東北関東大震災の被災者の方々とその関係者の皆様に、
心からお見舞い申し上げます。
3月11日、午後2時46分、マグニチュード9.0という
未曽有の大地震がありました。それに続く津波によって
東日本の海沿いの地域に広範な被害がでました。
さらにはこの地震と津波によって、福島第一原発の事故がおこりました。
原発事故は今なお事態収拾に向けた努力がされています。
京都大学霊長類研究所のある愛知県も、
京都大学本部のある京都府も、
地震や津波の被害はありませんでした。
原発事故の放射線の影響からも、遠い距離にあります。
日々の学問を積み重ねる。
負託されていることを粛々と続けています。
しかし、今なお余震の続く日々の中で、
被災された方々と、その関係者の皆様が苦難は想像にあまりあります。
さらには救援にかけつけた全国の多くの方々が努力されていることを、
報道を通じて知っています。
遠くのものに思いをはせる。
遠く離れて苦しんでいる人に心を寄せる。
それは、すぐれて人間らしい能力でしょう。
わたくしたちに何ができるか。
どういうことが求められているか。
いまはまだ原発の行方が懸案ですが、
震災からの復興に向けた努力が着実に始まるでしょう。
そこで、どういうお役にたてるかを
日々考えています。
繰り返しになりますが、被災者の方々と
その関係者の皆様に、
霊長類研究所の所員一同を代表して、
心からお見舞い申し上げます。
がんばってください。
応援しています。
2011年3月20日
京都大学霊長類研究所
所長 松沢哲郎
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