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京都大学霊長類研究所 > 年報のページ > Vol.47 目次
Ⅲ. 研究教育活動 1. 研究部門及び附属施設 (研究業績に記した#は共同利用研究の成果に基づくもの)
社会生態研究部門 生態保全分野 <研究概要> ニホンザルの生態学・行動学 半谷吾郎、澤田晶子、John Sha Chih Mun、栗原洋介、本田剛章、中村泉 人為的影響の少ない環境にすむ野生のニホンザルが自然環境から受ける影響に着目しながら、個体群生態学、採食生態学、行動生態学などの観点から研究を進めている。 屋久島の瀬切川上流域では、森林伐採と果実の豊凶の年変動がニホンザル個体群に与える影響を明らかにする目的で、「ヤクザル調査隊」という学生などのボランティアからなる調査グループを組織し、1998年以来調査を継続している。今年も夏季に一斉調査を行って、人口学的資料を集めた。屋久島海岸部では、サイズの異なる群れの採食行動の比較やニホンザルの果実選択について研究した。屋久島の山頂部で、分布限界に住むニホンザルとニホンジカについての分布と植生に関する調査を行った。霊長類研究所の個別飼育および放飼場のニホンザルを対象に、活動レベルとエネルギー消費量の関連を、アクティビティセンサと二重標識水を用いて調べた。
霊長類とほかの生物との関係 湯本貴和、半谷吾郎、澤田晶子 屋久島でニホンザルと同所的に生息する生物との関係について研究を行った。とくに糞から得られるDNAの解析を加えて、これまで観察が困難だったニホンザルのキノコ食や昆虫食についてデータを蓄積中である。またニホンザルによる菌類の胞子散布について研究を行った。屋久島のニホンザル、マダガスカルのジェントルキツネザル、マレーシアのオランウータン、ウガンダのクロシロコロブスなどの複数の霊長類を対象に、食性の季節変化と腸内細菌相の関連についての分子生態学的研究を行った。
野生チンパンジーとボノボの研究 橋本千絵、古市剛史(社会進化分野)、竹元博幸(長期野外研究プロジェクト)、徳山奈帆子(長期野外研究プロジェクト)、岡野鈴子(長期野外研究プロジェクト)、毛利恵子、リュ・フンジン(社会進化分野) ウガンダ共和国カリンズ森林保護区、コンゴ民主共和国ルオー学術保護区でそれぞれチンパンジー、ボノボの社会学的・生態学的研究を行った。遊動や行動と果実量との関係や、非侵襲的試料による生殖ホルモン動態の研究、非侵襲的試料による病歴や遺伝的間研究の研究、隣接する2集団の関係に関する研究などを行った。
アフリカ熱帯林の霊長類の生態学的研究 湯本貴和、橋本千絵、徳重江美、峠明杜 野生霊長類が同所的に棲息するウガンダ共和国カリンズ森林保護区で、ブルーモンキー、レッドテイルモンキー、ロエストモンキーの採食生態と寄生虫の感染状況などに関する生態学的研究を行っている。 コンゴ民主共和国ルオー学術保護区では、植生のモザイクと果実生産性がいかにボノボの遊動に影響を与えるかについて、植生調査と果実センサスを組み合わせた方法で研究を行なっている。また、ガボン共和国ムカラバ・ドゥドゥ国立公園では、広域のゴリラやチンパンジーの密度と地形・植生のモザイクとの関係を研究している。
新世界ザルの採食生態に関する研究 湯本貴和、西川真理、武真祈子 ブラジル、マナウスの熱帯雨林で、サキ、リスザル、タマリンについて、植物との関係を中心にした採食生態に関する研究を進めている。コスタリカ共和国・サンタロサ国立公園に生息する野生のノドジロオマキザルを対象として、色覚型と採食行動に関する研究を行った。
霊長類の衛生行動と嫌悪の進化的背景についての研究 Cecile Sarabian ニホンザル、カニクイザル、マンドリル、チンパンジー、ボノボを対象に、強い嫌悪を引き起こす臭い刺激と寄生虫感染のリスク回避についての研究を、行動観察、野外実験、寄生虫の顕微鏡観察を組み合わせて行った。
<研究業績> 原著論文 #Ando H, Setsuko S, Horikoshi K, Suzuki H, Umehara S, Yamasaki M, Hanya G, Inoue-Murayama M, Isagi Y (2016) Seasonal and inter-island variation in the foraging strategy of the critically endangered Red-headed Wood Pigeon Columba janthina nitens in disturbed island habitats derived from high-throughput sequencing. Ibis 158: 291-304. Hamada A, Hanya G (2016) Frugivore assemblage of Ficus superba in a warm-temperate forest in Yakushima, Japan. Ecological Research 31: 903-911. Hanya G, Bernard H (2016) Seasonally consistent small home range and long ranging distance in Presbytis rubicunda in Danum Valley, Borneo. International Journal of Primatology 37: 390-404. Kurihara Y 2016: Low-ranking female Japanese macaques make efforts for social grooming. Current Zoology 62: 99-108. Kusaka S, Ishimaru E, Hyodo F, Gakuhari T, Yoneda M, Yumoto T, Tayasu I (2016) Homogeneous diet of contemporary Japanese inferred by stable isotope rations of hair. Scientific Reports 6: 