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京都大学霊長類研究所 > 年報のページ > Vol.47 目次
Ⅲ. 研究教育活動 1. 研究部門及び附属施設 (研究業績に記した#は共同利用研究の成果に基づくもの)
認知科学研究部門 思考言語分野 <研究概要> チンパンジーの比較認知発達研究 友永雅己,林美里; 足立幾磨, 服部裕子(以上, 国際共同先端研究センター), 松沢哲郎(高等研究院, 霊長類研究所兼任), 濱田穣 (形態進化分野), 西村剛 (系統発生分野); 鈴木樹理, 宮部貴子, 前田典彦, 兼子明久, 山中淳史, 井上千聡, ゴドジャリ静 (以上, 人類進化モデル研究センター); 川上文人, 高島友子, 市野悦子,平栗明実,村松明穂, Chloe Gonseth, Duncan Wilson, Morgane Allanic, Gao Jie, 川口ゆり 1群13個体のチンパンジーとヒトを対象として, 比較認知発達研究を総合的におこなった。認知機能の解析として, コンピュータ課題、アイトラッカーを用いた視線計測、対象操作課題など各種認知課題を継続しておこなった。 主として, 1個体のテスト場面で, 数系列学習, 色と文字の対応, 視線の認識, 顔の知覚, 注意, パターン認識, 視覚探索, カテゴリー認識, 物理的事象の認識, 視聴覚統合, 触覚認知, 情動認知, 運動知覚, 推論, 行動の同調・身振りコミュニケーションなどの研究をおこなった。 また, チンパンジー2個体を対象とし, チンパンジーの行動が他者に影響されるかどうかを社会的知性の観点から検討した。脳や身体各部の計測もおこなっている。熊本サンクチュアリのチンパンジーとボノボを対象とした研究もおこなった。
野生チンパンジーの道具使用と文化的変異と森林再生 林美里, 松沢哲郎, Morgane Allanic, Gabriel Daly Melo, 山本真也 (神戸大学); 山越言, 森村成樹, 藤澤道子 (以上、京都大), 大橋岳 (中部大学), Tatyana Humle (ケント大), Dora Biro, Susana Carvalho, Daniel Schofield (以上、オックスフォード大), Katelijne Koops (ケンブリッジ大), Kimberley Hockings (オックスフォードブルックス大); Catherine Hobaiter, Kirsty Graham (以上、セントアンドリュース大), Aly Gaspard Soumah (IREB), Sekou Moussa Keita (コナクリ大) 西アフリカにおけるエボラ出血熱の流行をうけて、ギニアへの研究者の渡航は中断していたが、2015年末に終息宣言が出されたため再開した。野生チンパンジーのグルーミングなどの社会交渉や石器を使ったナッツ割り行動などについて行動記録をおこなうとともに、トラップカメラによるチンパンジーの安否確認と行動記録もおこなった。また,「緑の回廊」と呼ぶ森林再生研究についても活動を継続した。ドローンを用いた調査も開始した。約30年間のビデオ記録について、デジタルアーカイヴ化する作業を進めている。またコンゴ民主共和国・ワンバで野生ボノボを対象とした比較研究もおこなった。
飼育霊長類の環境エンリッチメント 友永雅己,林美里, 櫻庭陽子, 市野悦子, 打越万喜子, 綿貫宏史朗, 松沢哲郎; 鈴木樹理, 前田典彦, 山中淳史, 井上千聡, ゴドジャリ静, 橋本直子 (以上, 人類進化モデル研究センター), 山梨裕美(野生動物研究センター) 動物福祉の立場から環境エンリッチメントに関する研究をおこなった。3次元構築物の導入や植樹の効果の評価, 認知実験がチンパンジーの行動に及ぼす影響の評価、新設した実験スペースを活用した認知エンリッチメント、毛髪等の試料を利用した長期的なストレスの評価、エンリッチメント用の遊具の導入、採食エンリッチメントなどの研究をおこなった。2015年に犬山第2大型ケージの本格稼働がはじまり、住空間の拡大が達成され、離合集散の生活が可能となった。
各種霊長類の認知発達 友永雅己, 川上文人, 櫻庭陽子, 市野悦子, 平栗明実,Chloe Gonseth, 打越万喜子, 綿貫宏史朗, 松沢哲郎; 多々良成紀, 山田信宏(以上、高知県のいち動物公園), 安藤寿康 (慶応大), 岸本健 (聖心女子大), 竹下秀子 (滋賀県立大学) アジルテナガザルを対象に, 種々の認知能力とその発達について検討をおこなった。 さらに、高知県のいち動物公園において二卵性双生児のチンパンジー、および人工保育となった脳性まひのチンパンジー幼児の行動発達を縦断的に観察している。2014年にJMCに誕生したチンパンジーの子どもの行動発達の観察も継続した。
動物園のチンパンジーの知性の研究 櫻庭陽子, 市野悦子, 足立幾磨 (国際共同先端研究センター), 松沢哲郎 名古屋市の東山動物園のチンパンジー1群6個体を対象に,新設された屋外運動場での社会行動を観察記録した。また, 「パンラボ」と名づけられたブースにおいて, 道具使用とコンピュータ課題の2つの側面から知性の研究をおこなった。後天的身体障害をもつチンパンジーの群れ復帰と行動変容についての研究をおこなった。
鯨類、ウマ、大型類人猿の比較認知研究 友永雅己, 熊崎清則、村山美穂(野生動物研究センター), 森阪匡通, 山本知里(東海大)、中原史生(常磐大), 斉藤豊, 漁野真弘, 上野友香, 堂崎正弘、小倉仁、西本沙代、伊藤美穂、森朋子、日登弘(以上, 名古屋港水族館)、駒場昌幸(九十九島水族館)、佐々木恭子、柏木伸幸(かごしま水族館)、櫻井夏子(南知多ビーチランド) 名古屋港水族館、九十九島水族館、かごしま水族館、南知多ビーチランドとの共同研究として, 鯨類の認知研究を進めている。 とくに, イルカ類における視覚認知, サインの理解, 空間認知, 視覚的個体識別, 道具使用などを大型類人猿との比較研究として進めている。また、ウマを対象とした認知研究も進めている。
アジア大型類人猿の比較認知研究 林美里, 川上文人, 市野悦子, 金森朝子, Renata Mendonça, 松沢哲郎 幸島司郎, 久世濃子 (以上, 野生動物研究センター); 山崎彩夏 (東京農工大), 竹下秀子 (滋賀県立大学) , Sinun Weide (ヤヤサンサバ財団), Hamid Ahmad Abdul (マレーシア・サバ大), Dharmalingam Sabapathy (オランウータン島財団), Daniel Baskaran (プラウバンディング財団), Mashhor Mansor (マレーシア科学大学) マレーシアのサバ州で野生オランウータンの生態と行動の調査をおこなった。また, マレー半島の飼育オランウータンを対象とした認知研究と, オランウータンを野生復帰させる試み、母子ペアの行動観察をおこなっている。 WISH大型ケージを用いた比較認知科学研究 友永雅己, 林美里, 川上文人, 松沢哲郎, 足立幾磨, 高島友子, 市野悦子, 平栗明実 2011年度にWISH事業で導入された比較認知科学大型実験ケージ設備(犬山第1)の運用を進めている。チンパンジーの飼育環境の中に実験装置を導入し、いつでもどこでも好きな時に実験に参加できる環境を構築し、数時系列課題や見本合わせ課題などを実施している。顔認証による個体識別システムを導入して、各個体の課題の進捗に応じた実験の実施が可能なシステムの構築を進めている。また、犬山第1に引き続き、犬山第2ケージの整備も進めた。
