京都大学霊長類研究所 年報
Vol.38 2007年度の活動
III 研究活動
1.研究部門及び附属施設
進化系統研究部門
形態進化分野
遠藤秀紀 (教授, 2008年1月まで), 濱田穣 (准教授), 毛利俊雄 (助教),
國松豊 (助教), Ruengwit Bunjongrat (外国人客員研究員) ,
早川清治 (技術職員), 山本亜由美(教務補佐員) , 清水大輔 (非常勤研究員), 権田絵里, 小薮大輔 (大学院生)
<研究概要>
A) 東南アジアにおける哺乳類多様化機構の生物地理学的解析
遠藤秀紀
タイ, ベトナム, ミャンマー, マレーシア地域の哺乳類において, 系統地理学的変異を遺伝学的・形態学的に検討する. タイワンリス類, マメジカ類, リーフモンキー類を用いて各群の地理的変異を把握し, 形態と分子から解析を試みた. とくにクラ地峡近傍では, 変異が複雑で, 遺伝学的バックグラウンドのみならず, 表現型の多様性について, クラ地峡をめぐる新たな体系化が求めれらているといえる.
B) 霊長類における全身構造の完全三次元デジタル化と運動機能の力学モデル構築
遠藤秀紀
コロブス類, 類人猿類および比較のための食肉目を対象に, 運動様式における生体諸構造間の力学的関係をデジタル空間座標で確定することを目指して, CTスキャンとレーザースキャンにより, 骨格のデジタル計測を行った. とくに顎運動を題材に, 適応戦略としての運動機構を定量的に記述することを試みた. 三次元形態学に適用できるデジタル形状情報を蓄積し, モデル化を視野に入れた定量的な機能形態の議論を開始した.
C) 霊長類遺体の総体的生物資源情報化のための国際協力機構の創設
遠藤秀紀
材料採取によってサンプリング意欲を満たされる昨今の学界において, 霊長類遺体をトータルに「知の源泉」と見る立場は失われつつある. あまたのプロジェクト化された予算執行が,「情報」の量的な移転と即時的な「サンプル利用」ばかりを実績として訴えざるをえなくなっていることが, その傾向を助長している. ノイエス獲得の効率性に基づいて遺体を取捨選択するのではなく, 遺体から何ができるかを多領域横断的に議論し,遺体受領者自らが責任をもって遺体研究の指針を採りながら, 遺体を継承できる環境を構築することを開始した. 当年度は, タイ, マレーシア, ラオスを例に, 遺体・標本の恒久的安定化とその過程における遺体からの生物学的データの抽出作業を進め, 非プロジェクト, 無目的無制限の遺体研究高度化体制の確立を目指した.
D) インドシナ半島, バングラデシュ, およびインド東北地方に分布するマカクの系統地理学的研究
濱田穣, 川本芳 (集団遺伝分野)
ベトナム・ラオス・タイ・ミャンマー・バングラデシュで,各国研究者との共同研究体制の下にアンケートと巡回調査による分布・生息実態データの収集,および一時捕獲調査によるサンプリング(タイ,ミャンマー)を行なった.ラオスの北部と南部,ベトナムの中南部(ラムドン,ワンナム省),中国南部(広西壮族自治区),バングラデシュ東北部と東南部では,ペットや自由遊動群よりマカクの形態・遺伝的資料を収集し,それらの分析を行なった.特にベトナムではチャム島(本土から約30km沖合い)で,カニクイザルとアカゲザルの中間的形態を持つ個体群を見出し,それらから遺伝的資料を収集した.タイの南部での捕獲調査では,基亜種(fascicularis)のみならず,aurea亜種個体群からも資料収集を行なった.これまでに蓄積されているタイ全国からのカニクイザル形態資料から,基亜種の形態変異の詳細が明らかにされ,これまでに提出されているクラ地峡による南北グループの分化とそれぞれの進化史仮説議論に重要な貢献をなしうるだろう.ミャンマーではaurea亜種カニクイザルとアカゲザル個体群より形態・遺伝資料を収集した.同国からの由来の明確な資料にもとづく研究はこれまでないので,今後の分析が待たれる.