33122-33122. Mangama-Kouba LB, Nakashima Y, Mavoungou JF, Akomo-Okoue EF, Yumoto T, Yamagiwa J. M’batchi B (2016) Estimating diurnal primate densities using distance sampling in Moukalaba-Doudou National Park, Gabon. Journal of Applied Biosciences 99: 9395-9404. Mapua MI, Petrzelkova KJ, Burgunder J, Dadakova E, Brozova K, Hrazdilova K, Stewart FA, Piel AK, Vallo P, Fuehrer H, Hashimoto C, Modry D, Qabian MA (2016) A comparative molecular survey of malaria prevalence among Eastern chimpanzee populations in Issa Valley (Tanzania) and Kalinzu (Uganda). Malaria Journal 15: 423. Tsujino R, Yumoto T, Kitamura S, Djamaluddin I, Darnaedi D. (2016) History of forest loss and degradation in Indonesia. Land Use Policy 57: 335-347. Romano V, Duboscq J, Sarabian C, Thomas E, Sueur C, MacIntosh AJJ (2016) Modeling infection transmission in primate networks to predict centrality-based risk. American Journal of Primatology 78: 767–779 #Ushida K, Tsuchida S, Ogura Y, Hayashi T, Sawada A, Hanya G (2016) Draft genome sequences of Sarcina ventriculi isolated from wild Japanese macaques in Yakushima island. Genome Announcements 4: e01694-15.
学会発表 半谷吾郎、Henry Bernard ボルネオ島・ダナムバレーのレッドリーフモンキーの遊動パターン. 第32回日本霊長類学会大会, 鹿児島市, 2016年7月. 橋本千絵 、リュフンジン、毛利恵子、清水慶子、古市剛史. 野生ボノボと野生チンパンジーにおけるメスの性ホルモン動態について. 第32回日本霊長類学会大会, 鹿児島市, 2016年7月. Hashimoto C, Ryu H, Mouri K, Shimizu K, Furuichi T. Female reproductive monitoring and miscarriage in wild bonobos at Wamba, Democratic Republic of Congo and chimpanzees in Kalinzu Forest, Uganda. The 26th Congress of the International Primatological Society, Chicago, August 2016. 橋本千絵、伊左治美奈、松尾ほだか. ウガンダ共和国カリンズ森林の野生チンパンジーで観察された子殺しについて. 日本アフリカ学会第53回学術大会, 藤沢市, 2016年6月. 本田剛章、半谷吾郎 屋久島山頂部におけるヤクシマザルの季節移動. 第64回日本生態学会大会, 2017年3月 Koops K, Schoning C, Isaji, Hashimoto C. Cultural differences in ant-dipping tool length between neighboouring chimpanzee communities at Kalinzu, Uganda. The 26th Congress of the International Primatological Society, Chicago, August 2016. 栗原洋介、半谷吾郎 屋久島海岸域に生息するニホンザルにおけるエネルギー収支の季節変化. 第32回日本霊長類学会大会, 鹿児島市, 2016年7月. 栗原洋介、半谷吾郎 屋久島に生息するニホンザルの高順位個体は採食競合による利益を得ているか. 第64回日本生態学会大会, 新宿区, 2017年3月. MacIntosh AJJ, Sarabian C, Duboscq J, Romano V, Kaneko A, Okamoto M, Suzumura T. Parasites as a selective force in primate social systems evolution: perspectives from an empirical model. The 26th Congress of the International Primatological Society, Chicago, August 2016. MacIntosh AJJ, Sarabian C, Duboscq J, Romano V, Kaneko A, Okamoto M, Suzumura T. Helminth parasites as potential regulators of Japanese macaque population dynamics. The 26th Congress of the International Primatological Society, Chicago, August 2016. Ryu H, Hashimoto C, Mouri