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”Deer” friends: 食物をめぐるコロブス類とシカの種間関係
辻大和・Kanthi Arum Widayati・Sarah Nila・Islamul Hadi・Bambang Suryobroto・渡邊邦夫
概要

インドネシア、西ジャワ州のパガンダラン自然保護区で、食物をめぐるジャワルトン (Trachypithecus auratus) とルサジカ (Rusa timorensis) の種間関係を発見した。ルトンが採食中に落とした植物を地上のシカが食べるという関係(落穂ひろい行動)である。「落穂ひろい」がシカにとって利益のある行動なのか否かを明らかにするために、2011年から2013年にかけて野外調査を実施した。調査期間中に観察した「落穂ひろい」は248回で、これはルトンの観察時間の4% (60.1h)に該当した。ルサジカはルトンが落した植物のうち39品目(大部分は葉)を食物として利用した。「落穂ひろい」は、乾季に頻繁に発生した。乾季はシカの本来の食物である草本類が乏しい時期である。栄養分析をしたところ、シカが「落穂ひろい」する植物は、シカ本来の植物に比べて栄養価に富むわけではなかったが、平均重量が大きかった。以上より、ルトンが提供する植物は、地上生のシカにとって食物の乏しい時期に採食成功を高めてくれる、ありがたい資源だと考えられた。


書誌情報

Journal of Mammalogy DOI:10.1093/jmammal/gyv123
2015/09/17 Primate Research Institute