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チンパンジー親子トリオ(父親-母親-息子)の 全ゲノム配列を高精度で解明
概要

Shoji Tatsumoto, Yasuhiro Go, Kentaro Fukuta, Hideki Noguchi, Takashi Hayakawa, Masaki Tomonaga, Hirohisa Hirai, Tetsuro Matsuzawa, Kiyokazu Agata & Asao Fujiyama (2017). Direct estimation of de novo mutation rates in a chimpanzee parent-offspring trio by ultra-deep whole genome sequencing. Scientific Reports, 7, 13561.

チンパンジー親子トリオ(父:アキラ,母:アイ,息子:アユム)の全ゲノム配列を高精度に決定し,両親から子供にゲノムDNAが継承される(遺伝する)際に起きる変化を詳細に解析しました.

子供のゲノムは両親から1対ずつの染色体を譲り受けますが,その際に,親のどちらにもない塩基に変化することがごく稀にあります.図の中では父親由来の染色体に父親とは違った塩基が生じています[父親はT(チミン)であるのに対して子供はC(シトシン)].さらに,このような変化は,父親由来が母親由来より約3倍高い頻度で起きていることを明らかにしました.

このような一塩基の変化やより大規模な構造変化を含め,本研究では1世代のゲノム変化の全貌を詳細に明らかにしました.

プレスリリース:http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2017/171101_1.html


書誌情報

Scientific Reports 7, Article number: 13561 (2017)
doi:10.1038/s41598-017-13919-7
2017/11/02 Primate Research Institute