<研究業績> 原著論文 Hayashi M, Matsuzawa T 2017: Mother–infant interactions in captive and wild chimpanzees. Infant Behavior and Development 48: 20-29. DOI:10.1016/j.infbeh.2016.11.008 #Imura T, Masuda T, Wada Y, Tomonaga M, Okajima K 2016 : Chimpanzees can visually perceive differences in the freshness of foods. Scietific Reports 6: 34685. DOI: 10.1038/srep34685 #Kawakami F, Tomonaga M, Suzuki J 2017: The first smile: Spontaneous smiles in newborn Japanese macaques (Macaca fuscata). Primates 58: 93–101. DOI: 10.1007/s10329-016-0558-7 Kret M, Tomonaga M 2016: Getting to the bottom of face processing: Species-specific inversion effects for faces and behinds in humans and chimpanzees (Pan troglodytes). PLoS One 11: e0165357. DOI: 10.1371/journal.pone.0165357. Matsuno T, Tomonaga M 2016: Causal capture effects in chimpanzees (Pan troglodytes). Cognition 158: 153–164. Mendonça RS, Takeshita RSC, Kanamori T, Kuze N, Hayashi M, Kinoshita K, Bernard H, Matsuzawa T 2016: Behavioral and physiological changes in a juvenile Bornean orangutan after a wildlife rescue. Global Ecology and Conservation 8: 116-122. DOI:10.1016/j.gecco.2016.08.004 Mendonça R, Kanamori T, Kuze N, Hayashi M, Bernard H, Matsuzawa T 2017: Development and behavior of wild infant-juvenile East Bornean orangutans (Pongo pygmaeus morio) in Danum Valley. Primates 58: 211-224. DOI:10.1007/s10329-016-0567-6 Morino L, Uchikoshi M, Bercovitch F, Hopkins WD, Matsuzawa T 2017: Tube task hand preference in captive Hylobatids. Primates: in print. doi:10.1007/s10329-017-0605-z. #Okamoto M, Naito M, Imai S, Miyanohara M, Nomura Y, Saito W, Momoi Y, Takeda K., Miyabe-Nishiwaki T, Tomonaga M, Hanada N 2016: Complete genome sequence of Streptococcus troglodytae TKU31 isolated from an oral cavity of chimpanzee (Pan troglodytes). Microbiology and Immunology, in press. DOI: 10.1111/1348-0421.12453 Sakuraba Y, Tomonaga M, Hayashi M 2016: A new method of walking rehabilitation using cognitive tasks in an adult chimpanzee (Pan troglodytes) with a disability: a case study. Primates 57: 403-412. DOI: 10.1007/s10329-016-0541-3 Toda K, Ryu H, Hayashi M, Furuichi T 2016: An infant bonobo mimicked a handicapped motor action of a disabled individual at Wamba in the Luo Scientific Reserve, Democratic Republic of Congo. Pan Africa News 23: 3–5. #Tsutaya T, Fujimori Y, Hayashi M, Yoneda M, Miyabe-Nishiwaki T 2017: Carbon and nitrogen stable isotopic offsets between diet and hair/feces in captive chimpanzees. Rapid Communications in Mass Spectrometry 31: 59-67. Wilson DA, Tomonaga M, Vick SJ 2016: Eye preferences in capuchin monkeys (Sapajus apella). Primates 57: 433-440. DOI: 10.1007/s10329-016-0537-z
著書(分担執筆含む) 非営利活動法人東山動物園くらぶ編(統括:櫻庭陽子,神山拓海) (2017) ず~っといっしょ2 東山動物園公認ガイドブック.中日新聞.名古屋 友永雅己 2017: イルカのこころ.藤田和生(編著).放送大学「比較認知科学」, 放送大学教育振興会, pp.228-255.
