京都大学　霊長類研究所 Primate Research Institute, Kyoto University

白いタヌキの謎（飯田市立動物園・大内山動物園との共同研究）

概要

アルビノ形質（白い体毛、赤い目）は一般に、自然では生存に不利となります。しかしアルビノ体色をもたらす変異遺伝子が、タヌキで拡散しています。ペットなどとして人為的に運ばれたというのが、１つの可能性です。そうでない場合の可能性として、タヌキは都市の環境に適応し、タヌキ個体どうしの競争が緩んでいることが、考えられます。

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京都大学の研究成果広報

書誌情報

論文１　Complex intra-gene deletion leads to oculocutaneous albinism in tanuki (Japanese raccoon dog) ［遺伝子内部の複雑な欠落がタヌキのアルビノ体色をもたらしている］ Genome (2020)

論文２　A mutant gene for albino body color is widespread in natural populations of tanuki (Japanese raccoon dog)［アルビノ体色をもたらす変異型遺伝子がタヌキの自然集団で拡散している］　Genes & Genetic Systems (2021)

2021/03/08 Primate Research Institute