K, Shimizu K, Hill DA, Furuichi T. Can male bonobos (Pan paniscus) determine the peri-ovulatory period with some precision? The 26th Congress of the International Primatological Society, Chicago, August 2016. Sarabian C, MacIntosh AJJ. A primate's sense of cleanliness: perspectives from Papionini and Hominini. The 26th Congress of the International Primatological Society, Chicago, August 2016. Sarabian C, MacIntosh AJJ. Testing disgust in non-human primates. 31st International Congress of Psychology, Yokohama, Japan. 澤田晶子、栗原洋介、早川卓志. 腸内細菌叢からみた屋久島のニホンザルの採食生態. 第32回日本霊長類学会大会, 鹿児島市, 2016年7月. Sawada A., Kurihara Y., Hayakawa T. Gut microbiota illustrating dietary shifts in wild Japanese macaques (Macaca fuscata yakui). The 26th Congress of the International Primatological Society, Chicago, August 2016. 澤田晶子. キノコ食行動-課題と可能性-. 日本哺乳類学会2016年度大会, つくば市, 2016年9月. 澤田晶子、早川卓志. パンダのような霊長類:竹食に特化したジェントルキツネザルの腸内細菌叢. 第64回日本生態学会大会, 新宿区, 2017年3月. 清水大輔、橋本千絵、五百部裕. ウガンダ、カリンズ森林に生息するコロブスとグエノンの食物の堅さ. 第70回日本人類学会大会, 新潟市, 2016年10月. 峠明杜. ミズキ科ヤマボウシの集合果形質の進化と種子散布者. 第32回日本霊長類学会大会, 鹿児島市, 2016年7月. 峠明杜. ミズキ属ヤマボウシの集合果進化に関与した種子散布者について. 日本哺乳類学会2016年度大会, つくば市, 2016年9月. 峠明杜、早川卓志、岡本宗裕、橋本千絵、湯本貴和. 同所的に棲息するグエノン(Cercopithecus属)3種の食性の種間比較. 第64回日本生態学会大会, 新宿区, 2017年3月.
講演 橋本千絵(2016)野生チンパンジーに学ぶ親子関係、犬山市立犬山西小学校PTA教育講演会、2016年6月、犬山市. 澤田晶子(2016)ニホンザルの採食と消化、SAGA19シンポジウム、2016年11月、宇部市.
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Ⅲ. 研究教育活動 1. 研究部門及び附属施設 (研究業績に記した#は共同利用研究の成果に基づくもの)
社会進化分野 <研究概要> ボノボとチンパンジーの攻撃性と集団間関係についての研究 古市剛史、橋本千絵、坂巻哲也、柳興鎮、徳山奈帆子、戸田和弥、岡村弘樹 コンゴ民主共和国ルオー学術保護区のボノボ3集団、ウガンダ共和国カリンズ森林保護区のチンパンジー2集団を対象に、GPSを用いて遊動ルートを記録しつつ集団のメンバー構成、社会行動、性行動を記録し、2つの集団が接近したときの動き、出会った場合の双方の個体の行動などについて分析した。また,集団間の出会いが敵対的、あるいは親和的になる要因や、集団間のメスの移籍について、さまざまな角度から分析した。
ボノボのメスの社会関係に関する研究 古市剛史、坂巻哲也、柳興鎮、戸田和也 ボノボは他集団から移入してきたメスたちが中心となって、平和的な社会を作ることで知られている。しかしそのメスたちも、自分の息子が順位を巡る争いに突入すると、それぞれの息子をサポートして攻撃的な行動を見せる。ルオー学術保護区のE1集団では、2013年来続いたワカモノオスによる第1位オスへの挑戦で、メスたちがそれぞれの母親を中心とする2つのグループに分かれ、しばしば激しい攻撃交渉が見られるようになった。また2016年には、第1位のオスがその弟に順位を逆転された。これらの行動観察と映像記録を元に、ボノボのメスの社会関係の2つの側面を描き出した。
スリランカに生息する霊長類の行動生態学的研究 M.A. Huffman, C.A.D. Nahallage (University of Sri Jayewardenepura, Sri Lanka), Y. Kawamoto 2004年末に開始した、スリランカに生息する野生霊長類の分布調査を継続した。スリランカ全土における分布を確かめるために各県、地区レベルのアンケート調査を継続した。採集した試料のDNA解析を実施し、結果の一部を公表した。
スリランカに生息するトクモンキーの行動生態学的形態学的研究 M.A. Huffman, C.A.D. Nahallage, Y. Kawamoto (University of Sri Jayewardenepura, Sri Lanka) 2015年に開始した写真資料による形態計測方法の開発を継続した。海抜2~2,129メートルの間に、トクモンキーについて明瞭な尾長の変異が認められた。内容を複数の学術大会にて発表をした。
ネアンデルタール人の食生活と薬草利用に関する研究 K. Hardy (Universitat Autònoma de Barcelona, Spain), M.A. Huffman 近年、ネアンデルタール人の生活について、遺伝学など学際的な方法を取り入れた研究が進んできた。化石の歯から採れるcalculusという物質を分析して、食性を推定する過程で、ネアンデルタール人が非食用植物の薬理的利用をしているデータが得られた。野生チンパンジーの薬草利用を基盤として、ネアンデルタール人の薬草利用について論文を出版した。
