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京都大学霊長類研究所 > 年報のページ > 2006年度 > III 研究活動 研究集会

京都大学霊長類研究所 年報

Vol.37 2006年度の活動

III 研究活動

5. 研究集会

所内談話会

第1回:2006年4月4日(水)

Brian Hare (マックスプランク進化人類学研究所)

「チンパンジーからみたヒトの社会的認知の特性」

第2回:2006年6月16日(金)

Albert Yonas (ミネソタ大学)

「Development of Sensitivity to Motion, Binocular, and Pictorial Cues for Depth」

Oliver Braddick & Janette Atkinson(オクスフォード大学,ロンドン大学 ユニバーシティー・カレッジ )

「Local and global processing of form and motion: development and brain mechanisms」

第3回:2006年6月21日(水)

Mbangi Norbert Mulavwa (コンゴ民主共和国生態森林研究センター)

「ワンバのボノボの食物生産とパーティサイズの関係について」

古市剛史(明治学院大学)

「ワンバのボノボの遊動パターン:メスはどうしてオスと一緒に遊動するのか」

第4回:2006年6月23日(金)

Jeffrey J. Lockman(テュレーン大学)

「Developmental origins of tool use: The role of infant object manipulation」

第5回:2006年6月26日(月)

Robin Panneton(バージニア工科大学)

「Investigating Infants' Attention to Speech within an Ecological Framework」

第6回:2006年6月27日(火)

Hannes Rakoczy(マックスプランク進化人類学研究所)

「共同意図性の初期個体発生」

Tanya Behne(マックスプランク進化人類学研究所)

「幼児期におけるコミュニケーションと模倣,協力行動」

第7回:2006年7月11日(火)

Kang Lee(トロント大学)

「幼児におけるだまし(cheating)とうそつき(lying)」

第8回:2006年8月29日(火)

Philippe Pinel(フランス国立医学研究所)

「Numerical representation in human parietal cortex and interaction with non-numerical dimensions.」

第9回:2006年8月29日(火)

Alan C. Kamil(ネブラスカ大学)

「Natural History and Cognition: Social and Spatial Abilities in Corvids」

第10回:2006年9月28日(木)

Mohammed Mostafa Feeroz(ジャハンギルナガー大学)

「Status, Distribution and Ecology of Primates of Bangladesh: An Overview」

第11回:2006年9月28日(木)

二階堂雅人(東京工業大学)

「DNAが解き明かした鯨類進化の全貌 - その起源と内部系統」

第12回:2006年10月26日(木)

C?cile Garcia(霊長類研究所)

「Energetics and regulation of reproductive function in a group of captive female olive baboons (Papio anubis)」

Alexander D. Hernandez(霊長類研究所)

「Parasitism, food webs and biomass patterns in natural ecosystems」

第13回:2006年11月9日(木)

Eberhard Fuchs(ドイツ霊長類センター)

「ドイツ霊長類センターの紹介」

第14回:2006年11月9日(木)

Hatta Ramlee(サラワク大学)

「Activity Patterns and Food Preference of Orang-utan in

Captivity and Semi-Wild State」

第15回:2006年11月15日(水)

大串隆之(生態学研究センター)

「個体群生態学から生物多様性科学へ」

第16回:2006年12月20日(水)

九後太一(基礎物理学研究所)

「湯川の宿題」

第17回:2007年2月19日(月)

黒木登志夫(岐阜大学)

「単純性,複雑性,多様性」

第18回:2007年2月28日(水)

遠藤秀紀(形態進化分野)

「チンパンジー全標本の三次元デジタル化とDICOMファイルのサーバー常置」

(文責:大石高生,今井啓雄)



2006年度霊長類学総合ゼミナール Interdisciplinary seminar on primatology 2006

日時:2006年12月8日(金)10:00‐18:00

会場:京都大学霊長類研究所本棟大会議室

発表:33件

<口頭発表>

テーマ:データを調理する:収集から分析まで What can you cook with your data? Collection and analysis

1) タウンタイ THAUNG HTIKE(系統発生分野/大学院生) ミャンマーのイノシシ化石 The fossil Suidae of Myanmar

2) チャマリ・A・D・ナハラゲ Charmalie A. D. NAHALLAGE(生態機構分野/大学院生) Development, acquisition and transmission of stone handling behavior in captive Japanese macaques

3) リザルディ・B・チャニアゴ Rizaldi B. CHANIAGO(ニホンザル野外観察施設/大学院生) Successive aggression: Another pattern of polyadic aggressive interactions