その他の執筆 高潔, 友永雅己, 松沢哲郎(翻訳:川口ゆり)2017: チンパンジーとヒトのじゃんけんの学習(ちびっこチンパンジーと仲間たち(第183回)). 科学 87: 244-245. 林美里 2016: 大型類人猿の母子の絆:チンパンジーとオランウータンにおける母子関係と認知発達. 動物心理学研究 66: 29–37. 林美里 2016: チンパンジー研究者、母になる―ヒトの生後二歳六カ月から三歳までの発達. 発達146: 103–110. 林美里 2016: チンパンジーに魅せられて (「大型類人猿探訪」第1回). モンキー:霊長類学からワイルドライフサイエンスへ 1: 6–7. 林美里 2016: チンパンジー・レオの10年. 科学 86: 776–777. 林美里 2016: チンパンジーからみたヒトの発達と家族. 生活科・総合通信 そよかぜ通信 2016年 秋号: 4–7. 林美里 2016: 野生チンパンジーのすむアフリカへ (「大型類人猿探訪」第2回). モンキー:霊長類学からワイルドライフサイエンスへ 1: 32–33. 林美里 2016: チンパンジー研究者、母になる―ヒトの生後三歳から三歳六カ月までの発達. 発達148: 91–98. 林美里 2016: チンパンジーの心を読む (「大型類人猿探訪」第3回). モンキー:霊長類学からワイルドライフサイエンスへ 1: 56–57. 林美里 2017: アジアにくらすオランウータン (「大型類人猿探訪」第4回). モンキー:霊長類学からワイルドライフサイエンスへ 1: 80–81. 林美里, 友永雅己 2016: チンパンジーとヒトの比較から見たアロマザリング.発達心理学ニューズレターNo.78: 10-11. 川口ゆり, 瀧山拓哉 2016: 大学生による「授業」 霊長類学初歩実習の取り組み, モンキー 1: 64-65. 川口ゆり, 瀧山拓哉, 七五三木環, 横山実玖歩, 川上文人 2017: 京都市動物園のチンパンジー・ゴリラ・マンドリル:毛づくろい, 移動, 出産前後の群れの行動. 科学, 87: 328-329. 川上文人, 平栗明実, 市野悦子, 林美里, 友永雅己 2016: チンパンジーの核家族の子育て:最初の2年間の記録(ちびっこチンパンジーと仲間たち(第177回)).科学 86: 882-883. 川上文人, 友永雅己 2016: ニホンザルの赤ちゃんの自発的微笑.(ちびっこチンパンジーと仲間たち(第178回)).科学 86: 1006-1007. 友永雅己 2016: ウマの目からの眺め (ちびっこチンパンジーと仲間たち(第170回)).科学 86: 164-165. 友永雅己 2016: KIDSZOOの仲間たち.新JMC通信2016年6月号.2016/6/16 19:24メール配信, 日本モンキーセンター. 友永雅己 2016: チンパンジー、イルカ、そしてウマから見た世界.モンキー 1: 28-29. 友永雅己 2016: 森のこころ,海のこころ,草原のこころ -比較認知科学「こころの進化」を探る旅. 脳21, 19(4): 99-102. 友永雅己 2016: チンパンジーにおける「他者の心的状態」の理解. 公益財団法人中山人間科学振興財団(編)、25年の歩み(pp. 103-104)、公益財団法人中山人間科学振興財団. 友永雅己, 三浦麻子, 針生悦子 2016: 巻頭言.心理学の再現可能性:我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか ─ 特集号の刊行に寄せて ─.心理学評論 59: 印刷中. 山梨裕美, 小倉匡俊, 森村成樹, 林美里, 友永雅己 2016: チンパンジーの人工保育とエンターテイメント:動物福祉・保全と将来展望. Animal Behaviour and Management 52:73-84. ユ リラ, 友永雅己2016: なぜリズムが「合う」のか?─人とチンパンジーの比較から(ちびっこチンパンジーと仲間たち(第179回)).科学 86: 1134-1135.
学会発表 Allanic M, Hirata S, Hayashi M, Matsuzawa T 2016: Influence of inter-individual distance on grooming interaction in captive chimpanzees and bonobos. The 31st International Congress of Psychology, 2016/7/26, Pacifico Yokohama, Kanagawa. Allanic M, Hirata S, Hayashi M, Matsuzawa T 2016: Influence of inter-individual distance on grooming interaction in captive chimpanzees and bonobos. The 26th Congress of the International Primatological Society, 2016/8/22, Chicago, USA. Gao J, Su Y, Tomonaga M, Matsuzawa T 2016: The Rock-Paper-Scissors Game in Chimpanzees (Pan troglodytes). Meeting for Young Researchers of Kyoto University Psychology Unit, Kyoto, Japan, June 11, 2016. Gao J, Su, Y, Tomonaga M, Matsuzawa T 2016 : The rock-paper-scissors game in chimpanzees (Pan troglodytes). 第32回日本霊長類学会大会、2016年7月15-17日、鹿児島大学. Gao J, Tomonaga M, Matsuzawa T, Su Y 2016 : The Rock-Paper-Scissors game in chimpanzees (Pan troglodytes): Test for intransitive inference using the computer controlled discrimination task. 31st International Congress of Psychology (ICP2016), 27 July, 2016, Yokohama, Japan. Gao J, Tomonaga M, Matsuzawa T, Su Y 2016 : The rock-paper-scissors game in chimpanzees (Pan troglodytes): Testing for intransitive inference using a computer-controlled discrimination task. Joint meeting of the International Primatological Society and the American Society of Primatologists, August 21-27, Chicago, USA. Gao J, Su Y, Tomonaga M, Matsuzawa T. The Rock-Paper-Scissors Game in Chimpanzees (Pan troglodytes). The 6th International Symposium on Primatology and Wildlife Science, Kyoto, Japan, September 12-15, 2016. Gao J, Su Y, Tomonaga M, Matsuzawa T 2017: Learning the rock-paper-scissors game rule in chimpanzees and children. 第61回プリマーテス研究会、2017年1月28-29日、日本モンキーセンター. Gao J, Su Y, Tomonaga M, Matsuzawa T 2017: Learning the rock-paper-scissors game rule in chimpanzees and children. 50th anniversary symposium of Primate Research Institute, Kyoto University, “Past, present, and future of primatology”, January 30-31, 2017, Inuyama, Aichi Japan. Gao J, Tomonaga M 2017: Body inversion effect in chimanzees (Pan troglodytes). 京都大学こころの先端研究ユニット総会、2017年2月12日、京都大学. Gao J, Su Y, Tomonaga M, Matsuzawa T 2017 : Learning the rules of the rock–paper–scissors game: Comparison between chimpanzees and human children. The 7th International Symposium on Primatology and Wildlife Science, March 6, 2017 Science Seminar House, Kyoto University. Gonçalves A, Akami R, Hayashi M 2017: Two cases of dead infant carrying among captive Japanese Macaques (Macaca fuscata yakui). 