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平成22年7月14日


京都大学霊長類研究所(松沢哲郎所長ほかの国際チーム)が
岡田克也外務大臣より表彰をうけました。

 

 西アフリカ・ギニア共和国における野生チンパンジー研究を通じて、日本とアフリカ諸国との相互理解の促進に寄与したとして、京都大学霊長類研究所(松沢哲郎所長ほかの国際チーム)が岡田克也外務大臣より表彰をうけました。

 授賞式には、京都大学霊長類研究所の国際チームを代表して、ギニアにおける研究を1976年に開始した杉山幸丸名誉教授(元所長)と主たる研究者の一人である大橋岳(日本モンキーセンター・リサーチフェロウ)の2名が出席し、岡田外務大臣から表彰状の授与をうけました。

受賞理由:日本とアフリカ諸国との相互理解の促進

京都大学霊長類研究所は、1976年の調査開始以来34年間にわたって、野生チンパンジー研究を通じて、日本とギニアとの友好関係強化に大いに貢献してきました。ギニアにすむ野生チンパンジーの数は約17000個体と推測され、アフリカ諸国の中で最も多くなっています。西アフリカでは世界初の野生チンパンジーの長期調査を継続しつつ、地元と協力した「緑の回廊」という植林事業で、危機に瀕した世界自然遺産のニンバ山の自然保護活動をすすめています。また、学校建設や環境教育活動を通して、地域住民に対する草の根の奉仕活動を実践してきました。今回の団体としての受賞は、ボッソウの野生チンパンジー研究の創始者である杉山幸丸名誉教授、現在の代表者である松沢哲郎所長をはじめ、国際研究チームの長期的な取り組みによるものです。


授賞式に出席した杉山幸丸名誉教授