4) 親川千紗子 OYAKAWA Chisako(認知学習分野/大学院生) 野生テナガザルの音声研究 The research of wild gibbon songs

5) ラウラ・マルティネス Laura MARTINEZ(思考言語分野/大学院生) Vocal-identity recognition of familiar individuals by a chimpanzee using an audio-visual matching-to-sample task

6) 木場礼子 KOBA Reiko(認知学習分野/大学院生) ニホンザルと顔と性弁別 Japanese monkey, face and sex discrimination

7) 平石博敏 HIRAISHI Hirotoshi(認知学習分野/大学院生) NIRSデータの料理法 NIRS data cooking

8) 半田高史 HANDA Takashi(行動発現分野/大学院生) スパイク Spike

<ポスター発表>

1) 須田直子 SUDA Naoko(人類進化モデル研究センター/研究生)フサオマキザルにおけるcontrafreeloadingの検証 Contrafreeloading in tufted capuchins (Cebus apella)

2) 平井啓久 HIRAI Hirohisa(遺伝子情報分野/教員) テナガザルが高い染色体変異量を維持してきた謎 Puzzles that small apes have kept higher amount of chromosome variability

3) 桧垣小百合 HIGAKI Sayuri(器官調節分野/大学院生) ニホンザル海馬における閉経にともなうシグマ1受容体の発現変化 Menopause-related expression of σ1 Receptor in the hippocampus of Japanese macaques

4) ○江木直子 EGI Naoko(系統発生分野/非常勤研究員),中務真人 NAKATSUKASA Masato(京都大学理学研究科動物学教室/教員),荻原直道 OGIHARA Naomichi(京都大学理学研究科動物学教室/教員) 霊長類の上腕骨遠位部内部構造の比較 Comparisons of internal structure in distal humeri of primates

5) ○柴崎全弘 SHIBASAKI Masahiro(名古屋大学大学院情報科学研究科/大学院生),川合伸幸 KAWAI Nobuyuki(名古屋大学大学院情報科学研究科/教員) 反応に伴う時間が弁別刺激の選好に及ぼす効果 Effect of responding time on the preference of the discriminative stimulus

6) 三浦優生 MIURA Yui(認知学習分野/研究生) 幼児による話し手の知識の潜在的・顕在的理解の発達 Young children’s implicit and explicit understanding of speaker knowledge

7) ○澤田玲子 SAWADA Reiko(認知学習分野/大学院生),土居裕和 DOI Hirokazu(長崎大学医歯薬学総合研究科/教員) バイオロジカルモーション知覚に対する運動情報の寄与:事象関連電位(ERP)による検討 The influence that amount of motion signal gives biological motion perception: An ERP study

8) 小薮大輔 KOYABU Daisuke(形態進化分野/大学院生) ベニガオザルの体毛色における種内変異とその進化史的含意 Pelage color variation of stumptail macaques and its evolutionary implications

9) 松岡絵里子 MATSUOKA Eriko(社会構造分野/大学院生) 母子関係が子どもの社会化に与える影響 Influences of mother-offspring relationships on socialization of the offspring

10) 山本真也 YAMAMOTO Shinya(思考言語分野/大学院生) チンパンジーの相互利他的なコイン投入を規定する要因 Factors influencing reciprocity in chimpanzees

11) 山田彩 YAMADA Aya(ニホンザル野外観察施設/大学院生) 野生ニホンザル農作物加害群の冬期の環境利用:レジオテレメトリ法とGISによる分析の紹介 Winter habitat selection of wild Japanese macaque troops raiding crop-fields: Introduction of radio tracking and analysis by GIS

12) 落合知美 OCHIAI Tomomi(思考言語分野/教務補佐員) 日本の大型類人猿を調べる:訪ね歩き紀行 Great ape in Japan

13) ○井上紗奈 INOUE Sana(思考言語分野/教務補佐員),松沢哲郎 MATSUZAWA Tetsuro(思考言語分野/教員) チンパンジーの月経周期にともなう認知課題遂行の変動について Correlation between the menstrual cycle and cognitive tasks in a female chimpanzee

14) 田中正之 TANAKA Masayuki(思考言語分野/教員) チンパンジーにおける絵のカテゴリー的認識 Recognition of pictorial representations by chimpanzees (Pan troglodytes)

15) 川本芳 KAWAMOTO Yoshi(集団遺伝分野/教員) ミトコンドリアDNAの系統地理から推測されたニホンザルの後氷期分布拡大 Postglacial population expansion of Japanese macaques (Macaca fuscata) inferred from mitochondrial DNA phylogeography

