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京都大学霊長類研究所 > 年報のページ > 2003年度 > VI 21世紀COEとしての活動 京都大学霊長類研究所 年報Vol.34 2003年度の活動VI 21世紀COEとしての活動平成15年度に霊長類研究所では21世紀COEの拠点研究としておもに以下の研究をおこなった. 霊長類の音声データベースの作成データ入力はまだ端緒についたところであり,入力済みの音声ファイルは380個,種はニホンザルとチンパンジーのみである.入力済みのものにかんしては現在以下のURLにて試験運用されている. http://muriki.pri.kyoto-u.ac.jp/onsei/onsei2_1.htm データベース本体についてはFileMaker Proを用いて作成し,html化したものを公開した.音声ファイルはwave形式(PCM)とし,一部のファイルについてはデータベースから直接のアクセスを可能とした. 野生霊長類における基礎データの収集とデータベース化当初計画していた地理情報システムを用いた作業ができなかったため,野外調査における基盤整備のための作業を行った.またニホンザル野外観察施設が進めている,ニホンザル文献データベースの入力や修正等の整備作業の一部を分担して行った.さらにニホンザル野外観察施設と共同で,1990年度から2002年度までに屋久島研究林で行われた研究業績を収集し入力した. 遺伝子不毛地帯の変異がもたらす霊長類ゲノムの多様性創出機序とその意義の解明マダガスカル原猿の大きな種群のひとつであるEulemur 属(チャイロキツネザル類)と近縁族であるLemur属(ワオキツネザル)のX染色体を比較したところ,ヒトX染色体特異的彩色DNAレベルにおいて両属間で大きな相違があることが発見された.ワオキツネザルではX染色体だけが彩色されたが,チャイロキツネザル類ではX染色体は染まらず,多くの常染色体の短腕にそのX染色体DNAが散在した.その変異の機構はまだ不明だが,通常のX染色体(ワオキツネザル型)から彩色プローブとなった特異的DNA族がある常染色体の遺伝子不毛地帯に漏出し,その後非相同染色体間の組み換えで多くの常染色体に伝播したものと推察される. 霊長類の神経系・内分泌系の種間比較脳画像データの拡充のため,ニホンザル,アカゲザル,チンパンジーのMRI撮影を霊長研及び産総研で行った.ニホンザルの内,二頭の子ザルに関しては三カ月おきに撮影し,脳自体のマクロな発達と頭蓋骨内での位置変化を解析している.データの一部は産総研の「脳画像データベース」http://www.aist.go.jp/RIODB/brain/welcomej.html で公開し,随時更新している. (文責:正高信男) このページの問い合わせ先:京都大学霊長類研究所 自己点検評価委員会 |