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京都大学霊長類研究所 > 年報のページ > Vol.46  > Ⅲ. 研究教育活動


Ⅲ. 研究教育活動

1. 研究部門及び附属施設

社会生態研究部門

社会進化分野

<研究概要>

A) ボノボとチンパンジーの攻撃性と集団間関係についての研究
古市剛史, 橋本千絵, 坂巻哲也, 柳興鎮, 徳山奈帆子, 戸田和弥,石塚真太郎
コンゴ民主共和国ルオー学術保護区のボノボ3集団,ウガンダ共和国カリンズ森林保護区のチンパンジー2集団を対象に,GPSを用いて遊動ルートを記録しつつ集団のメンバー構成,社会行動,性行動を記録し,2つの集団が接近したときの動き,出会った場合の双方の個体の行動などについて分析した。また,集団間の出会いが敵対的,あるいは親和的になる要因や,集団間のメスの移籍について,さまざまな角度から分析した。

B) ボノボのメスの社会関係に関する研究
古市剛史, 坂巻哲也、柳興鎮、戸田和也、山本真也
 ボノボは他集団から移入してきたメスたちが中心となって、平和的な社会を作ることで知られている。しかしそのメスたちも、自分の息子が順位を巡る争いに突入すると、それぞれの息子をサポートして攻撃的な行動を見せる。ルオー学術保護区のE1集団では、2013年来続いたワカモノオスによる第1位オスへの挑戦で、メスたちがそれぞれの母親を中心とする2つのグループに分かれ、しばしば激しい攻撃交渉が見られるようになった。行動観察と映像記録を元に、ボノボのメスの社会関係の2つの側面を描き出した。

C) スリランカに生息する霊長類の行動生態学的研究
M.A. Huffman, C.A.D. Nahallage (University of Sri Jayewardenepura)
2004年末に開始した,スリランカに生息する野生霊長類の分布調査を継続した。スリランカ全土における分布を確かめるために各県,地区レベルのアンケート調査を継続した。採集した試料のDNA解析を実施し,結果の一部を公表した。

D) ベトナムにおけるマラリア伝播環境の変容と人獣共通感染性マラリアの出現の理解に向けた学際的研究
M.A. Huffman, 中澤秀介, R. Culleton (長崎大学), 前野芳正 (藤田保健衛生大学), 川合覚 (獨協医科大学), Q. Nguyen Yuyen, R. Marchand (Khanh Phu Malaria Research Center, Medical Committee Netherlands-Vietnam)
2010年から開始した,ベトナム・中南部にあるカンフー村の丘陵部に棲息する野生霊長類の調査を行い、ヒトとサルの間で伝播し,人畜共通感染を引き起こすマラリア原虫について調査した。調査地で採集した野生マカク由来のサンプルを分析した結果,アカゲザルがサルマラリア原虫に罹患していることを確認した。

E) ネアンデルタール人の食生活と薬草利用に関する研究
K. Hardy (Universitat Autonoma de Barcelona), M.A. Huffman
近年,ネアンデルタール人の生活について,遺伝学など学際的な方法を取り入れた研究が進んできた。化石の歯から採れるcalculusという物質を分析して,食性を推定する過程で,ネアンデルタール人が非食用植物の薬理的利用をしているデータが得られた。野生チンパンジーの薬草利用を基盤として,ネアンデルタール人の薬草利用について論文を出版した。

F) インドネシアに生息する野生哺乳類の採食生態に関する研究
辻大和, B. Suryobroto, K.A. Widayathi (ボゴール農科大学), Rizaldi (アンダラス大学)
インドネシア西ジャワ州・パンガンダラン自然保護区でジャワルトン,カニクイザル,マレーヒヨケザルの基礎生態に関する調査を行い,食性,活動時間配分,他種との関係などのデータを収集した。西スマトラ島パダンの調査地を訪問し,研究連絡を行った。

G) 霊長類の基礎生態の地域変異に関する研究
辻大和,伊藤健彦 (鳥取大学)
マカク類、コロブス類、ヒヒ類、オナガザル類を対象に、各種行動データと環境情報との関連付けを行い,高緯度地域・乾燥地域への進出を可能にした行動形質を推定した。金華山島では,昨年度に引き続き種子トラップの内容物の回収を行った。