16) 小倉匡俊 OGURA Tadatoshi(人類進化モデル研究センター/大学院生) ニホンザルにおける同種・他種の動画に対する欲求と選好性 Requirement and preference for movies of the same and different species in the Japanese macaque

17) 小野敬治 ONO Keiji(行動発現分野/大学院生) 注意の分配の継時変化とその脳内機構の解析 The sequential change of the allocation of attention and its mechanism in the brain

18) ○張鵬 ZHANG Peng(ニホンザル野外観察施設;西北大学生命科学学院,西安,中国/大学院生),李保国 LI Baoguo(西北大学生命科学学院,西安,中国/教官),渡邊邦夫 WATANABE Kunio(生態機構分野/教員),齊曉光 QI Xiaoguang(西北大学生命科学学院,西安,中国/大学院生) Dominance relation between one-male units of the Sichuan snub-nosed monkeys (Rhinopithecus roxellana) in the Qinling Mountains, China

19) 友永雅己 TOMONAGA Masaki(思考言語分野/教員) Searching for the Face:チンパンジーにおける顔刺激を用いた視覚探索 Searching for the face: Visual search experiments using facial stimuli with chimpanzees (Pan troglodytes)

20) 半谷吾郎 HANYA Goro(社会構造分野/教員) 果実食鳥が渡って来る前に結実する種の種子は有効に散布されているのか? Comparisons of dispersal success between the species fruiting prior to and those at the peak of migrant frugivore abundance

21) 橋本亜井 HASHIMOTO Ai(認知学習分野/大学院生)ヒト幼児言語データベース構築プロジェクト Construction of a high-density database of Japanese speaking children

22) 原澤牧子 HARASAWA Makiko(社会構造分野/大学院生) アカンボウの発達的変化に起因する母親の行動へのさまざまな制約 Various constraints caused by developmental changes of infants on mother behavior

23) ○飯田沙依亜 IIDA Saea(名古屋大学大学院環境学研究科/大学院生),市川奈穂 ICHIKAWA Naho(名古屋大学大学院環境学研究科;日本学術振興会/大学院生),大平英樹 OHIRA Hideki(名古屋大学大学院環境学研究科/教員) 直前の認知課題が不快感情に及ぼす影響 Effects of the prior-engaged cognitive task on unpleasant feelings

24) 石川直樹 ISHIKAWA Naoki(行動発現分野/大学院生) 色弁別課題遂行中のサル前頭前野におけるバーストニューロンの活動 Activities of bursting neurons during color discrimination task in the monkey prefrontal cortex

25) 伊村知子 IMURA Tomoko(関西学院大学大学院文学研究科;日本学術振興会/特別研究員),白井述 SHIRAI Nobu(中央大学大学院文学研究科;日本学術振興会/特別研究員),友永雅己 TOMONAGA Masaki(思考言語分野/教員),山口真美 YAMAGUCHI Masami(中央大学大学院文学研究科/教員),八木昭宏 YAGI Akihiro(関西学院大学大学院文学研究科/教員) ヒトにおけるキャストシャドーによる対象の接近/後退運動知覚の非対称性 Asymmetry on the perception of motion in depth by moving cast shadows in humans

霊長類学総合ゼミナールは,研究所内ティーチング・アシスタントを中心とした大学院生が企画および運営にあたっている.形式は自由で大学院生に委ねられており,本年度も例年どおり研究会のかたちでおこなった.その目的は,若手研究者が各自の研究成果ないし研究計画を報告することで,学術的な交流を深めることである.とくに,博士論文や修士論文の発表の機会をもたない学年には,所内にひろく自分の研究を紹介するよい機会となる.また,各分野でおこなわれているゼミナールとは異なり,ふだん研究発表を聴く機会のない他分野との交流も目的としている.博士後期課程2年および3年の大学院生が口頭発表をおこない,修士課程1年および博士後期課程1年の大学院生がポスター発表をおこなった.今回の新しい試みとして,ポスター発表において教員や所外などからの参加を積極的に呼びかけた.その結果ポスター発表の件数が倍増したため,この試みは成功したといえるだろう.所内や所外のさまざまな分野の研究者と議論することにより,発表者や参加者が見識を高める意義深い研究会となった.なお,霊長類学系の修士課程および博士後期課程の大学院生には単位が認定されるものである.

(TA:東濃篤徳,佐藤義明,福島美和,村田貴朗)

(文責:佐藤義明)

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