シロテテナガザルの寄生虫疾病に対する薬草利用行動研究 C. Barelli (Museo delle Scienze, Corso del Lavoro e della Scienza, Italy), M.A. Huffman タイ王国に生息するシロテテナガザルの寄生虫疾病駆除対策である葉呑み込み行動についてのデータ解析を行った。論文を出版した。
野生チンパンジーの寄生虫生態学と人獣共通感染症に関する研究 M. A. Huffman, M. McLennan (Oxford Brookes University, UK), H. Hasegawa (Oita University), K. J. Petrzelkova, D. Modry (University of Veterinary and Pharmaceutical Sciences, Czech Rep.) 中央アフリカ共和国やウガンダに生息する野生チンパンジーと同所的に生活している人との間の人獣共通感染症についての研究を継続した。一部の結果を論文にして出版した。
新世界霊長類の採食行動と自己治療行動に関する研究 M. A. Huffman, Elaina Rodrigues 2016年度から開始したブラジルに生息するホエザルとムリキーの植物性食物に含まれている生理活性物質と寄生虫感染疾の低減についての調査とデータ解析を行い、一部を論文にして出版した。
インドネシアに生息する野生哺乳類の採食生態に関する研究 辻大和、B. Suryobroto, K.A. Widayathi (ボゴール農科大学)、高槻成紀 (麻布大学) インドネシア西ジャワ州・パンガンダラン自然保護区でジャワルトン、カニクイザル、マレーヒヨケザル、ルサジカの基礎生態に関する調査を行い、食性、活動時間配分、他種との関係などのデータを収集した。
ニホンザルの基礎生態の研究 辻大和 金華山島で、昨年度に引き続き種子トラップの内容物の回収を行った。
日本産食肉類の種子散布に関する研究 辻大和、森大輔、村井仁 (富山市ファミリーパーク)、Muhammad Azhari Akbar (アンダラス大学) 飼育下のホンドテンを対象に給餌実験を実施し、種子の飲み込みが発芽率に与える影響を評価した。
ボノボの種分化についての研究 竹元博幸、川本芳、古市剛史 チンパンジーとボノボの共通祖先はその誕生以来コンゴ川の北側に生息しており、約100万年前の乾燥期に小集団が浅くなったコンゴ川を渡って南側に入り込んで進化したのがボノボであるという、前年度に提唱した新説にもとづき、その後ボノボがどのような経路をたどってコンゴ盆地に拡散したかを、ミトコンドリアDNAのハプロタイプの分布から分析した。
野生ボノボの攻撃交渉における支援関係について 徳山奈帆子 野生ボノボを対象に攻撃交渉を観察し、その支援関係を調べた。支援には互恵性は見られず、毛づくろいといった日常の親密さは、支援関係には反映されなかった。メス間の支援に関して、年上のメスが年下のメスを支援する関係が見られた。
野生ボノボの遊動開始のイニシエーションについて 徳山奈帆子 野生ボノボを対象に、遊動開始のタイミングがどのように決定されるのか調べた。初めに歩き出すのは中年以上のメスであり、オスや若いメスはそれについて行くという形で集団の移動が開始されることが多いことが分かった。
ボノボのメスの性皮膨張のメカニズム,機能・進化的意義の解明 柳興鎮、橋本千絵、古市剛史 野生ボノボを対象に、性ホルモンの変動と性行動の解析を行った。その結果、ボノボのメスが妊娠の可能性のない授乳期に発情を再開するメカニズムについてヒントが得られた。また、発情メスをめぐるオス間の競合があまり見られないにもかかわらず、排卵日の近いメスとの交尾は第1位のオスが優先的に行っていることがわかった。
ニホンザルにおける妊娠シグナルの多様な形式 L. Rigaill 霊長類研究所のニホンザル放飼群を対象に、様々な性的状態にあるメスの尿の臭いに、オスがどう反応するかを調べた。また、これまでの研究成果にもとづき、視覚、嗅覚、聴覚刺激がオスにどう影響するかをまとめた。
Factors regulating steroid hormones in Japanese macaques (Macaca fuscata) and orangutans (Pongo pygmaeus) R.S.C Takeshita, M.A Huffman, F.B Bercovitch The ability to measure reproductive and stress hormone patterns can help to determine reproductive status, physical fitness and physiological responses to change. My research aims to investigate variation in hormonal profiles of free-ranging and captive Japanese macaques and orangutans as a function of biological (age, gender, and reproductive state), environmental (season, climate, housing condition) and social factors (behavior, dominance hierarchy). The results obtained should help to understand the potential factors affecting hormonal levels in these species, and can be useful to improve the management of captive animals, as well as to monitor the health of free-ranging primate populations.