H) 日本産食肉類の種子散布に関する研究
辻大和, 森大輔,村井仁志 (富山市ファミリーパーク)
 飼育下のホンドテンを対象に給餌実験を実施し,種子の飲み込みが発芽率に与える影響を評価した。

I) ボノボの進化
竹元博幸, 川本芳, 古市剛史
 最新の地質学的情報から、コンゴ川の成立は従来考えられていた第四紀初頭(180-260万年前)ではなく、漸新世(3400万年前)に遡るという一つのモデルを提唱した。このモデルに基づき、チンパンジーとボノボの共通祖先はコンゴ川の北側に生息しており,100万年前の乾燥期に小集団が浅くなったコンゴ川を渡って南側に入り込んで進化したのがボノボであるという,ボノボの起源についての新しい仮説を発表した。コンゴ盆地に進入した後のボノボ個体群の拡散過程についても解析し、寒冷期の森林レフュージアが重要な役割を果たしていることを発見した。

J) ボノボとチンパンジーの生態比較
竹元博幸
 ボノボとチンパンジーの生息地の環境および森林内空間利用について比較した。西アフリカ、ボッソウ(チンパンジーの生息地)の森の果実量や気温などは季節により大きく変化するのに対し、中央アフリカ、ワンバ(ボノボの生息地)の森の気候と果実量の季節変化は小さい。両種の地上利用頻度は異なるが、種差ではなく、環境気温の違いによる影響が強かった。ヒトの祖先が経験してきた後期中新世の気候変動、つまりかつて広く分布していたアフリカ熱帯林が乾燥化によって縮小していく過程を推測する上で、アフリカ熱帯林の中央部と辺縁部の類人猿生息地の比較は重要な意義を持つだろう。

K) 野生ボノボの攻撃交渉における支援関係について
徳山奈帆子
野生ボノボを対象に攻撃交渉を観察し、その支援関係を調べた。支援には互恵性は見られず、毛づくろいといった日常の親密さは、支援関係には反映されなかった。メス間の支援に関して、年上のメスが年下のメスを支援する関係が見られた。

L) 野生ボノボの遊動開始のイニシエーションについて
徳山奈帆子
野生ボノボを対象に、遊動開始のタイミングがどのように決定されるのか調べた。初めに歩き出すのは老齢のメスであり、オスや若いメスはそれについて行くという形で集団の移動が開始されることが多いことが分かった。

M) ボノボのメスの性皮膨張のメカニズム,機能・進化的意義の解明
柳興鎮
野生ボノボを対象に,繁殖・群れ生活における性皮膨張の機能について調べた。現在,性ホルモンおよび性行動の解析を行っている。本研究はボノボ社会における性皮膨張の機能的・進化的意義の解明につながると期待される。

N) ニホンザルとオランウータンにおける,ステロイドホルモン動態を統制する要因の評価
R.S.C. Takeshita, M.A. Huffman
ヒト以外の霊長類の繁殖生理や生理的な応答を研究する上で,繁殖やストレスに関係するホルモンの分泌パターンを評価することは重要である。餌付け条件化のニホンザルとオランウータンを対象に糞中のホルモン分析を実施し,年齢・性・社会的ステータス・繁殖状態・飼育環境の違いがホルモン動態に及ぼす影響を評価した。

O) ニホンザルにおける妊娠シグナルの多様な形式
L. Rigaill
顔の色彩(明るさと赤さ)がメスの諸特性(年齢、順位、体重、腸内感染)の指標となるかを評価するとともに、餌付け条件のニホンザルを対象に、尿および膣スメアの匂いがオスの性行動に与える影響を調べた。

P) タイ王国カオクラプック保護区に生息する野生ベニガオザルの社会生態学的調査
豊田有
2015年9月から2016年3月末まで、タイ王国カオクラプック保護区に生息する野生ベニガオザルを対象に、性行動と繁殖生態の解明のための行動データ、DNA分析による父子判定のためのDNA試料の採取を目的とした野外調査を実施した。本種特有の性行動に関する詳細なデータを記録したほか、調査中に見られた興味深い観察事例の一部を第5回東南アジア霊長類多様性シンポジウムで発表した。

