ENGLISH 京都大学
125周年
所長挨拶 概要 教員一覧 研究分野・施設 共同利用・共同研究 大型プロジェクト 教育,入試 広報,公開行事,年報 新着論文,出版 霊長類研究基金 リンク アクセス HANDBOOK FOR INTERNATIONAL RESEARCHERS Map of Inuyama
トピックス
お薦めの図書 質疑応答コーナー ボノボ チンパンジー「アイ」 行動解析用データセット 頭蓋骨画像データベース 霊長類学文献データベース サル類の飼育管理及び使用に関する指針 Study material catalogue/database 野生霊長類研究ガイドライン 霊長類ゲノムデータベース 写真アーカイヴ ビデオアーカイヴ

京都大学霊長類研究所
郵便番号484-8506
愛知県犬山市官林
TEL. 0568-63-0567(大代表)
FAX. 0568-63-0085

本ホーム・ページの内容の
無断転写を禁止します。
Copyright (c)
Primate Research Institute,
Kyoto University All rights reserved.


お問い合わせ

京都大学霊長類研究所 > 年報のページ > 2003年度 - III 研究活動 認知学習分野

京都大学霊長類研究所

年報 Vol.34 2003年度の活動

III 研究活動

認知学習分野

正高信男・泉明宏

研究概要
A-1)言語習得の身体的基盤の認知神経科学的研究

正高信男

手話の習得や視聴覚情報と自己受容感覚との統合過程など,高次認知機能の身体的基盤が言語習得に果たす役割を,乳幼児を中心として,心理実験および神経活動の非侵襲的手法をもちいて研究した.学習の過程を縦断的に追跡することで,情報処理の発達が脳・身体の可塑性と,どう関わるかの解明をめざしている.

A-2)学習困難を持つ子どもの心理課題遂行時の脳内機序の解明および支援プログラムの評価

正高信男

学習困難をもつ子どもの認知機能と脳機能の関連性の分析を行い,学習困難に関する類型化を行った.

B) チンパンジーにおける視聴覚統合

泉明宏

チンパンジーにおける視聴覚統合処理について研究している.主として視聴覚の同期性,量の表象について検討した.

C) ニホンザルにおける他個体の映像に対する興味

泉明宏・土田順子(自治医大)

加齢にともなう他個体との交渉の減少について検討する目的で,老齢・若齢ニホンザルを対象に,コンピュータディスプレイに映し出された他個体の映像に対する”興味”について検討した.

D) 行動実験制御装置およびプログラムの開発

1. 心的回転認知実験および空間回転認知実験用ソフトの作成. 2. 光点による生物学的運動(バイオロジカルモーション)の動画ファイル生成および編集ソフトの作成. 3.仮想専用線導入による遠隔地とのLAN型ネットークシステムの構築(代表者) 4. USBインタフェースキットを利用した安価汎用入出力ボードの試作

↑このページの先頭に戻る

研究業績
論文
  1. Ceugniet, M., Izumi, A. (2004) Individual vocal differences of the coo call in Japanese monkeys (Macaca fuscata). Comptes Rendus Biologies 327(2): 149-157
  2. Kojima, S., Izumi, A., Ceugniet, M. (2003) Identification of vocalizers by pant hoots, pant grunts and screams in a chimpanzee. Primates 44(3): 225-230.
  3. 梶川祥世, 正高信男 (2003) 乳児における朗読音声中に含まれた語彙パターンの認知 心理学研究 74: 244-252.

↑このページの先頭に戻る

総説
  1. Masataka, N. (2003) From index-finger extension to index-finger pointing: ontogenesis of pointing in preverbal infants. In S. Kita(ed.), Pointing: Where Language, Culture, and Cognition Meet : 69-84.
  2. Masataka, N. (2003) To what extent is the language competence module-specific? Proceedings of the society of Cognitive Linguistics 3: 296-311.
  3. 正高信男 (2003) 言語習得の脳内基盤. 神経研究の進歩 47: 677-683.
著書(単著)
  1. Masataka, N. (2003) The Onset of Language. pp.281, Cambridge University Press, Cambridge.
  2. 正高信男 (2003) ケータイを持ったサル. pp.187, 中央公論新社, 東京.