野生ベニガオザルの社会生態学的研究 豊田有 2016年6月から2017年3月まで、タイ王国カオクラプックカオタオモー保護区にて野生ベニガオザルを対象に社会生態学的研究を実施した。性行動の観察や、繁殖成功度判定のためのDNA試料採取と父子判定の実施に加え、本種に特異的にみられる社会行動の記録を行った。
野生ボノボの父系型社会におけるメスの移籍要因に関連する未成熟個体の社会関係の研究 戸田和弥 コンゴ民主共和国のワンバ村に生息する野生のボノボを対象に、個体追跡法を用いて未成熟個体の行動の年齢による変化及び近接個体を記録した。これらのデータから、未成熟個体の社会的な結びつきを分析した。
中央ヒマラヤラングールのオス繁殖戦略とメスの配偶者選択が与える影響 H. Nautiyal, M.A. Huffman, A. Sinha (National Institute for Advanced Studies, India). We studied 1) the reproductive strategy of hanuman langur males in a multi-male multi-female population where infanticide does not appear to occur, and 2) the possible role for female mate choice and how females influence male reproductive success. This study was divided into two linked steps to elucidate: 1) the role of cooperative male group defense in the evolution of multi-male groups in the highlands, 2) the relationship between female mate choice and male reproductive success.
野生ボノボ隣接3集団の血縁構造の解明 石塚真太郎 コンゴ民主共和国ワンバ村周辺に生息する野生ボノボ隣接3集団を対象に、オスの繁殖成功の偏りの評価、および集団内と隣接集団の個体間血縁度の比較を行った。
Evaluating stress in male Japanese macaques living in vegetated and non-vegetated enclosures Josue S. Alejandro, M.A. Huffman, F.B Bercovitch I looked at differences in male Japanese macaques living in two types of enclosures, vegetated and non-vegetated. I compared activity budgets, hair condition, fecal hormonal data (cortisol and testosterone), and self-directed behaviors (yawn, scratch, etc) between two enclosures. Currently I am investigating one unique behavior from one group, and its potential relation to stress.