Q) 野生ボノボの父系型社会におけるメスの移籍要因に関連する未成熟個体の社会関係の研究
戸田和弥
コンゴ民主共和国のワンバ村に生息する野生のボノボを対象に、個体追跡法を用いて未成熟個体の行動及び近接個体を記録した。記録した社会交渉と個体間の近接に関するデータから、未成熟個体の社会的な結びつきを分析した。

R) チベットモンキーの音声レパートリーに関する研究
S. Bernstein
チベットモンキーの音声レパートリーの構築に着目し中国・黄山で2014年の交尾期に収集した534回の音声データを解析した。また、マカカ属の音声との比較を行い、チベットモンキーの交尾時の音声が派生的なものであることを見出した。この音声の構築に影響した社会的な要因を調べた。

S) エンクロージャで飼育されているオスニホンザルのストレスに関する研究
J. S. Alejandro
飼育環境の違いが動物の凝集性ならびに福祉に与える影響を評価するため、緑の多いエンクロージャで飼育されているサルは、緑の少ないエンクロージャで飼育されている個体に比べて休息時間が長く、攻撃的交渉の頻度が低く、ステレオタイプの行動が少ないと予想した。また、前者ではストレスレベルが低いため毛の状態が良く、コルチゾルレベルが低い、と予想した。本研究は飼育個体のストレスをモニタリングする有効な方法であり、非侵襲的な方法として他所でも応用可能と考えられる。

T) 野生ボノボ地域個体群における血縁構造の解明
石塚真太郎
コンゴ民主共和国ルオー学術保護区ワンバ村周辺に生息する野生ボノボ3集団を対象に、集団内および隣接集団の個体間の血縁度を算出することを目的とした遺伝学的解析を行った。

<研究業績>

原著論文

1) Aoki K, Mitsutsuka S, Yamazaki A, Nagai K, Tezuka A and Tsuji Y (2015)Effects of seasonal changes in dietary energy on body weight of captive Japanese macaques (Macaca fuscata). Zoo Biol.,34,255-261.

2) Aruga N, Matsuo H, Furuichi T, Hashimoto C (2015)Root eating by wild Chimpanzees (Pan troglodytes) in the Kalinzu Forest, Uganda: possible medicinal plant use. Pan Afr News ,22,7-10.

3) Furuichi T, Sanz C, Koops K, Sakamaki T, Ryu H, Tokuyama N, Morgan D (2015)Why do wild bonobos not use tools like chimpanzees do? Behaviour,152,425-460.

4) Hashimoto C, Furuichi T/In: Furuichi T, Yamagiwa J, Aureli F (eds) (2015)Sex differences in ranging and association patterns in chimpanzees in comparison with bonobos. Dispersing Primate Females, Springer,105-126.

5) Hashimoto C, Isaji M, Koops K, Furuichi T (2015)First records of tool-set use for ant-dipping by Eastern chimpanzees (Pan troglodytes schweinfurthii) in the Kalinzu Forest Reserve, Uganda. Primates,56,301-305.

6) Koops K, Furuichi T, Hashimoto C (2015)Chimpanzees and bonobos differ in intrinsic motivation for tool use. Sci Rep,5,11356.

7) Koops K, Furuichi T, Hashimoto C, van Schaik CP(2015)Sex differences in object manipulation in immature chimpanzees (Pan troglodytes schweinfurthii) and bonobos (Pan paniscus): preparation for what? PLoS ONE,10,10,e0139909.