E) ニホンザルとチンパンジーの成長・加齢変化
濱田穣, 鈴木樹理 (人類進化モデル研究センター)
ニホンザル4頭について, 身体成長調査を継続するとともに施設飼育個体30頭より加齢変化に関して, 資料を収集した. これまでのニホンザルとチンパンジーの身体サイズ・骨密度・脂肪量データデータ分析から, これらの霊長類には成長期に性的成熟と身体成熟にかなりの年月のギャップがあること, ニホンザルの身体成長が歯牙萌出完了の7才よりもずっと遅れ, 10-12才まで継続し, それ以降, 老化が始まることなど, 成長・加齢変化パターンを得た. 生殖を続けながらも身体老化が進行することは, ヒトの場合と異なり, その進化史的意味を検討した.
F) タイワンザルとニホンザル交雑個体の形態学的検討
濱田穣, 毛利俊雄, 國松豊, 山本亜由美
タイワンザルとニホンザルは同じ種群に属す, 互いに近縁なマカク種であり, 交雑子孫は稔性がある. 50年ほど前, 和歌山県で逃げ出したタイワンザル個体群は, 生息環境に適応して個多数を増すとともに近隣のニホンザルと交雑している. これらのタイワンザルと交雑個体に関して, 形態学的検討を加えた. まず両種間で頭蓋骨形態のどういった項目に反映されるのかを検討し,歯のサイズについて純粋タイワンザルで計測し, 小臼歯と大臼歯の大きさのプロポーションで違いが顕著であることを見出し, 今後の交雑個体標本での調査を準備した. また2種の間で顕著な違いのある尾について尾長・尾椎数データを蓄積した. 尾長と尾椎数と, 遺伝学的マーカから得られた交雑指数の統計学的関連性を検討し, 尾長・尾椎数が交雑程度にひじょうに良く相関することを見出した. したがって二つの種は, 互いに似た尾長・尾椎数を決定する遺伝的メカニズムを共有することが推測される.
G) 霊長類の頭蓋学
毛利俊雄
マカク属のうちカニクイザル種群4種について, 頭蓋計測値の比較により, ニホンザルの頭蓋骨はサイズが大きいばかりでなく, 脳函が短頭にかたむき, 眼窩が横長であることがわかった.
1995, 1997年にマカクの頭蓋サイズの性差について種間比較をおこなった. 遅ればせながら, その補完として当時までの, 霊長類体サイズの性差の研究を概観した.
H) 東アフリカ後期中新世霊長類化石に関する古生物学的調査
國松豊
ケニヤ共和国北中部にあるナカリ地域の上部中新統を対象に, 化石採集・発掘調査をおこなった. 2007年夏期の調査では, 大型類人猿化石を産出したNA39地点において発掘をおこなった. また, 他の露頭においても表面採集を実施した. その結果, 後期中新世の類人猿やオナガザル上科の霊長類化石を含む哺乳類化石を相当数採集する事ができた. また, ナカリ調査に関連して, これまでにナカリで採集した大型類人猿化石の分析をまとめ, 新属新種Nakalipithecus nakayamaiとして発表した.
I) タイ王国中新統を対象とした古生物学的調査
國松豊,
中新世中期?後期の大型類人猿化石を産出したタイ北部のチェンムアン炭田を訪れ, 化石の表面採集調査をおこなった. 褐炭層より幾つかの脊椎動物化石を発見した. チェンムアン以外にも, タイ北部のメー・オー, ソプ・メー・タムなどの中新世化石の産出地を回り, 表面採集調査を実施した.
J) ケニア共和国ナカリ出土の後期中新世霊長類の食性復元
清水大輔, 五十嵐健行 (京都大・自然人類) , 國松豊, 中務真人 (京都大・自然人類)
ケニア共和国の後期中新世産地の一つであるナカリからは大型類人猿や小型狭鼻猿などの多種の霊長類化石が発見されつつある. それらの霊長類は同時期に同所的に生息していたものと考えられ, これらの食性復元はアフリカ後期中新世霊長類の生態的理解に大きく貢献すると考えられる. そこで本研究ではナカリ産後期中新世霊長類の微細咬耗の採取を行うとともに, 昨年度pQCTを用いて撮像したNakalipithecusのエナメル象牙境形態の3次元再構築を行った.
