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京都大学霊長類研究所 > 年報のページ > 2013年度・目次 > 共同利用研究

京都大学霊長類研究所 年報

Vol.43 2012年度の活動

Ⅶ. 共同利用研究

1. 概要

平成 24 年度の共同利用研究の研究課題は以下の 4 つのカテゴリーで実施されている。

A 計画研究
B 一般個人研究
C 一般グループ研究
D 随時募集研究

共同利用研究は、昭和 57 年度に「計画研究」と「自由研究」の 2 つの研究課題で実施され、昭和 62 年度からは「資料提供」(平成 14 年度から「施設利用」と名称を変更、さらに平成 20 年度から「随時募集研究」と名称を変更)を、平成 6 年度からは「所外供給」(平成 14 年度から「所外貸与」と名称を変更し、平成 15 年度で終了)が実施された。さらに平成 23 年度からは「自由研究」を「一般個人研究」と「一般グループ研究」に分け、4 つのカテゴリーとなり現在に至っている。それぞれの研究課題の概略は以下のとおりである。

「計画研究」は、本研究所推進者の企画に基づいて共同利用研究者を公募するもので、個々の「計画研究」は 2~3 年の期間内に終了し、成果をまとめ、公表を行う。

「一般個人研究」および「一般グループ研究」は、「計画研究」に該当しないプロジェクトで、応募者(研究所外の複数の研究室からの共同提案によるものは一般グループ研究)の自由な着想と計画に基づき、所内対応者の協力を得て、継続期間 3 年を目処に共同研究を実施する。

「随時募集研究」は、資料(体液、臓器、筋肉、毛皮、歯牙・骨格、排泄物等)を提供して行われる共同研究である。

なお、平成 22 年度から、霊長類研究所は従来の全国共同利用の附置研究所から「共同利用・共同研究拠点」となり、これに伴い、共同利用・共同研究も拠点事業として進められることとなった。

加えて、東北地方太平洋沖地震および関連事象により研究等の継続が困難になった方を対象に、震災関連募集枠も臨時に設定した。
平成 24 年度の計画課題、応募並びに採択状況は以下のとおりである。

(1) 計画課題

1.行動特性を支配するゲノム基盤と脳機能の解明

実施予定年度 平成 23 年度~24 年度
課題推進者:高田昌彦,中村克樹,平井啓久,今井啓雄,郷康広
ヒトの精神・神経疾患に関連するリスク遺伝子の発現をマカクザル等で網羅的に検索し、自然発生的遺伝子
変異モデルの探索と人為的遺伝子改変モデルの開発をとおして、行動特性を決定するゲノム、ゲノムが制御す
る脳機能、脳機能が規定する行動特性を明らかにする。

2.各種霊長類における認知・生理・形態の発達と加齢に関する総合的研究

実施予定年度 平成 24 年度~26 年度
課題推進者:友永雅己,濱田譲,鈴木樹里,林美里,足立幾磨,平崎鋭矢,松沢哲郎
新生児期、乳幼児期、思春期、壮年期、老年期、など各発達段階における認知機能や生理機能および形態に
ついてチンパンジーなどの類人猿、マカク類などの旧世界ザル、およびフサオマキザルなどの新世界ザルなど
を対象に、総合的な比較研究を推進する。

(2) 応募並びに採択状況

平成 24 年度はこれらの研究課題について、120 件(317 名)の応募があり、共同利用実行委員会(半谷吾郎、正高信男、大石高生、林美里、毛利俊雄、岡本宗裕)において採択原案を作成し、共同利用専門委員会(平成 24 年 2 月 28日)の審議・決定を経て、拠点運営協議会(平成 24 年 3 月 12 日)で了承された。その結果、119 件(314 名)が採択された。
各課題についての応募・採択状況は以下のとおりである。

 

 

 

 

 

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このページの問い合わせ先:京都大学霊長類研究所 自己点検評価委員会