8) Leca J-B, Gunst, N, Huffman MA, Vasey P.(2015) Effect of female-biased sex rations on female homosexual behavior in Japanese macaques: Evidence for the "bisexual preference hypothesis. Archives of Sexual Behavior 8, 2125-2138. DOI 10.1007/s10508-015-0522-4

9) Ota N, Hasegawa H, McLennan MR, Kooriyama T, Sato H, Pebsworth PA, Huffman MA. (2015) Molecular identification of Oesophagostomum spp. from 'village' chimpanzees in Uganda and their phylogenetic relationship with those of other primates. Royal Society Open Science 2: 150471. http://dx.doi.org/10.1098/rsos.150471

10) Rahman Md. M, MF Jaman, Khatun Mst. T., Alam SMI, Huffman MA (2015) Feeding ecology of the Bengal sacred langur (Semnopithecus entellus Dufresne, 1797) in Jessore, Bangladesh: dietary composition, seasonal and age-sex differences Asian Primate Journal 5(1): 24-39.

11) Rigaill L, Macintosh AJJ, Higham JP, Winters S, Shimizu K, Mouri K, Furuichi T(2015)Multimodal advertisement of pregnancy in free-ranging female Japanese macaques (Macaca fuscata). PLoS ONE,10,8,E0135127.

12) Sakamaki T, Behncke, I, Laporte, M, Mulavwa, M, Ryu H, Takemoto H, Tokuyama, N, Yamamoto, S, Furuichi T/In: Furuichi T, Yamagiwa J, Aureli F (eds) (2015)Intergroup transfer of females and social relationships between immigrants and residents in bonobo (Pan paniscus) societies. Dispersing primate females, Springer,127-164.

13) Toda K, Sakamaki T, Tokuyama, N, Furuichi T (2015)Association of a young emigrant female bonobo during an encounter with her natal group. Pan Afr News ,22,10-12.

14) Tsuji Y, Morimoto M(2016)Endozoochorous seed dispersal by Japanese macaques (Macaca fuscata): Effects of temporal variation in ranging and seed characteristics on seed shadows. American Journal of Primatology,78,2,185-191.

15) Tsuji Y., Ito T.Y., Wada K., and Watanabe K.(2015)Spatial patterns in the diet of the Japanese macaque, Macaca fuscata, and their environmental determinants. Mammal Review,45,227-238.

16) Tsuji Y., Miura S., Kotoge T., Shiraishi T., and Murai H.(2015)Video analysis of the activity budget and activity rhythm of captive Japanese martens (Martes melampus melampus). Humans and Nature,26,37-40.

17) Tsuji Y., Widayati K.A., Nila S., Hadi I., Suryobroto B., and Watanabe K. (2015)"Deer"friends: feeding associations between colobine monkeys and deer. Journal of Mammalogy,96,1152-1161.

18) 高槻成紀、安本唯、辻大和(2015)テンの食性分析における頻度法とポイント枠法の比較. 哺乳類科学,55,195-200.

19) Garcia C., Rigaill L., MacIntosh A.J.J., Higham J.P., Winter S., Shimizu K., Mouri K., Furuichi T. (2015) Signalisation multimodale de la gestation chez le macaque japonais (Macaca fuscata). Revue de Primatol. 6: 14-16.

20) Rigaill L., MacIntosh A.J.J., Higham J.P., Winters S., Shimizu K., Mouri K., Furuichi T., Garcia C. (2015) Multimodal advertisement of pregnancy in free-ranging female Japanese macaques (Macaca fuscata). PLoS ONE 10(8): e0135127.

21) Takemoto H, Kawamoto Y, Furuichi T. (2015) How did bonobos come to range south of the Congo river? Reconsideration of the divergence of Pan paniscus from other Pan populations. Evol. Anthropol. 24: 170-184.

22) Tokuyama N. (2015) A case of infant carrying against the mother's will by an old adult female bonobo at Wamba, Democratic Republic of Congo. Pan Africa News 22: 15-17.

23) Mayor P, Takeshita RSC, Coutinho LN, Sanchez N, Galvez H, Ique C and Monteiro FOB (2015) Ovarian function in captive owl monkeys (Aotus nancymaae and A. vociferans). J. Med. Primatol. 44: 187-193.

24) Toda K., Sakamaki T., Tokuyama N., Furuichi T. (2015) Association of a young emigrant female bonobo during an encounter with her natal group. Pan Africa News 22: 10-12.

