ENGLISH 京都大学
125周年
所長挨拶 概要 教員一覧 研究分野・施設 共同利用・共同研究 大型プロジェクト 教育,入試 広報,公開行事,年報 新着論文,出版 霊長類研究基金 リンク アクセス HANDBOOK FOR INTERNATIONAL RESEARCHERS Map of Inuyama
トピックス
お薦めの図書 質疑応答コーナー ボノボ チンパンジー「アイ」 行動解析用データセット 頭蓋骨画像データベース 霊長類学文献データベース サル類の飼育管理及び使用に関する指針 Study material catalogue/database 野生霊長類研究ガイドライン 霊長類ゲノムデータベース 写真アーカイヴ ビデオアーカイヴ

京都大学霊長類研究所
郵便番号484-8506
愛知県犬山市官林
TEL. 0568-63-0567(大代表)
FAX. 0568-63-0085

本ホーム・ページの内容の
無断転写を禁止します。
Copyright (c)
Primate Research Institute,
Kyoto University All rights reserved.


お問い合わせ

京都大学霊長類研究所 > 年報のページ > 2003年度 > VI 21世紀COEとしての活動

京都大学霊長類研究所 年報

Vol.34 2003年度の活動

VI 21世紀COEとしての活動

平成15年度に霊長類研究所では21世紀COEの拠点研究としておもに以下の研究をおこなった.

霊長類の音声データベースの作成

データ入力はまだ端緒についたところであり,入力済みの音声ファイルは380個,種はニホンザルとチンパンジーのみである.入力済みのものにかんしては現在以下のURLにて試験運用されている.

http://muriki.pri.kyoto-u.ac.jp/onsei/onsei2_1.htm

データベース本体についてはFileMaker Proを用いて作成し,html化したものを公開した.音声ファイルはwave形式(PCM)とし,一部のファイルについてはデータベースから直接のアクセスを可能とした.

野生霊長類における基礎データの収集とデータベース化

当初計画していた地理情報システムを用いた作業ができなかったため,野外調査における基盤整備のための作業を行った.またニホンザル野外観察施設が進めている,ニホンザル文献データベースの入力や修正等の整備作業の一部を分担して行った.さらにニホンザル野外観察施設と共同で,1990年度から2002年度までに屋久島研究林で行われた研究業績を収集し入力した.

遺伝子不毛地帯の変異がもたらす霊長類ゲノムの多様性創出機序とその意義の解明

マダガスカル原猿の大きな種群のひとつであるEulemur 属(チャイロキツネザル類)と近縁族であるLemur属(ワオキツネザル)のX染色体を比較したところ,ヒトX染色体特異的彩色DNAレベルにおいて両属間で大きな相違があることが発見された.ワオキツネザルではX染色体だけが彩色されたが,チャイロキツネザル類ではX染色体は染まらず,多くの常染色体の短腕にそのX染色体DNAが散在した.その変異の機構はまだ不明だが,通常のX染色体(ワオキツネザル型)から彩色プローブとなった特異的DNA族がある常染色体の遺伝子不毛地帯に漏出し,その後非相同染色体間の組み換えで多くの常染色体に伝播したものと推察される.

霊長類の神経系・内分泌系の種間比較

脳画像データの拡充のため,ニホンザル,アカゲザル,チンパンジーのMRI撮影を霊長研及び産総研で行った.ニホンザルの内,二頭の子ザルに関しては三カ月おきに撮影し,脳自体のマクロな発達と頭蓋骨内での位置変化を解析している.データの一部は産総研の「脳画像データベース」http://www.aist.go.jp/RIODB/brain/welcomej.html で公開し,随時更新している.

(文責:正高信男)

↑このページの先頭に戻る

このページの問い合わせ先:京都大学霊長類研究所 自己点検評価委員会