京都大学霊長類研究所 年報
Vol.38 2007年度の活動
VI 広報活動
霊長類研究所では広報委員会が主体となって, 公開講座, 市民公開, オープンキャンパス (大学院ガイダンス) などを開催し, 研究所の活動内容を所外の方に紹介している. また, 研究所年報, リーフレット, ホームページなどでも上記の紹介・広報活動を行っている.
1. 公開講座
所外の方に霊長類学を体験していただくため, 毎年8月後半に公開講座を開催している. 霊長類学に興味を持つさまざまな年齢と職業の受講者に, 研究所教員が,それぞれの専門分野について講義や実習を行ってきた. 今年度は, 犬山公開講座を8月23-24日に実施し, 36名が参加した. 東京公開講座は9月15日に実施し, 195名が参加した.
更に, 40周年を記念し, 京都公開講座を6月2日に実施し, 約200名が参加した。
1-A. 犬山公開講座「サルから学ぶ」
2007年8月23日 (木)~24日 (金)
会場: 名古屋経済大学 (耐震改修工事のため, 研究所外で実施した.)
<プログラム>
担当・司会: 渡邊邦夫
8月23日 (木)
挨拶: 景山節
講義: 渡邊邦夫
「サル社会の社交術:”猿”間関係の理解とその発達」
講義: 濱田穣
「ニホンザルとその近縁のマカクの進化史」
実習・セミナー:
形態学実習: 遠藤秀紀
染色体観察実習: 平井啓久
社会生態ディスカッション・セミナー: 渡邊邦夫, マイク・ハフマン他
心理学実習: 田中正之
脳科学実習: 三上章允
8月24日 (金)
講義: 友永雅己
「チンパンジーのこころの世界をさぐる」
講義: 今井啓雄
「ポストゲノムの霊長類学」
実習・セミナー
8月23日に同じ.
1-B. 東京公開講座「サルからわかること:
遺伝子から社会まで」
2007年9月15日 (土)
会場: 日本科学未来館7階みらいCANホール
<プログラム>
担当・司会: 鈴木樹理
挨拶: 松沢哲郎
講演1: 田中洋之「DNAからわかる個体の違い・種の違い」
講演2: 中村 伸「サルモデルから学ぶ」
講演3: 三上章允「サルの脳とヒトの脳」
講演4: 杉浦秀樹「ニホンザルの会話」
質疑応答
I-C. 京都公開講座「霊長類学の新展開」
2007年6月2日(土)
会場: 百周年記念ホール
詳細はXII. 40周年記念関連行事をご覧ください.
2. 市民公開
今年度は耐震改修工事のため市民公開の開催を見送った.
3. オープンキャンパス(大学院ガイダンス)
大学の学部学生 (2, 3, 4年生) をおもな対象としたオープンキャンパスを, 2008年4月3日 (木)~4日 (金) に開催した. 各分野・センターの教員による講義, 所内見学, 各分科教員との懇談会, さらに大学院生・研究員等も参加した懇親会が行われた. 参加者は39名だった.
<プログラム>
担当・司会: 中村伸
4月3日 (木)
挨拶: 松沢哲郎
大学院入試に関するガイダンス: マイク・ハフマン
講義1: 友永雅己「チンパンジーにおける社会的認知-視線の問題を中心に-」
講義2: 正高信男「人間らしさとは何だろう」
所内見学1
講義3: 半谷吾郎「霊長類の個体群動態と社会変動」
講義4: 川本芳「ニホンザルの遺伝的多様性と地理的分化」
講義5: 平井啓久「染色体/ゲノム分化からみた霊長類の進化」
教員との懇談会1
懇親会
4月4日 (金)
講義6: 宮地重弘「記憶と脳」
講義7: 大石高生「脳の可塑性をサルで調べる」
講義8: 宮部貴子「霊長類の健康管理と麻酔の研究」
所内見学2
講義9: 濱田穣「形態が語る霊長類進化と人類の起源」
講義10: 高井正成「霊長類の起源と進化」
講義11: 古市剛史「ヒトと大型類人猿の社会構造の進化:性的競合の激化とその抑制をめぐって」
総合質疑応答
教員との懇談会2
H19広報委員会: 三上章允 (委員長), 渡邉邦夫, 遠藤秀紀, 鈴木樹理, 中村伸: 細川明宏, 松澤美津子 (総務掛)
(文責: 中村伸)
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