著書

1) Furuichi T, Aureli F, Yamagiwa J(2015)Dispersing Primate Females: Life History and Social Strategies in Male-Philopatric Species (Primatology Monographs). Springer, New York.(Thompson, J. (eds.)).

2) Hosaka K, Huffman MA(2015) Gerontology, pp. 326-339. In: Mahale Chimpanzees- 50 years of research. (eds.) M Nakamura, K Hosaka, N Itoh, K Zamma, Cambridge University Press, Cambridge.

3) Huffman MA (2015) An ape's perspective on the origins of medicinal plant use in humans. Chapter 3. pp. 55-70. In: Hardy, K. Kubiak Martens L. (Editors), Wild Harvest. Plants in the hominin and pre-agrarian human worlds. Oxbow Books, Oxford.

4) Huffman MA (2015) Chimpanzee self-medication: a historical perspective of the key findings. pp. 340-353. In: Mahale Chimpanzees- 50 years of research. (eds.) M Nakamura, K Hosaka, N Itoh, K Zamma, Cambridge University Press, Cambridge.

5) Takeshita RSC, Huffman MA, Bercovitch FB (2015). Non-invasive Analysis of Adrenal Hormones in Japanese Macaques. LAP Lambert Academic, Saarbrucken, Germany. 83p.

6) Sakamaki T, Behncke I, Laporte M, Mulavwa M, Ryu H, Takemoto H, Tokuyama N, Yamamoto S, Furuichi T. (2015) Intergroup transfer of females and social relationships between immigrants and residents in bonobo (Pan paniscus) societies. In: Dispersing Primate Females Life History and Social Strategies in Male-Philopatric Species (Furuichi T, Yamagiwa J, Aureli F. eds.). Pp. 127-164. Springer, Tokyo.

その他の執筆

1) 辻大和 (2015)乾燥地および寒冷地に生息する野生霊長類の各種行動形質と生息環境との関連性. 平成25年度 鳥取大学乾燥地研究センター年報,43-43.

2) 辻大和, 伊藤健彦 (2015)哺乳類研究における中・長期的な視点. 哺乳類科学,55,106-107.

学会発表

1) Frohlich, M., Kuchenbuch, P., Hohmann, G., Furuichi, T., Wittig, R. M.,and Pika, S(2015)The development of social and spatial independence: Do bonobos (Pan paniscus) and chimpanzees (Pan troglodytes) differ? 6th European Federation for Primatology Meeting / XXII Italian Association of Primatology Congress, Rome, Italy , Augusut 25-28.

2) Huffman MA.(2015/8) Rolling Stones Gather No Moss: Stone Handling Behavior in Macaques and the Value of Being Forever Young! Symposium: STRANGE AND NEW NONHUMAN PRIMATE BEHAVIORS: IMPLICATIONS FOR UNDERSTANDING WHAT IT MEANS TO BE HUMAN, November 21, 2015, American Anthropological Association, Denver Colorado, USA (November 21)

3) Nahoko Tokuyama & Takeshi Furuichi.(2015)Who to follow? Collective decision making in wild bonobos. The Vth International Wildlife Management Congress. Sapporo Convention Center ,Sapporo, Japan. July 28.

4) Nahoko Tokuyama, Takeshi Furuichi.(2015)Affiliative social bond and intra-group coalition formation of female bonobos in Wamba, DR Congo. The 34th International Ethological Conference, Cairns,Australia. Augusut 10.

5) 橋本千絵, 伊左治美奈, Koops K, 古市剛史(2015)ウガンダ共和国カリンズ森林で観察されたチンパンジーのTool Set使用について. 日本アフリカ学会第52回学術大会, 犬山市.

6) 古市剛史, 柳興鎮, 戸田和弥, 山本真也, 坂巻哲也(2015)ボノボのオスの順位変動と母親の関与について. 日本アフリカ学会第52回学術大会, 犬山市.(5月24日).

7) 豊田有, 清水慶子, 古市剛史 (2015). 閉経後の高齢メスにみられる交尾行動と内分泌動態との関連-ニホンザル嵐山群からの報告. 第31回霊長類学会学術大会, 京都大学百周年時計台記念館. (7月).