第61回プリマーテス研究会, 2017/1/28, 日本モンキーセンター, 犬山. 原口大希, 熊崎清則, Sauvage P, 三井桃衣, 半田希, 長谷川裕士, Wilkinson A, 友永雅己 2017: The study of numerical competence in chimpanzees, horses, and tortoises. 第61回プリマーテス研究会、2017年1月28-29日、ニホンモンキーセンター. Hayashi M 2016: Development of object manipulation as a foundation of drawing behavior. The 31st International Congress of Psychology, 2016/7/25, Pacifico Yokohama, Kanagawa. Hayashi M 2016: Support for mothering in chimpanzees and orangutans. The 31st International Congress of Psychology, 2016/7/29, Pacifico Yokohama, Kanagawa. Hayashi M 2016: Cognitive development assessed by object-manipulation tasks in chimpanzees and bonobos. The 26th Congress of the International Primatological Society, 2016/8/22, Chicago, USA. Hayashi M 2016: Juvenile learning of stone-tool use in wild chimpanzees of Bossou, Guinea, West Africa. The 8th World Archaeological Congress, 2016/8/30, Doshisha University, Kyoto. Hayashi M 2016: Ex-situ conservation efforts in Bukit Merah Orang Utan Island, Perak, Malaysia. The 6th International Symposium on Primatology and Wildlife Science, 2016/9/12, Kyoto University, Kyoto. 林美里 2016: チンパンジーの母親による保育を「介助」する. 第19回SAGAシンポジウム, 2016/11/19, 宇部市立ときわ動物園. Hayashi M, Takeshita H 2017: Object manipulation studies in great apes and humans. 第61回プリマーテス研究会, 2017/1/28, 日本モンキーセンター, 犬山. Hayashi M, Takeshita H 2017: Studies on object manipulation and tool use in great apes and humans. The 7th International Symposium on Primatology and Wildlife Science, 2017/3/2-3, Kyoto University, Kyoto. #Imura T, Masuda T, Wada Y, Tomonaga M, Okajima K 2016 : Chimpanzees (Pan troglodytes) can perceive the freshness of foods. Joint meeting of the International Primatological Society and the American Society of Primatologists, August 21-27, Chicago, USA. 石田崇斗, 山田将也, 菊田恭介, 綿貫宏史朗, 打越万喜子, 岡部直樹, 木村直人, 伊谷原一 2016: テナガザルの福祉に配慮した異種ペア成立への取り組み. ポスター発表. 第19回SAGAシンポジウム. 2016年11月19~20日. (山口県宇部市) 石田崇斗, 山田将也, 菊田恭介, 綿貫宏史朗, 打越万喜子, 岡部直樹, 木村直人, 伊谷原一 2017: 飼育下におけるテナガザル異種ペア作り. 口頭発表. 第61回プリマーテス研究会. 2017年1月28日(愛知県犬山市) 石田崇斗, 山田将也, 菊田恭介, 綿貫宏史朗, 打越万喜子, 岡部直樹, 木村直人, 伊谷原一 2017: 福祉向上を目的としたテナガザル異種ペア成立の取り組み. 口頭発表. 第64回動物園技術者研究会. 2017年2月14日. (愛知県犬山市) 兼子明久, 林美里, 櫻庭陽子, 宮部貴子, 前田典彦, 山中淳史, ゴドジャリ静, 木下こづえ, 友永雅己 2016: レオとともに歩んだ10年.第19回SAGAシンポジウム、2016年11月19-20日、宇部市立ときわ動物園. 川口ゆり, 黒島妃香, 藤田和生 2016: フサオマキザルは他種のおとなと子どもの顔弁別ができる?. こころの若手研究者交流大会. 京都. 2016年6月. Kawaguchi Y, Kuroshima H, Fujita K 2016: フサオマキザルの年齢カテゴリー弁別は種を超えるか?Does age categorization by capuchin monkeys generalize to other species?.日本霊長類学会.鹿児島.2016年7月. Kawaguchi Y, Kuroshima H, Fujita K 2016: Does the ability of discriminate age category in conspecifics transfer to other species in captive capuchin monkeys (Cebus paella)?.International Primatology Society. Chicago. 2016年8月. Kawaguchi Y 2016: Do capuchinmonkeys have the ability to discriminate age category? .PWS symposium. 京都. 2016年9月. Kawaguchi Y, Kuroshima H, Fujita K 2016: Do capuchin monkeys have the ability to discriminate age category from conspecific / heterospecific faces? 日本動物心理学会. 北海道. 2016年11月. 川口ゆり, 黒島妃香, 藤田和生 2017: フサオマキザルは顔から同種・他種の年齢を弁別できるか. プリマーテス研究会 犬山. 2017年1月. 川口ゆり, 友永雅己 2017: ヒト以外の動物も赤ちゃんが好き?:経過報告.京都大学こころの先端研究ユニット総会、2017年2月12日、京都大学. Kawaguchi Y, Tomonaga M 2017: Do chimpanzee also prefer baby to adult? : preliminary report. The 7th International Symposium on Primatology and Wildlife Science, Session “Equine Science”, March 6, 2017 Science Seminar House, Kyoto University. 