊長類研究所 共同利用研究会)

『日時』 2020年2月8日(土曜日)10:35~16:30

『場所』 地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
(東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル1F)
http://www.geoc.jp/access/

『対象』 ニホンザルの保護管理に興味のある方(研究者・行政・一般市民)

『定員』 50名(定員に達した段階で締め切ります。お早めにお申し込みください)

『参加費』 無料

『申し込み方法』
 以下のメールアドレスに、氏名・連絡先メールアドレスを記載
 kyoudouriyou.saru@gmail.com

『セミナーの詳細説明』
霊長類による農業・生活被害は世界各地で深刻な問題となっており、関連する研究報告は増加傾向にある。日本でも、ニホンザルによる被害問題が顕在化した1990年代以降、行政や研究機関各種が主導して、被害防除の技術開発から、個体群や生息地の管理にかかわる知見の集積、さらにはそれらの技術や知見を現場に生かすための政策的研究まで幅広く進められてきた。また、被害問題とは別に、過去に導入されたアカゲザルやタイワンザルとの交雑により在来種ニホンザルの遺伝的多様性が消失するという別の問題も発生しており、その影響評価と対策も着実に進められてきている。しかし、こうした取り組みが英文誌で公表される機会がこれまで少なかったため、こうした成果は海外ではほとんど知られていない。そこで、関連する研究者・実務者により、英文誌に関連成果を紹介する特集を計画している。この度開催する本研究会を、この特集記事の取りまとめを兼ねた成果報告会の場として活用し、幅広い分野や立場の参加者を交えた議論の場としたい。

10:35-10:45
趣旨説明 江成広斗(山形大)

【質問紙を保護管理に生かす】

10:45-11:15
集落アンケートを用いたニホンザル被害対策の効果予測
望月翔太(福島大)

11:15-11:45
行政アンケートをニホンザルの保護管理にどう生かすか?
江成はるか(雪国野生動物研究会)

11:45-12:45
昼休憩

【資源選択評価を保護管理に生かす】

12:45-13:15
農地の存在がニホンザル群の群落利用に与える影響
海老原寛(野生動物保護管理事務所)・高槻成紀(麻布大学いのちの博物館)

13:15-13:45
兵庫県篠山市ニホンザル群の土地利用に捕獲等の被害対策が与える影響
清野未恵子(神戸大)・森光由樹(兵庫県立大)・清野紘典(野生動物保護管理事務所)

13:45-14:15
スギ・ヒノキ高人工林率地域におけるニホンザル野生群の環境利用
千々岩哲(地域環境計画)・西邨顕達(同志社大)

【遺伝学を保護管理に生かす】

14:15-14:45
房総半島のニホンザルの遺伝的状況と保全緊急性
川本芳(日本獣医生命科学大学)

14:45-15:15
 休憩

【日本とアジアにおける霊長類の保護管理の最前線】

15:15-15:45
ニホンザル地域個体群の被害管理手法とその成果
森光由樹(兵庫県立大)

15:45-16:15
アジアにおける霊長類被害問題についての研究:総説
辻大和(京大霊長研)

16:15-16:30
総括

主催:日本哺乳類学会・ニホンザル保護管理作業部会
※本研究会は、2019年度京都大学霊長類研究所共同利用研究の助成により実施されます