K) Nacholapithecusの大臼歯におけるエナメル象牙境およびエナメル質微細構造研究のための資料収集
清水大輔
大臼歯エナメル象牙境およびエナメル質微細構造に関する形態学的研究はこれまで技術的な困難からあまり行われてこなかった. しかし, エナメル象牙境の形態は環境の影響を受けにくい形質であるとされており, 化石種の系統的な位置を考える上で重要となる. またエナメル象牙境は機能と密接に関連していることが最近の研究から示されている形質である. Nacholapithecusは中期中新世にケニアに生息した類人猿であり, 類人猿特有の形質とオナガザルにも見られる形質をモザイク的に持っている種である. Nacholapithecusのエナメル象牙境形態およびエナメル質微細構造を明らかにすることは中新世における霊長類の適応放散を考える上で重要である. 昨年度pQCTを用いて撮像した中新世類人猿のエナメル象牙境形態の3次元再構築を行った. また, 現生霊長類の象牙質が露出していない下顎第二大臼歯をpQCTで撮像し, エナメル象牙境形態の3次元再構築を行った.
L) 霊長類の移動様式と足首関節の形態
清水大輔
足首関節(距腿関節)は一軸性に回転する関節であり,足を背側および底側方に屈折を行う. 左右の足首関節はヒトの場合全体重を他の霊長類では体重の半分以上を支えている. 支持基体が何であれ脛骨の下関節面が脛骨の長軸とほぼ直角であれば効率的に体重を支えることができる. 本研究では足首関節の回転軸に注目し, 足首関節の形態と歩行様式や支持基体, 体サイズの関連を検討した. 脛骨の長軸と距腿関節の回転軸の関係はその動物が占める「生活環境」や利用する「支持基体の大きさ」と関連が強い. また, 距腿関節の回転軸と距骨下関節の回転軸のなす角度は単純な四足歩行動物で小さく, より複雑な動きをする動物で直角に近くなる傾向があり, 足首の自由度と歩行様式の関係を示している. 脛骨の長軸に直行する平面に投影した距腿関節の回転軸の向きは「生活環境」や「支持基体の大きさ」とかかわりがあるようだが, 分類群により表れる傾向に違いが見られる.
M) ニホンザルにおけるクマイザサの利用
清水大輔, 船越美穂(ニホンザル野外観察施設)
クマイザサ (Sasa senanensis) は中部日本から北日本の亜寒帯・亜高山帯に広く分布し, 林床部の植生を形成する重要な植物である. その幼稈には相当量の多糖類が含まれ, 春から初夏にかけてさまざまな地域のニホンザルに食品として利用されている. しかし, クマイザサの成葉はニホンザルにあまり食品として利用されない. 長野県安曇野市に生息する野生ニホンザルは冬季にクマイザサの成葉を採食する. ニホンザルは葉身の主脈と辺縁部を残し他の部分を器用にむしり取って食べ, 食痕として葉身基部 (葉柄に近い部分約5分の1), 主脈, 葉身の辺縁部が残る. 本研究では安曇野のニホンザルがクマイザサの成葉のある部分を利用するもしくは利用しない要因について, 硬さ分析・栄養分析を行うことで検討した. 栄養分析の結果, 被食部と非食部の水分, 脂質, 蛋白質, 灰分, 食物繊維はほとんど違いが見られなかったが, わずかに被食部で蛋白質, 灰分が多く, 食物繊維が少ないことが示された. また, 硬さ分析の結果から, 被食部は他の霊長類により採食される食物のうち, これまで硬さが測定されてきたものに比べてもやわらかい. 一方非食部のうち, 主脈は他の部分に比べて圧倒的に硬く, 辺縁部にはシリカが多く沈着する. そのため歯の咬耗を促進することが考えられる.
<研究業績>
原著論文
1) Endo H, Hama N, Niizawa N, Kimura J, Itou T, Koie H, Sakai T. (2007) Three-dimensional analysis of the manipulation system in the lesser panda. Mammal Study 32(2): 99-103.
2) Endo H, Niizawa N, Komiya T, Kawada S, Kimura J, Itou T, Koie H, Sakai T. (2007) Three-dimensional CT examinations of the mastication system in the giant anteater. Zoological Science 24(10): 1005-1011.
3) Endo H, Oishi M, Yonezawa T, Rakotondraparany F, Hasegawa M. (2007) The semifossorial function of the forelimb in the common rice tenrec (Oryzorictes hova) and the streaked tenrec (Hemicentetes hemispinosus). Anatomia Historogia Embryologia 36: 413-418.
4) Feeroz MM, Hasan K, Hamada Y, Kawamoto Y. (2007) STR polymorphism of mtDNA D-Loop in rhesus macaques of Bangladesh. Primates 49: 69-72.