川上文人 2016: 自発的微笑と社会的微笑の縦断的観察 日本発達心理学会第27回大会発表論文集, 232. (2016年4月29日 北海道大学) Kawakami F 2016: Relation between spontaneous and social smiling: A longitudinal study. The 20th Biennial International Congress on Infant Studies. (May 27, 2016; New Orleans) Kawakami F 2016: The evolution and development of smiles: a comparison between humans and chimpanzees. In Takeshita, H. (Organizer), Comparative developmental and cultural studies on child development and child rearing. Symposium conducted at the 31st International Congress of Psychology. (July 29, 2016; Pacifico Yokohama) Kawakami, F 2016: The evolution and development of smiles: A comparison between humans and captive chimpanzees (Pan troglodytes). In Tomonaga, M., & Hirata, S. (Organizers), Comparative study of chimpanzees and bonobos: 2 by 2 comparison to understand the evolutionary origin of human cognition and behavior. Symposium conducted at joint meeting of the International Primatological Society and the American Society of Primatologists 2016. (August 22, 2016; Chicago) 川上文人 2017: 自発的微笑と社会的微笑の縦断的観察II 日本発達心理学会第28回大会発表論文集, 407. (2017年3月26日 広島国際会議場) Kim Y, Choe J, Rho J, Tomonaga M 2016: Chimpanzees, but not orangutans display aversive reactions toward their partner receiving a superior reward. 31st International Congress of Psychology (ICP2016), 29 July, 2016, Yokohama, Japan. Kim Y, Choe J, Rho J, Tomonaga M 2016: Chimpanzees, but not orangutans, display aversive reactions toward their partner with a superior reward. Joint meeting of the International Primatological Society and the American Society of Primatologists, August 21-27, Chicago, USA. Kim Y, Choe J, Kim DS, Tomonaga M 2017: Chimpanzees but not orangutans display aversive reactions toward their partner receiving a superior reward. 第61回プリマーテス研究会、2017年1月28-29日、ニホンモンキーセンター. Lira Y, Tomonaga M 2016: An experimental study on interactional synchrony in chimpanzees and humans. 31st International Congress of Psychology (ICP2016), 27 July, 2016, Yokohama, Japan. Mendonça R, Kanamori T, Kuze N, Hayashi M, Matsuzawa T 2016: Why orangutans develop slower than other great apes? A study on a Bornean population. The 31st International Congress of Psychology, 2016/7/29, Pacifico Yokohama, Kanagawa. Mendonça R, Kanamori T, Kuze N, Hayashi M, Matsuzawa T 2016: Mother-offspring interactions before weaning and behavior of immature Bornean orangutans (Pongo pygmaeus morio) in Danum Valley, Borneo. The 26th Congress of the International Primatological Society, 2016/8/24, Chicago, USA. Muramatsu A 2016: Two Digits Number and Idea of Place Value in Chimpanzees: Approaching Human Language with Concept of Number in Chimpanzees, Contributed Symposium, 31st International Congress of Psychology, 24th-29th July 2016, Yokohama, Japan Muramatsu A, Matsuzawa T 2016: Numerical sequential learning and cardinal number tasks for the study of the notation system in chimpanzees. Joint meeting of the International Primatological Society and the American Society of Primatologists, 21st-27th August 2016, Chicago, USA Ochiai T, Watanuki K, Udono T, Morimura N, Hirata S, Tomonaga M, Idani G, Matsuzawa T 2016: The early history of captive chimpanzees (Pan troglodytes) in Japan. Joint meeting of the International Primatological Society and the American Society of Primatologists, August 21-27, Chicago, USA. 奥村太基, 菊田恭介, 根本慧, 坂口真悟, 廣川類, 綿貫宏史朗, 打越万喜子, 松田一希, 伊谷原一 2016: アビシニアコロブス新生児に対するオトナ個体の養育行動の変化. 第32 回日本霊長類学会大会.2016年7月16~17日(鹿児島県鹿児島市)32巻補遺版,p32. 奥村太基, 松田一希, 菊田恭介, 根本慧, 坂口真悟, 打越万喜子, 綿貫宏史朗, 伊谷原一 2016: アビシニアコロブス新生児に対するオトナ個体の養育行動の変化. 第19 回SAGA シンポジウム 2016年11月19~20日. (山口県宇部市) Saito A, Hayashi M, Takeshita H, Matsuzawa T 2016: Evolution and development of representational drawing. The 31st International Congress of Psychology, 2016/7/25, Pacifico Yokohama, Kanagawa. Sakuraba Y, Tomonaga M, Hayashi M 2016: Walking rehabilitation of a physically disabled chimpanzee using cognitive tasks: a case study. 31st International Congress of Psychology (ICP2016), 27 July, 2016, Yokohama, Japan. 櫻庭陽子, 堀尾茂, 柴田軒吾, 佐藤和也, 堤創 2017: NPO法人東山動物園くらぶにおける動物園との協働事業.プリマーテス研究会.2017年1月28-29日.犬山.ポスター 櫻庭陽子, 近藤裕治, 山本光陽, 木村勝, 足立幾磨, 林美里 2016: 後天的身体障害をもつチンパンジーの群れ復帰.第19回SAGAシンポジウム.2016年11月19-20日.ときわ. 櫻井夏子, 都築ななえ, 亀垣ななみ, 友永雅己 2017: ハンドウイルカにおけるエコロケーションによる数の認識.第61回プリマーテス研究会、2017年1月28-29日、ニホンモンキーセンター. #杉野強, 平松千尋, 山下友子, 上田和夫, 中島祥好, 友永雅己 2017: 霊長類音声の類似度比較:スペクトル変化の分析.第61回プリマーテス研究会、2017年1月28-29日、ニホンモンキーセンター. Takeshita H, Takashio J, Yamada N, Takahashi I, Kawakami F, Fukuda K, Honda Y, Tatara N, Shimomoto Y, Hayashi M, Mizuno Y, Tomonaga M 2016: Behavioral and cognitive development in an infant chimpanzee with cerebral palsy: An approach applying human childcare and therapy services. 31st International Congress of Psychology (ICP2016), 29 July, 2016, Yokohama, Japan. 