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行動依存症に見られる負の情動の増強と神経症的性格との関連
浅岡由衣、元武俊、森田智也、石川恵己、後藤幸織
概要
薬物依存症では、ストレス、不安、うつ感情といった負の情動の増強が見られることが報告されているが、行動依存症でも同様の情動の変化が見られるかは知られていない。本研究では、主に窃盗症と性嗜好障害を症状とする行動依存症患者を対象に負の情動に関する調査を行った。

自己評価による質問紙を用いた調査では、行動依存症患者は健常者と比べ、ストレス、不安、うつ感情のすべてにおいて高いと評価した。これらの傾向は、行動依存症患者を良く知る医療スタッフによる評価や血中のストレスホルモン濃度とも不完全ながら一致する傾向が見られた。さらに主要5因子性格(Big Five Personality)検査から、行動依存症患者では、神経症的性格が健常者よりも強く、負の情動と相関関係があることが見いだされた。

これらの結果から、窃盗症と性嗜好障害などの行動依存症では、薬物依存症と同様に負の情動が増強しており、またそのような負の情動の増強は神経症的性格によるものであることが示唆される。

書誌情報
Asaoka Y, Won MJ, Morita T, Ishikawa E, & Goto Y (2020) Heightened Negative Affects Associated with Neurotic Personality in Behavioral Addiction. Frontiers in Psychiatry.

DOI: 10.3389/fpsyt.2020.561713
2020/08/17 Primate Research Institute