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京都大学霊長類研究所 > 年報のページ > 2005年度 > X 共同利用研究 2. 概要 京都大学霊長類研究所 年報Vol.36 2005年度の活動X 共同利用研究1 概要平成17年度の共同利用研究の研究課題は以下の三つのカテゴリーで実施された.
共同利用研究は,昭和57年度に「計画研究」と「自由研究」の2つの研究課題で実施された.昭和62年度からは「資料提供」(平成14年度から「施設利用」と名称を変更)を,また平成6年度からは「所外供給」(平成14年度から「所外貸与」と名称を変更し,平成15年度で終了)を新設し,現在に至っている.それぞれの研究課題の概略は以下のとおりである. 「計画研究」は,本研究所推進者の企画に基づいて共同利用研究者を公募するもので,個々の「計画研究」は3年の期間内に終了し,成果をまとめ,公表を行う. 「自由研究」は,「計画研究」に該当しないプロジェクトで,応募者の自由な着想と計画に基づき,所内対応者の協力を得て,継続期間3年を目処に共同研究を実施する. 「施設利用」は,資料(体液,臓器,筋肉,毛皮,歯牙・骨格,排泄物等)を提供して行われる共同研究である. 平成17年度の計画課題,応募並びに採択状況は以下のとおりである. (1)計画課題(課題推進者のうち*印は代表者) 1.野生霊長類の保全生物学
野生霊長類保全生物学の新展開をはかる.個体群管理や被害管理に関する研究を推進するだけでなく,地理情報システム(GIS)を用いた生息地評価や分布変遷も検討する.また,移入種問題も含めて個体群保全に向けた遺伝学や形態学手法の応用を検討する. 2.霊長類の発達加齢に関する多面的研究
発達および加齢の過程ではさまざまな身体的,行動的な変化が生じる.ヒトを含めた霊長類の発達と加齢を分子,細胞,器官,行動などの多様な視点から解析し,変化の本質の究明と,メカニズムの解明をはかる. 3.チンパンジーの認知や行動とその発達の比較研究
チンパンジーをはじめとする類人猿の認知や行動について,形態学的・生理学的研究と関連させ,発達的変化にも着目した幅広い視点で研究する.基礎的な知覚・認知機能,姿勢・運動機能,コミュニケーション,社会的知性などを他の霊長類と比較しつつ検討する. 4.アジアに生息する霊長類の生物多様性と進化生物学
マカクならびにテナガザルをはじめとするアジア霊長類の生物多様性を,遺伝・生態・行動・形態・生理の領域から多角的に分析し,種分化に関わる進化生物学的考察を行う. 加えて,保全計画に資する生命資源の確保と技術革新を目的として,精子および遺伝子試料を収集し,その保存および利用に関する研究も推進する. 尚,当該計画研究は平成16年度に発足した流動研究分野が進める研究に連携して行われる. (2) 応募並びに採択状況平成17年度のこれらの研究課題について,100件(148名)の応募があり,運営委員会共同利用研究専門委員会(寺尾恵治,諏訪元)並びに共同利用研究実行委員会(渡邊邦夫,濱田穣,平井啓久,田中正之)との合同会議において採択原案を作成し,協議員会(平成17年2月9日)の審議・決定を経て,運営委員会(平成17年3月30日)で了承された. その結果,95件(129名)が採択された.各課題についての応募・採択状況は下記のとおりである.
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