8) Toyoda A, Mouri K, Shimizu K, Furuichi T (2015) Endocrinological background of copulatory behavior in postmenopausal female Japanese macaque, The 6th International Symposium on Primatology and Wildlife, Seminar House, Kyoto Univ, Kyoto. (June).

9) Toyoda A, Mouri K, Shimizu K, Furuichi T (2015) Elucidation of endocrinological basis on sexual behavior in postmenopausal female Japanese macaques, The 8th Federation of the Asian and Oceanian Physiological Societies, Bangkok, Thailand. (November).

10) Toyoda A, Furuichi T, Hamada Y, Malaivijitnond S, Maruhashi T (2015) Rare case report of infant carrying on stump-tailed macaques (Macaca arctoides) in Khao Krapuk Khao Taomo, Thailand. Symposium on Primate Diversity in East and Southeast Asia - A Joint symposium to The 5th International Symposium on Asian Vertebrate Species Diversity., Chulalongkorn University, Bangkok, Thailand. (December).

11) Rigaill L, MacIntosh AJJ, Higham JP, Shimizu K, Mouri K, Suzumura T, Furuichi T, Garcia C (2016) Face color indicates female reproductive state but not quality in Japanese macaques (Macaca fuscata).The 5th International Symposium on Primatology and Wildlife Science, Inuyama, Japan. (March, Poster).

12) Garcia C, Rigaill L, MacIntosh AJJ, Higham JP, Winters S, Shimizu K, Mouri K, Furuichi T (2015) Signalisation multimodale de la gestation chez le macaque japonais (Macaca fuscata). XXVIIIe Colloque de la Societe Francophone de Primatologie, Strasbourg, France. (October, Oral).

13) Rigaill L, MacIntosh AJJ, Higham JP, Winters S, Shimizu K, Mouri K, Furuichi T, Garcia C (2015) Female Japanese macaques advertise pregnancy in multiple modalities. 6th European Federation for Primatology Meeting, Rome, Italy. (August, Oral).

14) Rigaill L, MacIntosh AJJ, Higham JP, Winters S, Shimizu K, Mouri K, Furuichi T, Garcia C (2015) Multiple sexual signals of pregnancy in Japanese macaques. 31st Congress of the Primate Society of Japan, Kyoto, Japan. (July, Oral).

15) Bernstein SK (2016) The Vocal repertoire of Tibetan macaques (Macaca thibetana): a quantitative classification and congeneric comparisons. The 5th Annual Symposium of the Leading Graduate Program in Primatology and Wildlife Science, Inuyama, Japan. (March 6th, Oral).

16) Bernstein SK, Sheeran LK, Wagner RS, Li JH, Koda H (2016) The vocal repertoire of Tibetan macaques (Macaca thibetana): a quantitative classification. 60th Primates Conference, Inuyama, Japan. (January 30th, Oral).

17) Bernstein SK (2015) Investigating the vocal repertoire of Tibetan macaques and collaborative work at the valley of the wild monkeys. The 4th International Symposium on Primatology and Wildlife Science (Interim Symposium), Kyoto, Japan. (July 21st, Oral).

18) Bernstein SK (2015) Report on research conducted on wild Tibetan macaques in the valley of the wild monkeys, Mt. Huangshan, China. The 4th International Seminar on Biodiversity and Evolution, Kyoto, Japan. (June 9th, Oral).

19) Bernstein, S.K. (2015) Tibetan macaque infant mortality and field site management in the Valley of the Wild Monkeys (VWM). The 31st Congress of Primate Society of Japan, Kyoto, Japan (July 19th, poster presentation)

20) Bernstein SK (2015) Tibetan macaque infant mortality and field site management in the valley of the wild monkeys (VWM). The 4th International Symposium on Primatology and Wildlife Science (Interim Symposium), Kyoto. (July 21st, Poster).

21) Bernstein SK (2015) Tibetan macaque infant mortality and field site management in the valley of the wild monkeys (VWM). Kyoto University Leading Graduate Schools Programs Joint Workshop, Kyoto, Japan. (June 18th, Poster).