5) Fukuta K, Orui T, Tanaka K, Sasaki M, Endo H, Ismail D Bin, Kudo M, Kimura J. (2007) Novel erythrocyte pits in the small tropical ruminant, lesser mouse deer. Anatomia Historogia Embryologia 36: 424-427.
6) Hamada Y, Malaivijitnond S, Kingsada P, Bounnam P. (2007) Distribution and Present Status of Primates in the Northern Region of Lao PDR. Natural History Journal of the Chulalongkorn University 7: 161-191.
7) Kunimatsu Y, Nakatsukasa M, Sawada Y, Sakai T, Hyodo M, Hyodo H, Itaya T, Nakaya H, Saegusa H, Mazurier A, Saneyoshi M, Tsujikawa H,Yamamoto A, Mbua E. (2007) A new Late Miocene great ape from Kenya and its implications for the origins of African great apes and humans. Proceedings of the National Academy of Science, USA 104(49): 19920-19925.
8) Malaivijitnond S, Hamada Y, Suryobroto B, Takenaka O. (2007) Female long-tailed macaques with scrotum-like structure. American Jounal of Primatology 69: 1-15.
9) Malaivijitnond S, Lekprayoon C, Tandavanittj N, Panha S, Cheewatham C, Hamada Y. (2007) Stone-Tool Usage by Thai Long-tailed Macaques (Macaca fascicularis). American Jounal of Primatology 69: 227-233.
10) Malaivijitnond S, Takenaka O, Kawamoto Y, Urasopon N, Hadi I, Hamada Y. (2007) Anthropogenic macaque hybridization and genetic pollution of a threatened population. Natural History Journal of the Chulalongkorn University 7(1): 11-23.
11) Mori Y, Shimoda K, Kobayashi H, Hayasaka I, Hamada Y. (2007) Development of the sexual skin with pubertal maturation in female chimpanzees. Primates 48(2): 97-101.
12) Oshida T, Torii H, Lin LK, Lee JK, Chen YJ, Endo H, Sasaki M. (2007) A preliminary study on origin of Callosciurus squirrels introduced into Japan. Mammal Study 32(2): 75-82.
13) Sato T, Itou T, Sato G, Kobayashi Y, Endo H, Sakai T. (2007) Sequencing of cDNA and proximal promoter of equine hexokinase II gene. DNS Sequence 18(3): 203-208.
14) Urasopon N, Hamada Y, Asaoka K, Cherdshewasart W, Malaivijitnond S. (2007) Pueraria mirifica, a phytoestrogen-rich herb, prevents bone loss in orchidectomized rats. Maturitas 56: 322-331.
15) Feeroz MM, Hasan K, Hamada Y, Kawamoto Y. (2008) STR polymorphism of mtDNA D-loop in rhesus macaques of Bangladesh. Primates 49(1): 69-72.
16) Haba C, Oshida T, Sasaki M, Endo H, Ichikawa H, Masuda, Y. (2008) Morphological variation of the Japanese raccoon dog: implications for geographical isolation and environmental adaptation. Journal of Zoology 274: 239-247.
17) Koyabu DB, Malaivijitnond S, Hamada Y. (2008) Pelage Color Variation of Stumptail Macaques (Macaca arctoides) and Its Evolutionary Implications. International Journal of Primatology 29: 531-541.
18) Malaivijitnond S, Sae-Low W, Hamada Y. (2008) The human-ABO blood groups of free-ranging long-tailed macaques (Macaca fascicularis) and parapatric rhesus macaques (M. mulatta) in Thailand. Journal of Medical Primatology 37(1): 31-37.
19) Shimizu D, Macho GA. (2008) Effect of enamel prism decussation and chemical composition on the biomechanical behavior of dental tissue: a theoretical approach to determine the loading conditions to which modern human teeth are adapted. The Anatomical Record 291(2): 175-182.
20) Urasopon N, Hamada Y, Chershewasrt W, Malaivijitnond S. (2008) Preventive effects of Pueraria mirifica on bone loss in ovariectomized rats. Maturitas 59: 137-148.
総説
1) Endo H. (2008) Bibliography of the macaques of Vietnam, Japan and the other Southeast Asian Districts. Checklist of Wild Mammal Species of Vietnam: 359-368.
2) 毛利俊雄 (2007) 霊長類の体重の性差. 生物科学 59(1): 23-31.
