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京都大学霊長類研究所 > 年報のページ > 2005年度 > IX NBRの活動 京都大学霊長類研究所 年報Vol.36 2005年度の活動IX NBRの活動ニホンザルバイオリソースプロジェクト(NBR)について本プロジェクトは4年目を迎え,準備期間を終えて成果を挙げる時期になった.委託を受けて一足早く繁殖を開始した民間機関では100頭を越す出生があり,実際に全国の研究者へ配分する具体的な手続きの整備が進められた.その第一歩はこのプロジェクトによるサル譲渡に関するガイドラインの策定である.透明性,倫理性を確保するために,受け入れ側には十分な飼育管理の設備や体制,経験を求め,随時の立ち入り調査も含む厳しい内容となった.さらに,ニホンザルバイオリソース委員会が行う講習を受講した研究者だけが譲渡申し込みできる規定を設け,17年度中に東京と大阪で2回の講習が行われた.実際の譲渡先は,申し込みの中から供給委員会の審査を経て下に記す運営委員会が決定する. 本プロジェクトの中核機関である自然科学研究機構生理学研究所(生理研)が,プロジェクト実務の遂行に当たってその意思を十分反映させ,責任を明確にできるよう,生理研に「ニホンザルバイオリソース運営委員会」が設置された.これまでプロジェクト関係研究者で構成してきたニホンザルバイオリソース委員会はそのまま存続させ,マクロな視点からプロジェクト全体の推進を図る.「運営」委員会は当プロジェクトの委託を受けている機関から5名,それ以外から5名が選出され,生理研所長の求めに応じて招集される.霊長類研究所からは松林が参加している. NBRの取り組みや,日本におけるサルを用いた研究に関する情報を紹介する場として,17年度もシンポジウムを開催した.その概要は以下の通りである. 文部科学省RR2002企画シンポジウム(第4回)
一方,委託を受けてニホンザルの大規模飼育施設の建設計画を進めている霊長類研究所は,17年度予算で施設整備費は措置されたものの,国立大学法人化の影響を受けて県の開発関係許認可手続きに時間がかかり,実際の入札は年度末になった.18年度いっぱいかけて管理棟1棟,放飼場3式,育成舎1棟,調整池,排水貯留槽,排水浄化施設などの建設工事を行う予定である. 17年度は,動物を対象とした実験研究に関して,いわゆる動愛法,特定外来生物法,感染症予防法など,直接影響するいくつかの法律の改正や制定があり,NBRも霊長類研究所もこれらを踏まえた対応をとって行く必要がある. これら17年度の本プロジェクトの動きは,NBRニュースレター3本に記載して所内にも配布した. (文責:松林清明) このページの問い合わせ先:京都大学霊長類研究所 自己点検評価委員会 |