友永雅己 2016: チンパンジーにおける視線方向の弁別.第32回日本霊長類学会大会、2016年7月15-17日、鹿児島大学. Tomonaga M 2016: How they see the world: Visual cognition compared among humans, chimpanzees, horses, and dolphins. 31st International Congress of Psychology (ICP2016), Diversity in Harmony Symposia, “Evolutionary Perspectives in Psychology”, 27 July, 2016, Yokohama, Japan. Tomonaga M 2016: How chimpanzees perceive faces: An update after nine years of investigation. Chimpanzees in Context (Understanding Chimpanzees IV), August 18-20, 2016, Chicago, USA. 友永雅己2016: 参照点としての大型類人猿、 特異点としての大型類人猿.日本社会心理学会第57回大会、シンポジウム02「比較することの意味と意義:社会心理学と比較認知科学の新たな接点を求めて」、2016年9月18日、関西学院大学. 友永雅己 2016: 学会で質問しよう.日本動物心理学会第76回大会、教育講演「初心者のための英語口頭発表」、2016年11月24日、北海道大学. 友永雅己 2016: チンパンジーから探るヒトのこころの進化.関西実験動物研究会第132回研究会、2016年12月9日、京都府立医科大学. Tomonaga M 2017: Cognition des équidés: Cognitive studies of horses in comparison with the other mammals. 1er SYMPOSIUM "Equitation, langage et cognition", January 6, 2017, Université de la Sorbonne, Paris, France. 友永雅己 2017: 海のこころ ─「イルカからみた世界」をさぐる旅─.第2回水族館大学 in 京都、『イルカショーの可能性と未来』、2017年2月24日、京都大学. Tomonaga M 2017: How horses see the world: Comparative–cognitive perspective. The 7th International Symposium on Primatology and Wildlife Science, Session “Equine Science”, March 6, 2017 Science Seminar House, Kyoto University. Tomonaga M, Imura T 2016: Attention to inattention: Visual search for the other’s gaze by chimpanzees. 日本動物心理学会第76回大会、2016年11月23-25日、北海道大学. Tomonaga M, Kawakami F, Imura T 2016: Eyes on face: how chimpanzees and humans perceive conspecific and heterospecific eyes. Joint meeting of the International Primatological Society and the American Society of Primatologists Symposium “comparative study of chimpanzees and bonobos: 2 by 2 comparison to understand the evolutionary origin of human cognition and behavior”, August 22, 2016, Chicago, USA. Tomonaga M, Kumazaki K, Gonseth C, Haraguchi D, Sakurai N, Wilkinson A 2017: How chimpanzees and other animals use “numbers”: comparative study of relative numerosity judgments. 50th anniversary symposium of Primate Research Institute, Kyoto University, “Past, present, and future of primatology”, January 30-31, 2017, Inuyama, Aichi Japan. 友永雅己, 森村成樹 2016: 「不当な人工保育に対する批判声明」についての意識調査報告.第19回SAGAシンポジウム、シンポジウム2「チンパンジーの人工保育問題を考える」、2016年11月19-20日、宇部市立ときわ動物園. 友永雅己, Wilson DA, 高橋康介 2016: チンパンジーにおける「曲がり盲」.日本基礎心理学会第35回大会、2016年10月29-30日、東京女子大学. 友永雅己, Wilson DA, 高橋康介 2016: チンパンジーにおける「曲がり盲」.第19回SAGAシンポジウム、2016年11月19-20日、宇部市立ときわ動物園. #Ushitani T, Fujii K, Katsube M, Hoshino Y, Goto K, Imura T, Tomonaga M 2016: Object-based attention in evolution. 31st International Congress of Psychology (ICP2016), Symposium “Ecological adaptation and the diversity of visual perception”, 27 July, 2016, Yokohama, Japan. Uchikoshi M, Yamada M, Ishida S, Nemoto K, Kagami Y, Watanuki K, Horigome R, Kimura N, Idani G 2016: A case report: reuniting a siamang (Symphalangus syndactylus) infant with the parents at Japan Monkey Centre. Joint meeting of the International Primatological Society and the American Society of Primatologists. August 21-27, 2016, Chicago, USA. 打越万喜子, 山田将也, 石田崇斗, 綿貫宏史朗 2017: 飼育下テナガザルの社会的環境変化が歌行動におよぼす影響. ポスター発表. 第7回動物園大学 ずーぞなもし. 2017年3月20日. (愛媛県砥部市) Watanuki K, Okumura M, Uchikoshi M, Tomonaga M, Idani G, Matsuzawa T 2016: Gathering and evaluating information on captive siamangs (Symphalangus syndactylus) in Japan for good population management. Joint meeting of the International Primatological Society and the American Society of Primatologists, August 21-27, Chicago, USA. 綿貫宏史朗, 岩原真利, 西村剛, 今井啓雄, 平田聡, 友永雅己, 松沢哲郎 2016: 大型類人猿情報ネットワークGAIN第3期の5年間:非侵襲的類人猿研究の推進.第19回SAGAシンポジウム、2016年11月19-20日、宇部市立ときわ動物園. Wilson DA, Tomonaga M, Vick SJ 2016: Eye preferences in response to emotional stimuli in captive capuchin monkeys (Sapajus apella). 50th International Society for Applied Ethology Congress, 12-16 July, 2016, Edinburgh, UK. Wilson DA, Tomonaga M, Vick SJ 2016: Eye preferences in response to emotional stimuli in captive capuchin monkeys (Sapajus apella). 