野生ボノボの森林の垂直利用に関する研究 岡村弘樹 コンゴ民主共和国のワンバ村に生息する野生ボノボを対象に、年齢、性別、順位の異なるそれぞれの個体が採食、休息、移動などに際して使う森林内の高さに違いがあるかどうかを調べた。
ニホンザルの唾液αアミラーゼにおける、生物的急性ストレスを妥当性の検証について Nelson Broche Jr., F.B Bercovitch, M.A. Huffman ニホンザルにおける急性ストレスのバイオマーカーとして、唾液αアミラーゼの有効性を検証するため、唾液を非侵襲的に採集する方法を開発し、飼育下ニホンザル適用した。ニホンザルの唾液中にαアミラーゼが存在することが分かったが、急性ストレスのバイオマーカーとしての有効性を確認するためにはさらなる調査が必要である。
<研究業績> 原著論文 Barelli C., Huffman M.A. (2016) Leaf swallowing and parasite expulsion in Khao Yai white-handed gibbons (Hylobates lar), the first report in an Asian ape species. Am. J. Primatol., DOI 10.1002/ajp.22610 Clay Z., Furuichi T., de Waal F.B.M. (2016) Obstacles and catalysts to peaceful coexistence in chimpanzees and bonobos. Behaviour 153:1293-1330 Frohlich M., Kuchenbuch P., Muller G.B.F, Furuichi T., Wittig R.M., Pika S. (2016) Unpeeling the layers of language: bonobos and chimpanzees engage in cooperative turn-taking sequences. Sci. Rep. 6:25887. Garai C., Weiss A., Arnaud C., Furuichi T. (2016) Personality in wild bonobos (Pan paniscus). Am. J. Perimatol. 78: 1178-1189. Garcia C., Bercovitch F., Furuichi T., Huffman M.A., MacInstosh J.J., Rigaill L., Takeshita R.S.C., Shimizu K. (2016) 10 years of collaboration between France and Japan - Studies on reproduction in Japanese macaques. Revue de Primatologie 7 (online). DOI: 10.4000/primatologie.2666 Hasegawa H., Kalousova B., McLennan M.R., Modry D., Profousova-Psenkova I., Shutt-Phillips K.A., Todd A., Huffman M.A., Petrzelkova K.J. (2016) Strongyloides infections of humans and great apes in Dzanga-Sangha Protected Areas, Central African Republic and in degraded forest fragments in Bulindi, Uganda. Parasit. Int. 5: 367-70. Hasegawa H., Shigyo M., Yanaia Y., McLennan M.R., Fujita S., Makouloutoud P., Tsuchida S., Ando C., Satoh H., Huffman M.A. (2016) Molecular features of hookworm larvae (Necator spp.) raised by coproculture from Ugandan chimpanzees and Gabonese gorillas and humans. Parasit. Int. 66: 12-15. Hardy K., Buckley S., Huffman M.A. (2016) Doctors, chefs or hominin animals? Non-edible plants and Neanderthals. Antiquity 90: 1373-1379. Ilham K., Rizaldi, Nurdin J., Tsuji Y. (2017) Status of urban populations of the long-tailed macaque (Macaca fascicularis) in West Sumatra, Indonesia. Primates 58: 295-305. 井上光興, 辻大和 (2016) 野生ニホンザル Macaca fuscata によるモリアオガエル Rhacophorus arboreus 泡巣の採食事例. 霊長類研究 32: 27-30. Leca J.B., Gunst N., Pelletier A.N., Vasey P.L., Nahallage C.A.D., Watanabe K., Huffman M.A. (2016) A multidisciplinary view on cultural primatology: Behavioral innovations and traditions in Japanese macaques. Primates 57: 333-338. Mendonça R.S., Takeshita R.S.C., Kanamori T., Kuze N., Hayashi M., Kinoshita K., Bernard H., Matsuzawa T. (2016) Behavioral and physiological changes in a juvenile Bornean orangutan after a wildlife rescue. Glob. Ecol. Cons. 8: 116–122. Nahallage C.A.D., Leca, J.B., Huffman M.A. (2016) Stone handling, an object play behaviour in macaques: welfare and neurological health implications of a bio-culturally driven tradition. Behaviour 153: 845-869. Petroni L.M., Huffman M.A., Rodriguez E. (2016) Medicinal plants in the diet of woolly spider monkeys (Brachyteles arachnoides, E. Geoffroy, 1806) – a bio-rational for the search of new medicines for human use? Revista Brasileira de Farmacognosia 27: 135-142. Rigaill L., Macintosh A.J.J., Higham J.P., Winters S., Shimizu K., Mouri K., Suzumura T., Furuichi T., Garcia C. (2017) Testing for links between face color and age, dominance status, parity, weight, and intestinal nematode infection in a sample of female Japanese macaques. Primates 58:83-91. Ryu H., Graham K.E., Sakamaki T., Furuichi T. (2016) Long-sightedness in old wild bonobos during grooming. Cur. Biol. 26: R1131-R1132. Sharma N., Huffman M.A., Gupta S., Nautiyal H., Mendonça R., Morino L., Sinha A. (2016) Watering holes: the use of arboreal sources of drinking water by Old World monkeys and apes. Behav. Proc. 129: 18-26. Sun B., Wang X., Bernstein S., Huffman M.A., Dong-Po, Xia D.P., Gu Z., Chen R., Sheeran L.K., Wagner R.S., Li J. (2016) Marked variation between winter and spring gut microbiota in free-ranging Tibetan Macaques (Macaca thibetana). Sci. Rep. 6, 26035; doi: 10.1038/srep26035 Takeshita R.S.C., Huffman M.A., Mouri K., Shimizu K., Bercovitch F.B. (2016) Dead or alive? Predicting fetal loss in Japanese macaques (Macaca fuscata) by fecal metabolites. Animal Reproduction Science Animal Reproduction Science 175: 33-38. Tokuyama N, Furuichi T. (2016) Do friends help each other? Patterns of female coalition formation in wild bonobos at Wamba. Anim. Behav. 119:27-35. Tsuji Y., Okumura T., Kitahara M., Jiang Z.W. (2016) Estimated seed shadow generated by Japanese martens (Martes melampus): comparison with forest-dwelling animals in Japan. Zool. Sci. 33: 352-357. Tsuji Y., Prayitno B., Suryobroto B. (2016) Report on the observed response of Javan lutungs (Trachypithecus auratus mauritius) upon encountering a reticulated python (Python reticulatus). Primates 57:149-153. Yoshida T., Takemoto H., Sakamaki T., Tokuyama N., Hart J., Hart T., Dupain J., Cobden A., Mulavwa M., Kawamoto Y., Kaneko A., Enomoto Y., Sato E., Kooriyama T., Miyabe-Nishiwaki T., Suzuki J., Saito A., Okamoto M., Tomonaga M., Matsuzawa T., Furuichi T., Akari H. (2016) Epidemiological surveillance of Lymphocryptovirus infection in wild bonobos. Frontiers in Microbiology 7: 1262.