著書 (単著)
1) 濱田穣 (2007) なぜヒトの脳だけが大きくなったのか?-人類進化最大の謎に挑む. pp.254 .
著書 (分担執筆)
1) Cang DN, Endo H, Son NT, Oshida T, Canh LX, Phuong DH, Lunde D, Kawada S, Hayashida A, Sasaki M. (2008) Checklist of Wild Mammal Species of Vietnam. pp.400, Shoukadoh, Kyoto.
2) 濱田穣 (2007) 霊長類における成長・発達パターンの進化 「霊長類進化の科学」 (京都大学霊長類研究所編) p.76-86 京都大学学術出版会.
3) 國松豊 (2007) アフリカ類人猿の進化. 「霊長類進化の科学」 (京都大学霊長類研究所編) p.28-40 京都大学出版会.
4) 毛利俊雄 (2007) 頭蓋計測からみたニホンザル の進化. 「霊長類進化の科学」 (京都大学霊長類研究所編) p.63-76 京都大学学術出版会.
5) 小薮大輔 (2008) ホネホネロック 「探検14号」 (竹原真理, 小薮大輔, 竹中祥太郎編) p.48-52 京都大学探検部.
6) 小薮大輔 (2008) 憧憬の南米をめぐって. 「探検14号」 (竹原真理, 小薮大輔, 竹中祥太郎編) p.79-84 京都大学探検部.
著書 (翻訳)
1) 遠藤秀紀監訳 (2007) 図説 哺乳動物百科1-3 (Parker S, Elphick J, Burnie D, Norris C著. Mammal) Dorking Kinderskey, Lomdon.
その他の執筆
1) 遠藤秀紀 (2007) 60年目の霊長類学. 「生物科学」
59(1) pp.1.
2) 遠藤秀紀 (2007) 動物学と農学の関係史. 二十一世紀の動物科学 1 毛利秀雄, 八杉貞雄 p.198-220 培風館, 東京.
学会発表等
1) Fukuta K, Sasaki M, Kimura J, Endo H. (2007) Morphological Characteristics of Mouse Deer and Implications for the Evolution of Ruminants. アジア獣医解剖学会 (2007/09, バンコク).
2) Macho G, Shimizu D. (2007) Teeth: part of a complex system. 8th International Congress of Vertebrate Morphology (2007/07, Paris).
3) Miyabe T, Morimoto M, Suzuki J, Muroyama Y, Suzumura T, Kanchi F, Tanaka H, Hayakawa S, Hamada. (2007) Immobilization with a combination of Ketamine Hydrochloride and Medetomidine in wild Japanese monkeys (Macaca fuscata fuscata). American College of Veterinary Anesthesiologists (ACVA) (2007/09, ニューオーリンズ アメリカ).
4) Hamada Y, Kunimatsu Y, Yamamoto A, Mouri T. (2008) Morphological Assessment of Hybrids between Macaca cyclopis and M. fuscata in Wakayama Prefecture, Japan. International Symposium “Evolution and Diversity of Macaques: Research Progress and Prospects (2008/02, Inuyama).
5) Kurita H, Malaivijitnond S, Pathoumthong B, Samouth F, Vongsombath C, Kingsada P, Hamada Y (2008) Distribution of macaques and observed pet primates in Laos. International Symposium “Evolution and Diversity of Macaques: Research Progress and Prospects (2008/02, Inuyama).
6) Malaivijitnond S, Hamada Y. (2008) Current situation and status of long-tail macaques(Macaca fascicularis) in Thailand. International Symposium “Evolution and Diversity of Macaques: Research Progress and Prospects (2008/02, Inuyama).
7) Oi T, San AM, Min NWW, New T, Hamada Y. (2008) A research report on the distribution of macaques in Myanmar. International Symposium “Evolution and Diversity of Macaques: Research Progress and Prospects (2008/02, Inuyama).
8) Son VD, Malaivijitnond S, Goto S, Tri CO, Hung NV, Hoang LV, Vu TH, Trang TC, Hamada Y. (2008) Present distribution and status of macaques in Vietnam. International Symposium “Evolution and Diversity of Macaques: Research Progress and Prospects (2008/02, Inuyama).
9) 濱田穣, 栗田博之, Phouton K, Bounam P, Malaivijitnond S. (2007) Laos北部における霊長類の分布と生息実態. 日本人類学会第61回大会 (2007/10, 新潟).
