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2010年8月31日

高知県立のいち動物公園と共同研究の協定を締結しました。

 京都大学霊長類研究所は、財団法人のいち動物公園協会と共同研究に関する協定を2010年8月12日に締結し、8月31日に、高知県立のいち動物公園(高知県香南市)において、絹田俊和園長と友永雅己准教授出席のもと記者会見を行ないました。

 本共同研究は、2009年4月18日に生まれた二卵性双生児のチンパンジー、ダイヤとサクラの発達過程を多角的かつ縦断的に追跡することを目的としています。母親が育てた双子チンパンジーの例は国内ではこの事例が初めてであり、その発達過程を様々な側面から研究することは、チンパンジーの発達研究のみならずヒトの双生児研究にも多大な示唆をもたらすことが期待されます。また、本研究プロジェクトは研究所と動物園だけでなく、そこに集う観客(動物園ボランティア)の方々も巻き込む形で進んでいます。それぞれがそれぞれの利点を活かし、欠点を補う形で共同研究が進展することを強く期待しています。


のいち動物公園のチンパンジーたち(撮影:友永雅己)