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Streptococcus panodentis sp. nov., from the oral cavities of chimpanzees
Masaaki Okamoto, Susumu Imai, Mayu Miyanohara, Wataru Saito, Yasuko Momoi, Yoshiaki Nomura, Tomoko Ikawa, Takumi Ogawa, Takako Miyabe-Nishiwaki, Akihisa Kaneko, Akino Watanabe, Shohei Watanabe, Misato Hayashi, Masaki Tomonaga and Nobuhiro Hanada
概要

われわれは、ヒト口腔内疾患の起源を探るべくチンパンジー(Pan troglodytes)の口腔細菌叢を分析した。その結果、2つの新菌種を見つけ、一つはStreptococcus troglodytaeと命名、報告した(IJSEM, 2013)。この菌は系統学的にう蝕原因菌であるミュータンスレンサ球菌群に属する。今回報告した菌は、グラム陽性球菌で、通性嫌気性を示した。16S rRNA遺伝子の塩基配列から最も類似の菌種はS. infantis(96.7%)で、次いでS. rubneri, S. mitis, S. peroris および S. australis (96.6~96.4 %)であった。この菌の生化学的性状などからミチスグループレンサ球菌に属する新種と考えられ、我々はこの菌をS. panodentisと命名、提唱した。
う蝕は農耕文明と共に起こり、ミュータンスレンサ球菌と砂糖摂取により起こる文明病とも考えられる。口腔内細菌は、共生、拮抗しながら生息しており、常在細菌と病原菌とのバランスは口腔状態と密接な関連があると考えられている。今回報告したミチスグループレンサ球菌は口腔常在菌として、ミュータンスレンサ球菌の口腔内定着を妨げる働きがあるのではないかと推測している。

本研究は、京都大学霊長類研究所の共同利用研究の成果である(2014-A10, 2013-A5, 2012-A7, 2011-B-63, 2010-B-54, 2009-C-20)。

rRNAに基づくレンサ球菌属の系統関係。S. panodentisが今回発見された新種
書誌情報

Microbiology and Immunology, 2015, 59: 526-532. doi: 10.1111/1348-0421.12290
2015/09/14 Primate Research Institute