10) 濱田穣, 毛利俊雄, 國松豊, 茶谷薫, 大澤秀行, 後藤俊二, 和秀雄, 白井啓, 森光由樹, 川本芳 (2007) 和歌山県におけるタイワンザルとニホンザル交雑に関する形態学的検討. 第23回日本霊長類学会大会 (2007/07, 彦根).
11) 濱田穣, Son VD, Vu TH, Hoandg LV, Hung NV, The NV, Malaivijitnond S, 後藤俊二, 川本芳 (2007) タイとベトナムにおけるアカゲザルとカニクイザルの交雑についての比較. 日本哺乳類学会2007年度大会 (2007/09, 府中).
12) 石田英實, 清水大輔, 中野良彦, 荻原直道, 高野智 (2007) 咀嚼器から見たアフリカ中新世類人猿ナチョラピテクスの性差. 日本アフリカ学会第44回学術大会 (2007/05, 長崎).
13) 川本芳, 川本咲江, 川合静, 齊藤梓, 濱田穣, 毛利俊雄, 國松豊, 大澤秀行, 後藤俊二, 和秀雄, 室山泰之, 森光由樹, 白井啓, 鈴木和男 (2007) 和歌山県におけるタイワンザルとニホンザルの交雑に関する集団遺伝学的研究. 第23回日本霊長類学会大会 (2007/07, 彦根).
14) 小薮大輔, 遠藤秀紀 (2007) コロブス類における頭骨形態変異と食性適応. 日本進化学会大会 (2007/08, 京都).
15) 小薮大輔, 遠藤秀紀 (2007) コロブス類における頭骨形態変異と食性適応. 日本哺乳類学会大会 (2007/09, 東京).
16) 小薮大輔, 清水大輔, 遠藤秀紀 (2007) 西アフリカに同所的に生息するコロブス種の生態的食い分けと咀嚼器官の形態適応. 日本アフリカ学会第44回学術大会 (2007/05, 長崎).
17) 小薮大輔, 清水大輔, 大石元治, 遠藤秀紀 (2007) コロブス亜科の頭蓋形態変異 -生態適応か系統発生学的拘束か-. 第23回霊長類学会大会 (2007/07, 彦根).
18) 小薮大輔 (2007) 霊長類の頭骨における形態的多様性の意味を考える -コロブス亜科を例に-. 「かたちの学校」シンポジウム (2007/09, 東京).
19) 國松豊, 中務真人, 仲谷英夫, 辻川寛, 山本亜由美, 酒井哲弥, 沢田順弘 (2007) ナカリ(ケニヤ)出土の新しい小型狭鼻猿化石. 日本アフリカ学会第44回大会 (2007/05, 長崎).
20) 國松豊, 山本亜由美 (2007) ニホンザル(Macaca fuscata)の一家系に見られた大臼歯萌出異常. 日本霊長類学会第23回大会 (2007/07, 彦根).
21) 倉島治, 落合 (大平) 知美, 松沢哲郎, 吉川泰弘, 長谷川寿一, 遠藤秀紀 (2007) 大型類人猿情報ネットワーク(GAIN)における研究者情報の整備. 第10回SAGA シンポジウム (2007/11, 東京).
22) 倉島治, 落合 (大平) 知美, 吉川泰弘, 平井百樹, 長谷川寿一, 遠藤秀紀, 松沢哲郎 (2007) 大型類人猿情報ネットワークの第一期総括と展望. 日本霊長類学会第23回大会 (2007/07, 彦根).
23) 倉島治, 落合 (大平) 知美, 松沢哲郎, 吉川泰弘, 遠藤秀紀, 長谷川寿一 (2007) 飼育チンパンジーと狩猟採集民における繁殖率・生存率の加齢変化. 人間行動進化学研究会第9回研究発表会 (2007/12, 神奈川).
24) 丸橋珠樹, 北村俊平 (2007) タイ・カオヤイ国立公園のブタオザルの果実木選択. 第23回霊長類学会大会 (2007/07, 彦根).
25) 松沢哲郎, 倉島治, 落合知美, 伊藤康世, 吉川泰弘, 長谷川寿一, 遠藤秀紀 (2007) NBRP「大型類人猿情報ネットワーク」: 死体由来・生体由来資料と研究情報のネットワーク構築. 第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会特別企画「ナショナルバイオリソースプロジェクト (NBRP)」 (2007/12, 神奈川).
