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2013/09/13

栗原洋介が
第29回日本霊長類学会・日本哺乳類学会2013年度 合同大会にて
最優秀ポスター発表賞を受賞しました。

受賞者:生態保全分野 修士課程2年 栗原洋介
受賞名:日本霊長類学会最優秀ポスター発表賞
課題名:屋久島海岸域に生息するニホンザルにおける採食行動の群間比較

屋久島海岸域に生息するニホンザルでは、多くの霊長類種と異なり、大きい群れに属するメスの出産率が高くなる。これは、食物資源が豊富であり、 群れ密度が高い屋久島海岸域において、群間での採食競合が非常につよく働いているためであるとされている。群間エンカウンターに勝利した大きい群れのメスは、食物資源の豊富な行動圏を獲得することで、より多くのエネルギーを獲得し、高い出産率を達成していると考えられている。しかし、そのメカニズムを直接 検証する研究はいまだに行われていない。本研究では、そのメカニズムの解明を目的とし、群れサイズの異なる 2 群間で採食行動を比較した。

小さい群れは、大きい群れに比べて行動圏は小さかったが、移動距離が長く、移動時間割合が大きかった。また、小さい群れは採食時間割合が小さく、果実種子採食時間割合が大きかった。一方、利用食物パッチ数、食物パッチ間距離および食物パッチ滞在時間に差はなかった。小さい群れでは移動に関する コストが大きく、メスのエネルギー収支に影響している可能性が示唆された。