22) 竹元博幸 (2015) ヒトの地上生活への移行と森林気象. 第31回本霊長類学会. (7月,口頭).

23) Tokuyama N, Furuichi T (2015) Affiliative social bond and intra-group coalition formation of female bonobos in Wamba, DR Congo. 34th International Ethological Conference, Cairns, Australia. (August 10, Oral).

24) Tokuyama N, Furuichi T (2015) Who to follow? Collective decision making in wild bonobos. The 5th International Wildlife Management Congress, Sapporo, Japan. (July 28, Poster).

25) Tokuyama N, Graham K (2015) Cannibalism in wild bonobos at Wamba. The 4th International Symposium on Primatology and Wildlife Science. Kyoto, Japan. (July 21, Poster).

26) 徳山奈帆子、古市剛史 (2016) 誰についていこうか?‐野生ボノボ (Pan paniscus) における、遊動開始の意思決定‐. 第63回日本生態学会, 仙台. (3月, ポスター).

27) 徳山奈帆子、坂巻哲也 (2015) ボノボのメスを怒らせてはいけない- メスからの攻撃による、第一位オスの失脚-. SAGA18, 京都. (11月).

28) Takeshita RSC (2016) Factors regulating steroid hormones in Japanese macaques and orangutans. In: The 5th Annual Symposium of Leading Graduate Program in Primatology and Wildlife Science, Inuyama, Japan.

29) Takeshita RSC, Huffman MA, Bercovitch FB, Mouri K, Shimizu K (2015) Factors mediating dehydroepiandrosterone concentrations in Japanese macaques. In: The 4th International Workshop on Tropical Biodiversity Conservation, Universiti Sains Malaysia, Penang, Malaysia.

30) Takeshita RSC (2015) Factors regulating steroid hormones in Japanese macaques (Macaca fuscata) and orangutans (Pongo pygmaeus). In: The 2nd Interim Symposium of Leading Graduate Program in Primatology and Wildlife Science, Kyoto, Japan.

31) Takeshita RSC, Huffman MA, Bercovitch FB, Mouri K, Shimizu K (2015) Factors mediating dehydroepiandrosterone concentrations in Japanese macaques (Macaca fuscata). In: The 30th Congress of the Primate Society of Japan.

32) Ryu H, Hashimoto C, Hill DA, Furuichi T (2015) Can male bonobos determine the peri-ovulatory period with some precision? The 31st Primate Society of Japan, Kyoto, Japan. (19 July, Oral).

33) Ryu H, Garai C, Sakamaki T, Furuichi T (2015) A case report of flu like illness in two unit-groups of wild bonobos at Wamba, DR Congo. The 4th International Seminar on Biodiversity and Evolution. Kyoto, Japan. (9 July, Oral).

34) Toda K (2016) A sex difference of mother-offspring relationships in bonobo patrilineal societies. The 5th International Symposium on Primatology and Wildlife Science, Inuyama, Japan. (March).

35) Alejandro JS (2016) Stress in male Japanese macaques living in vegetated and non-vegetated enclosures. International Symposium on PWS, Inuyama. (March).

36) Alejandro JS (2015) Stress in male Japanese macaques living in vegetated and non-vegetated enclosures. PSJ, Kyoto University. (July).

37) Ishizuka S (2016) Non-invasive DNA sampling of wild bonobos: progress report. The 5th International Symposium on Primatology and Wildlife Science, Inuyama, Japan. (March).

38) 石塚真太郎、古市剛史. (2015) ボノボの隣接集団間の繁殖に関する研究 -予備調査報告と研究計画-. SAGA18, 京都. (11月).

39) Ishizuka S (2015) My study activity in zoo. 京都大学博士課程教育リーディングプログラム 合同ワークショップ2015, 京都. (6月).

講演

1) 古市剛史 (2015)あなたはボノボ、それともチンパンジー? きょうだい種にみるヒトのさが. 国立国会図書館8大学市民公開講座,(9月4日).

2) 古市剛史 (2015)渡り歩くヒト科のメスたち:メスにとっての集団と地域社会. モンキーカレッジ, 日本モンキーセンター, 犬山市,(9月13日).