26) 宮部貴子, 森本真弓, 鈴木樹理, 室山泰之, 鈴村崇文, 冠地富士男, 田中洋之, 早川清治, 濱田穣 (2007) 幸島のニホンザルにおける血清生化学検査. 第23回霊長類学会 (2007/07, 彦根).
27) 中野良彦, 荻原直道, 巻島美幸, 清水大輔, 加賀谷美幸, 國松豊, 石田英実 (2007) 現生霊長類とナチョラピテクスにおける骨盤形態の非計測的特徴による比較. 日本人類学会第61回大会 (2007/10, 新潟).
28) 中務真人, 國松豊, 仲谷英夫, 辻川寛, 山本亜由美, 酒井哲弥, 實吉玄貴, 澤田順弘 (2007) ケニア, ナカリ地域における最近の発掘成果. 日本人類学会第61回大会 (2007/10, 新潟).
29) 落合 (大平) 知美, 倉島治, 長谷川寿一, 吉川泰弘, 遠藤秀紀, 松沢哲郎 (2007) 日本国内の大型類人猿飼育施設の分析. 日本霊長類学会第23回大会 (2007/07, 彦根).
30) 落合 (大平) 知美, 倉島治, 長谷川寿一, 吉川泰弘, 遠藤秀紀, 松沢哲郎 (2007) 日本国内の大型類人猿飼育施設への訪問: GAIN第2期の活動にあたって. 第10回SAGA シンポジウム (2007/11, 東京).
31) 大井徹, Nwe T, San AM, Min NWW, 濱田穣 (2007) ミャンマー連邦におけるマカクの分布について. 第23回霊長類学会大会 (2007/07, 彦根).
32) 佐々木基樹, 遠藤秀紀, 大石元治, 山田一孝, 北村延夫 (2007) チンパンジー (Pan troglodytes) およびニホンザル (Macaca fuscata) 足根関節のCT画像解析. 日本野生動物医学会2007年大会 (2007/09, 盛岡).
33) 清水大輔, 船越美穂 (2007) ニホンザルにおけるクマイザサの利用. 第23回日本霊長類学会大会 (2007/07, 彦根).
34) 清水大輔 (2007) 英国における形質人類学関係学会の動向. 第61回日本人類学会大会 (2007/10, 新潟).
35) 清水大輔 (2007) 霊長類の移動様式と足首関節の形態. 日本アフリカ学会第44回学術大会 (2007/05, 長崎).
36) 篠原明男, 川田伸一郎, Nguyen Truong Son, Dang Ngoc Can, 遠藤秀紀, 越本知大 (2007) ベトナム産モグラの分子系統学的解析. 日本哺乳類学会2007年度大会 (2007/09, 府中).
37) 真川純, 高松淳, 池内克史, 井野靖子, 岡孝夫, 天野卓, 遠藤秀紀, 林良博, 秋篠宮文人 (2007) 位置合わせに基づくFree-Form Deformationを用いた3次元形状解析. 画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2007) (2007/07, 広島).
38) 山本亜由美, 國松豊 (2007) 歯牙からみたニホンザルの地域変異. 日本霊長類学会第23回大会 (2007/07, 彦根).
39) 山本亜由美, 國松豊 (2007) 頭骨からみたニホンザルの地域変異. 日本人類学会第61回大会 (2007/10, 新潟).
40) 山崎京美, 高橋理, 本郷一美, 姉崎智子, 菅原弘樹, 石黒直隆, 遠藤秀紀 (2007) 北海道から出土する縄文イノシシの性格-骨形態および属性分析を基にした予備的考実湮 日本考古学協会第73回総会 (2007/05, 東京).
41) 福田勝洋, Francisco AR, Lucia CA, 佐々木基樹, 多田達哉, 遠藤秀紀, 木村順平 (2008) 偶蹄目における頭部への血液供給 -マメジカ, ヤギ, ラマおよびブタの比較形態学的検討-. 第145回日本獣医学会 (2008/03, 相模原).
42) 濱田穣 (2008) 言語コミュニケーションを行う発声器官の進化シンポジウム「発達の文化性と生物性(2)-言語発達における文化的要因と生物学的要因の関係を考える-」. 日本発達心理学会第19回大会 (2008/03, 大阪).
講演
1) 國松豊 (2007) ナカリピテクス・ナカヤマイの発見. 名古屋市立高校教員組合研修会・理科分科会.
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