総説 古市剛史 (2016) ヒト科の性と社会の進化. 現代思想 44: 106-121.
著書 辻大和 (2016) 小原芳明(監修)玉川百科こども博物誌 動物のくらし(高槻成紀[編]、浅野文彦[絵]). 玉川大学出版部. 辻大和 (2016) シカの落ち穂拾い―フィールドノートの記録から. 光村図書出版 平成28年度版 中学校「国語」118-125.
その他の執筆 辻大和 (2016) 困った時の友こそ真の友?―金華山のサルとシカ―. モンキー1: 68-69. 辻大和(2016)ニホンザルの研究-60年を超える観察から得られたものと課題-. 子どもの本棚 45: 25-28. Takeshita R.S.C. (2016) 地獄谷•小豆島•高崎山のニホンザル. モンキー1: 44-45. Nautiyal, H. (2016). Unavoidable WAR and hope for PEACE in Garhwal Himalayas. Sanctuary Asia. http://www.sanctuaryasia.com/conservation/field-reports/10292-war-and-peace-in-the-himalaya.html (April 2016)
学会発表 Alejandro J.S., Huffman M.A., Bercovitch F.B. Evaluating stress in male Japanese macaques living in vegetated and non-vegetated enclosures. 6th International Symposium in Primatology and Wildlife Science, Kyoto University, Japan. September 2016 Alejandro J.S., Huffman M.A., Bercovitch F.B. Evaluating stress in male Japanese macaques living in vegetated and non-vegetated enclosures. 7th International Symposium in Primatology and Wildlife Science, Kyoto University, Japan. March 2017 Broche N. Saliva as a non-invasive tool for measuring acute stress in Japanese macaques (Macaca fuscata). The 7th International Symposium on Primatology and Wildlife Science (PWS Symposium), March 2017. Broche N. Saliva as a non-invasive tool for measuring acute stress in Japanese macaques. Interdisciplinary Seminar on Primatology 2016 (PRI, Inuyama), December 2016. Broche N. Saliva as a non-invasive tool for measuring acute stress in Japanese macaques (Macaca fuscata). The 7th International Symposium on Primatology and Wildlife Science (PWS Symposium), September 2016. Chokechaipaisarn C., Toyoda A., Malaivijitnond S. Preliminary study on agonistic buffering behaviors in stump-tailed macaques (Macaca arctoides). Asian Primates Symposium, Sri Lanka, October 2016. Froehlich M, Kuchenbuch PH, Mueller G, Fruth B, Furuichi T, Wittig RM, Pika S. Cooperative communication and communication styles in bonobos and chimpanzees: same same but different? 26th Congress of the International Primatological Society, Chicago, United States, August 2016. Furuichi T, Sakamaki T, Ryu H, Toda K. Changes in associations among female wild bonobos at Wamba during a struggle for alpha position among their sons. 26th Congress of the International Primatological Society, Chicago, United States, August 2016. Furuichi T. Evolution of characteristic features of bonobo society: a hypothesis derived from recent studies. PWS Symposium, Kyoto, Japan, March 2017. Garcia C., Rigaill L., MacIntosh A.J.J., Higham J.P., Winters S., Shimizu K., Mouri K., Furuichi T.. Existe-t-il des variations de la couleur de la face en fonction de l'âge, la dominance, la parité, le poids, et l'infection parasitaire intestinale chez des femelles macaques japonais (Macaca fuscata) ? XXIXe Colloque de la Société Francophone de Primatologie, Paimpont, France, October 2016. Hashimoto C, Ryu H, Mouri K, Shimizu K, Furuichi T. Female reproductive monitoring and miscarriage in wild bonobos at Wamba, Democratic Republic of Congo and chimpanzees in Kalinzu Forest, Uganda. 