↑このページの先頭に戻る

学会発表等
  1. Masataka, N. (2003) What cognitive neuroscience research reveals about evolution of language? Keynote speech at the 4th International Conference of Cognitive Science (Jul. 2003, Sydney, Australia).
  2. Masataka, N. (2003) Vocal-motor coordination in infancy and ontogeny and phylogeny of language. Invited talk at the 15th International Conference of Phonetic Science (Aug. 2003, Barcelona, Spain).
  3. Masataka, N. (2003) The role of Broca's area and mirror system for language learning. International Symposium for the "Origins of Language" Reconsidered (Dec. 2003, Kyoto, Japan).
  4. Izumi, A. (2003) Perception of tone sequences in monkeys. International Symposium for the "Origins of Language" Reconsiderd (Dec.2003, Kyoto, Japan)
  5. 泉明宏(2003)霊長類の聴覚世界.第48回プリマーテス研究会「サルとヒトの感覚」(2003年12月, 犬山).
  6. 正高信男 (2003) ヒトはなぜ笑うのか. 第11回日本笑い学会特別講演 (2003年7月, 名古屋).
  7. 正高信男 (2003) ヒトはなぜ子育てに悩むのか. 第13回日本乳幼児教育学会 特別講演 (2003年11月, 奈良).
  8. 正高信男 (2004) ヒトはなぜ子育てに悩むのか. 第6回日本助産師会特別講演 (2004年3月, 大津).
  9. 土田順子, 泉明宏 (2003) ニホンザルにおける他個体への興味の加齢性変化. 日本動物心理学会第63回大会 (2003年10月, 筑波) 動物心理学研究 53(2): 109.

↑このページの先頭に戻る

講演
  1. 正高信男 (2003) 0歳児絵本の効用. 平成15年度幼児読書週間記念講演 (2003年5月, 岐阜).
  2. 正高信男 (2003) 現代育児の問題点. 平成15年度岐阜県公立学校校長研修大会特別講演 (2003年6月, 大垣).
  3. 正高信男 (2003) 手話の習得と日本語教育. 第6回トータルコミュニケーション研究大会招待講演 (2003年7月, 市川).
  4. 正高信男 (2003) ヒトはなぜ子育てに悩むのか. 第19回全日本私立幼稚園連合会総会特別講演 (2003年8月, 熊本).
  5. 正高信男 (2003) 人間にとって障害とは何か. 平成15年度富山県公立学校教員研修大会特別講演 (2003年8月, 富山).
  6. 正高信男 (2003) ことばと認知. けいはんな公開シンポジウム 社会で育つ知能と心 (2003年11月, 京都).
  7. 正高信男 (2003) ヒトはなぜ子育てに悩むのか. 平成15年度大谷女子大学公開講演会 (2003年12月, 京都).
  8. 正高信男 (2004) 子育てと世代間交流について. 平成15年度世代間交流シンポジウム基調講演 (2004年2月, 東京).
  9. 正高信男 (2004) 学習困難の脳内機能の解明と教育支援プログラムの開発・評価. 第6回社会技術研究フォーラム (2004年3月, 東京).

↑このページの先頭に戻る

その他
  1. 正高信男 (2003) アインシュタインと学習障害. サイエンティスト 1: 15-29.
  2. 正高信男 (2003) ケータイは人間をサル化する. 中日新聞 (10月15日) .
  3. 正高信男 (2003) サル化する日本人. サンケイ新聞 (10月4日) .
  4. 正高信男 (2003) 子守唄と育児. チャイルドヘルス 6(12): 12-15.
  5. 正高信男 (2003) 新・赤ちゃん学04. サンケイ新聞 (4月2日) .
  6. 正高信男 (2003) 新・赤ちゃん学05. サンケイ新聞 (4月9日).
  7. 正高信男 (2003) 新・赤ちゃん学06. サンケイ新聞 (4月16日).
  8. 正高信男 (2003) 新・赤ちゃん学07. サンケイ新聞 (4月23日).
  9. 正高信男 (2003) 新・赤ちゃん学08. サンケイ新聞 (4月30日).
  10. 正高信男 (2003) 新・赤ちゃん学09. サンケイ新聞 (5月7日).
  11. 正高信男 (2003) 新・赤ちゃん学10. サンケイ新聞 (5月14日).
  12. 正高信男 (2003) 新聞時評. 毎日新聞 (9月30日).
  13. 正高信男 (2003) 新聞時評. 毎日新聞 (11月5日).
  14. 正高信男 (2003) 新聞時評. 毎日新聞 (12月2日).
  15. 正高信男 (2003) 新聞時評. 毎日新聞 (12月30日).
  16. 正高信男 (2003) 知的障害と「生きる力」. 文藝春秋 特別版: 146-147.
  17. 正高信男 (2004) 「心の闇」という誤解. 健康 544: 28-29.
  18. 正高信男 (2004) ヤモリのパニック. 朝日新聞 (3月22日).
  19. 正高信男 (2004) 原野回帰する都心. 朝日新聞 (3月23日).
  20. 正高信男 (2004) 高齢者の最大の役割は子育て. 読売新聞 (3月23日).
  21. 正高信男 (2004) 正岡子規の観察眼. 朝日新聞 (3月24日).
  22. 正高信男 (2004) 評判記. 読売新聞 (2月1日).
  23. 正高信男 (2004) 評判記. 読売新聞 (2月29日).
  24. 正高信男 (2004) 評判記. 読売新聞 (3月28日).
  25. 正高信男 (2004) 「一匹の人間」の行動学をめざして. 週刊読書人 1月19日.

↑このページの先頭に戻る

このページの問い合わせ先:京都大学霊長類研究所 自己点検評価委員会