Ⅲ. 研究教育活動

1. 研究部門及び附属施設

ワイルドライフサイエンス(名古屋鉄道)寄附研究部門

＜研究概要＞

ワイルドライフサイエンス(名古屋鉄道)寄附研究部門は、絶滅に瀕している霊長類をはじめとする野生動物を対象とした研究を課題として、名古屋鉄道株式会社より寄附を受け、平成26年度より京都大学霊長類研究所に設立された。野生動物を対象としたフィールドワークを基礎とし、認知科学やゲノム科学など多様な研究手法を統合した、保全と福祉を推進する実践研究をおこなっている。また、京都大学霊長類研究所に隣接する公益財団法人日本モンキーセンターを拠点として、国内外の博物館、動物園、水族館と連携し、人間を含めた自然のあり方についての深い理解を次世代に伝えることを目的としている。また京都大学・霊長類学・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院(PWS)と連携し、PWSがめざす3つの出口である野生生物保全・動物福祉・社会貢献の実践者となる大学院生の育成を支援している。専任教員の着任が平成27年度になったので、専任教員の研究業績として記載するものは本年度はない。