26th Congress of the International Primatological Society, Chicago, United States, August 2016. Huffman M.A., Nahallage C.A.D., Leca J.B. What is macaque about Lomekwian stone tool use? The role of predispositions and ecological opportunities for the emergence of stone too use. Primate Archeology Workshop (invited speaker) Oxford University, Oxford, UK, Octber 2016. 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Behavioral influences on fecal steroids and the impact of ecotourism in male Japanese macaques. In: The 6th Annual symposium of Leading Graduate Program in Primatology and Wildlife Science, Kyoto, Japan. August 2016. Takeshita R.S.C, Huffman M.A., Kinoshita K., Bercovitch F.B. The effect of castration and the environment on the relationship between dominance rank and fecal steroid concentrations in male Japanese macaques (Macaca fuscata). In: XXVI International Primatological Society Congress, Chicago, USA, August 2016. Tokuyama N, Kawamoto Y, Makinose E, Ishizuka S, Furuichi T. Is blood thicker than water? The social bonds and coalition formations in wild bonobos. The 31st International Congress of Psychology, July 2016. Tokuyama N, Furuichi T. Affiliative social bonds and patterns of coalition formation of female wild bonobos in Wamba, DR Congo. The 31st International Congress of Psychology, July 2016. Tokuyama N, Furuichi T. Partially shared decision-making in wild bonobos at Wamba, DR Congo. 26th Congress of the International Primatological Society, Chicago, United States, August 2016. Toyoda A. The stump-tailed macaque project in Khao Krapuk Khao Taomor; Focus on Reproductive Ecology and Social behavior. The forum of Department of Biology, Faculty of Science, Chulalongkorn University. Chulalongkorn University, September 2016. Tsuji Y., Indah J., Kitamura S., Widayati K.A., Suryobroto B. Neglected primate seed dispersers: endozoochory by Javan lutungs (Trachypithecus auratus) in Indonesia. Vth Asian Primate Symposium, Sri Jayewardenepura, October 2016. Tsuji Y., Indah J., Widayati K.A., Suryobroto B. Seed dispersal by leaf monkeys: are Javan lutungs effective seed dispersal agents?X XVI International Primatological Congress, Chicago, August 2016 Tsuji Y. Inter-rank variation in characteristics of endozoochory by macaques: combined effects with food environment. XXVI International Primatological Congress, Chicago, August 2016 辻大和・三谷雅純・Widayati K.A.・Suryobroto B・渡邊邦夫. ジャワルトンの食物プロファイル:森林構造との関連性. 日本哺乳類学会. 筑波大学. 2016年9月. 辻大和・北村俊平・Indah J.・Widayati K.A.・Suryobroto B. リーフモンキーは種子散布者として機能しているか?日本生態学会. 鹿児島大学. 2016年7月. Tsuji Y., Ningsih J.I.D.P., Kitamura S., Widayati K.A., Suryobroto B. Neglected seed dispersers: endozoochory by Javan lutungs (Trachypithecus auratus) in Indonesia. The 50th Anniversary Symposium of the Primate Research Institute, Kyoto University - Past, present and future of primatology. Inuyama, January 2017.
講演 Takeshita R.S.C. (2016). Endocrinologia e conservação em primatas não-humanos. (Endocrinology and conservation in nonhuman primates). In: II Simpósio de pesquisa em primatas na Amazônia. Centro Nacional de Primatas, Ananindeua, Pará, Brazil. (in Portuguese) 辻大和. マレーヒヨケザルの未来に向けて──現地調査による基礎生態の解明. 東京動物園協会野生生物保全基金講演会, 上野動物園, 2017年3月. 辻大和. リーフモンキーが教えてくれた熱帯の生き物のつながり. 京都大学霊長類研究所犬山公開講座, 京都大学霊長類研究所, 2016年7月. 辻大和. 霊長類の生態学的研究について..近畿大学付属新宮高等学校・中学校,京都大学霊長類研究所,2016年7月.
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