31st International Congress of Psychology. Yokohama (Japan), July, 2016. Wilson DA, Tomonaga M, Vick SJ 2016: Eye preferences in response to emotional stimuli in captive capuchin monkeys (Sapajus apella). Joint meeting of the International Primatological Society and the American Society of Primatologists, August 21-27, Chicago, USA. Wilson D, Tomonaga M 2016: Perceptual categorisation of primate faces by chimpanzees. The 6th International Symposium on Primatology and Wildlife Science and the 5th CCT-Bio International Workshop on Tropical Biodiversity and Conservation, September 12-15, 2016, Kyoto. Wilson DA, Tomonaga M 2016: Perceptual categorisation of primate faces by chimpanzees. 日本動物心理学会第76回大会、2016年11月23-25日、北海道大学. Wilson DA, Tomonaga M 2017: How do chimpanzees discriminate primate species based on faces? 第61回プリマーテス研究会、2017年1月28-29日、ニホンモンキーセンター. Wilson D, Tomonaga M 2017: How do chimpanzees discriminate primate species based on faces? 50th anniversary symposium of Primate Research Institute, Kyoto University, “Past, present, and future of primatology”, January 30-31, 2017, Inuyama, Aichi Japan. Wilson D, Tomonaga M 2017: How do chimpanzees discriminate primate species based on faces? The 7th International Symposium on Primatology and Wildlife Science, Session “Equine Science”, March 6, 2017 Science Seminar House, Kyoto University. Wilson DA, Tomonaga M, Vick SJ 2016: Eye preferences in response to emotional stimuli in captive capuchin monkeys (Sapajus apella). 31st International Congress of Psychology (ICP2016), 27 July, 2016, Yokohama, Japan. 山本知里, 柏木伸幸, 大塚美加, 西村圭織, 酒井麻衣, 友永雅己 2016: 飼育ハンドウイルカにおける協力行動に関する認知機能.第19回SAGAシンポジウム、2016年11月19-20日、宇部市立ときわ動物園. Yamamoto C, Kashiwagi N, Otsuka M, Tomonaga M 2017: Visual size discrimination in bottlenose dolphins using computer–controlled monitor system. The 7th International Symposium on Primatology and Wildlife Science, Session “Equine Science”, March 6, 2017 Science Seminar House, Kyoto University. 山本知里, 二階堂梨沙, 柏木伸幸, 大塚美加, 友永雅己 2017: ハンドウイルカのコドモにおけるトリックの模倣学習.第7回動物園大学「ず~ぞなもし」、2017年3月20日、愛媛県立とべ動物園.
講演 友永雅己 2016: 動物たちの心の世界.日本モンキーセンター2016年度京大モンキーキャンパス、2016年10月9日、日本モンキーセンター. 友永雅己 2016: 森のこころ、草原のこころ、海のこころ.行動生物学サイエンスカフェ2016-行動生物学への誘い-」、2016年11月13日、新潟大学駅南キャンパス「ときめいと」.
京都大学霊長類研究所 > 年報のページ > Vol.47 目次
Ⅲ. 研究教育活動 1. 研究部門及び附属施設 (研究業績に記した#は共同利用研究の成果に基づくもの)
認知学習分野 <研究概要> ヒトに特有にみられる認知機能に関する実験的研究と発達障害児を対象とした学習支援への応用 正高信男、後藤幸織、大野邦久、金子正弘、藤村留美,李英娥(大邱カトリック大学)、小川詩乃(京都大学大学院医学研究科)、船曳康子(京大・医学研究科)、吉川左紀子(京大・こころの未来研究センター) ヒトに特有にみられる様々な認知機能について、メカニズムと系統発生の両面から実験的な検討をしている。また、そのような機能の発達について子ども(発達障害児含む)を対象に認知実験を実施し、発達障害児への継続的な学習支援方法の開発と応用を実践している。
左前頭葉脳腫瘍を摘出した児童の認知機能の検討 柴田 柚香, 船曳 康子(京都大学大学院人間・環境学研究科)、正高 信男,船橋 新太郎(京都大学こころの未来研究センター)、 桑原 彩(京都大学大学院人間・環境学研究科)、小川 詩乃 手術により左前頭葉の一部を切除した児童の認知機能の特徴について検討するため,Frontal Assessment Batteryや独自に作成した言語課題等を実施し,対照群として同年代の児童との成績の比較を行っている。
胎児期と生後のストレス相互作用によって形成される神経回路の適応的発達変化 後藤幸織、加藤朱美、Young-A Lee (Catholic University of Daegu)、Yu-Jeong Kim (Catholic University of Daegu) マウスを用いて、胎児期(母体)と生後のストレス環境条件により脳発達にどのような影響が出るのかを調査した。
母性養育と遺伝的背景の相互作用によって形成される神経回路の適応的発達変化 後藤幸織、加藤朱美、Young-A Lee (Catholic University of Daegu)、Yu-Jeong Kim (Catholic University of Daegu) 異なる系統(遺伝的背景)のマウスを用いて、母性剥奪ならびに系統間交互養育による仔の脳発達への影響を調査した。
光トポグラフィー技術を用いたニホンザル大脳皮質活動の計測 後藤幸織、加藤朱美 近赤外分光法(NIRS)を用いて、様々な視覚刺激を提示した際のニホンザルの大脳皮質活動の計測を行い、とりわけ前頭皮質における視覚刺激カテゴリー分類化に関連する脳活動を調査した。
ニホンザルの社会認知におけるドーパミンの役割 後藤幸織、加藤朱美、山口佳恵 ニホンザルに社会性・非社会性視覚刺激を提示し、それらの刺激に対する注視がドーパミンシグナル伝達によってどのように調節されているのかを薬理学的手法を用いて調査した。
霊長類とげっ歯類の社会集団構築における脳神経基盤 後藤幸織、加藤朱美、山口佳恵、Laura Bondonny (Ecole Nationale Veterinaire de Toulouse) グループ飼育されているニホンザルとマウスを用いて、社会集団における社会階級や個体間の社会ネットワークがどのような脳神経メカニズムによって構築されるのかを調査した。
自閉症スペクトラム児における環境要因と認知機能の関連 後藤幸織、小川詩乃 自閉症スペクトラム児においてストレスや腸内細菌といった環境要因が認知機能に与える影響を心理実験を行い調査した。
動物の認知能力とコミュニケーションの相同性と進化に関する研究 香田啓貴、伊藤亮、佐藤杏奈、渥美剛、Sofia Bernstein(社会進化分野)、川合伸幸(名古屋大学)、森田尭(マサチューセッツ工科大学)、加藤朱美、國枝匠、石田恵子、西村剛(系統発生分野)、森哲(京大・理学研究科)、正高信男 霊長類やそのほかの動物を対象にして、彼らの認知能力の特性や視聴覚コミュニケーションの比較を通じて、個々の能力の相同性や相似性、また進化史に関して、フィールド研究と実験研究の両面から国内外において研究を行っている。
