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核小体形成部位のゲノム内拡散と変化を制御する染色体動態
平井啓久
総説

 核小体形成部位(NORs)は生物間でゲノム内分布や転写活性に相違があることが知られている。そのメカニズムにはまだ謎が多い。私は今回霊長類とアリ類で解析してきた我々のデータから、そのメカニズムの一端として分子効果(molecular effect)、親和性ルール(affinity rule)、を提唱した。これはNORs周辺のゲノム構造の親和性/非親和性特性と減数分裂における染色体形状(図参照)から推測したものである。


書誌情報

Cells 2020, 9 (4), 971
  https://doi.org/10.3390/cells9040971

 

2020/04/16 Primate Research Institute