<研究業績> 原著論文 Bouchet, H., Koda, H., Masataka, N., & Lemasson, A. (2016). Vocal flexibility in nonhuman primates and the origins of human language. Revue de primatologie, 7. Doi: 10.4000 / primatologie, 2637. Grandgeorge, M., & Masataka, N. (2016). Atypical Color Preference in Children with Autism Spectrum Disorder. Frontiers in Psychology, 7. #Kawai, N., Kubo, K., Masataka, N., & Hayakawa, S. (2016). Conserved evolutionary history for quick detection of threatening faces. Animal Cognition, 19(3), 655-660. Lemasson, A., Jubin, R., Masataka, N., & Arlet, M. (2016). Copying hierarchical leaders’ voices? Acoustic plasticity in female Japanese macaques. Scientific Reports, 6. Atsumi, T., Koda, H., & Masataka, N. (2017). Goal attribution to inanimate moving objects by Japanese macaques (Macaca fuscata). Scientific Reports, 7. Masataka, N. (2016). Implications of the idea of neurodiversity for understanding the origins of developmental disorders. Physics of Life Reviews. Ogawa, S., Shibasaki, M., Isomura, T., & Masataka, N. (2016). Orthographic reading deficits in dyslexic Japanese children: Examining the transposed-letter effect in the color-word Stroop paradigm. Frontiers in Psychology, 7. Sawada, R., Doi, H., & Masataka, N. (2016). Processing of self-related kinematic information embedded in static handwritten characters. Brain Research, 1642, 287-297. Ogawa S, Lee, YA, Yamaguchi Y, Shibata, Y, and Goto, Y (2016) Associations of acute and chronic stress hormones with cognitive functions in autism spectrum disorder. Neuroscience, 343: 229-239 Goto, Y., Ogawa, S., Lee, Y. A., and Shibata, Y. (2016) [Relationship between gut microbiota and autism spectrum disorder] Human Developmental Research, 30: 183-188. (in Japanese) #Kawai, N., & Koda, H. (2016). Japanese monkeys (Macaca fuscata) quickly detect snakes but not spiders: Evolutionary origins of fear-relevant animals. Journal of Comparative Psychology, 130(3), 299. Bernstein, S. K., Sheeran, L. K., Wagner, R. S., Li, J. H., & Koda, H. (2016). The vocal repertoire of Tibetan macaques (Macaca thibetana): A quantitative classification. American Journal of Primatology, 78(9), 937-949.
著書(分担執筆) Perlovsky, L. I., Masataka, N., & Cabanac, M. (2016). The Knowledge Instinct, Cognitive Functions of Music and Cultural Evolution. In Trends in Music Information Seeking, Behavior, and Retrieval for Creativity (pp. 17-41). IGI Global. Koda, H. (2016) Gibbon songs: understanding the evolution and development of this unique form of vocal communication. In The Evolution of Gibbons and Siamang: Molecular Phylogeny, Morphology, and Cognition of Asia’s Small Apes. (U.H. Reichard. et al. eds.) Springer. 香田啓貴 (2017) コミュニケーションと認知. 日本のサル(辻・中川編) 東京大学出版会 164−182頁 香田啓貴(2017)霊長類学者は擬人化を超えて言語能力獲得の進化史に迫れるだろうか. 現代思想2016年12月号 210-223頁. 青土社
その他の執筆 Goto Y, Lee YA, Yamaguchi Y, and Jas E (2016) Biological mechanisms underlying evolutionary origins of psychotic and mood disorders. Neuroscience Research, 111: 13-24.
学会発表 Goto Y, Yamaguchi Y, Lee YA, and Kato A (2016) Social function of dopamine D1 receptor in non-human primates. 30th CINP World Congress of Neuropsychopharmacology, PM362, Seoul, Korea. Kim YJ, Goto Y, Lee SH, and Lee YA (2016) Potential therapeutic effects of Astragalus membranaceus Bunge leaves on ADHD: a study with neonatal habenula lesion model of ADHD in rats. 46th Annual Meeting of the Japanese Society of Neuropsychopharmacology, P13-4, Seoul, Korea. Goto Y, Lee YA, Yamaguchi Y, and Kato A (2016) The roles of dopamine D1 receptor in rodent social hierarchy. 39th Annual Meeting of the Japan Neuroscience Society, 1P-288, Yokohama, Japan. Kim YJ, Goto Y, Lee SH, and Lee YA (2016) The effects of Astragalus membranaceus Bunge leaves in a rodent model of ADHD with neonatal habenula lesion. 39th Annual Meeting of the Japan Neuroscience Society, Yokohama, 2P-275, Japan. Lee YA, Jeon SY, Kim YJ, Goto Y, and Choi JS (2016) The effects of Ecklonia Stolonifera Okamura in a rodent model of ADHD with neonatal habenula lesion. 39th Annual Meeting of the Japan Neuroscience Society, Yokohama, 2P-274, Japan.f Neuropsychopharmacology, 2P-084, Taipei, Taiwan. #香田啓貴,森田尭,小林智男,宮川繁. (2016). テナガザルの歌は「歌」といえるか?. 第32回日本霊長類学会大会、鹿児島、2016年7月 Koda H. 2017. Is volitional control of macaque vocalizations really homologous with hose of human speech? SPIRITS Program workshop "Biology and Evolution of Speech". Kyoto, Japan
講演 後藤幸織 2016年8月 10th ICME International Conference on Complex Medical Engineering (栃木) |