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VII. 共同利用研究


3. 平成14年度で終了した計画研究


霊長類におけるストレス反応のメカニズムとその応用

本計画研究は,霊長類におけるストレス反応について,そのメカニズムを明らかにする基礎研究のみならず,動物福祉への応用研究をも目的として行われた.様々なストレス,特に霊長類に特有な心理的,社会的ストレスに対する生理学的変化や心理学的,行動学的変化の分析によってストレス反応定量系の確立を行い,それを用いて霊長類の飼育環境や実験環境の評価系の検討を行おうとした.行われた研究は,ストレス研究のすそ野の広がりを反映して,胎児,新生児,成体を対象とし,ストレス指標にも行動学的や生理学的な指標が用いられる多様なものであり,共同利用研究員の学問的な分野も多彩であった.それぞれの研究について興味深い成果が多々得られた.共同利用の計画研究としての霊長類におけるストレス研究は平成8年度から始まり,今回が通算2回目となる.この6年間によって基礎的研究は,その基盤となる成果が得られた.今後,これを一層進めていくことは勿論だが,動物福祉を標榜する応用研究に重点を移して研究を発展させることが,これからの霊長類のストレス研究にとって最重要であろう.
  尚,本計画研究研究のとりまとめの共同利用研究会を本年10月に予定している.
  本計画研究で行われた研究の題目と研究者は以下のとおりである.

<平成12年度>
川上清文(聖心女子大・文)
「ニホンザル新生児のストレスに対する反応」
上井稔子(東京医歯大・医学系研究科)
「母胎のストレスが胎児の神経発達に及ぼす影響」
森 裕司,西原真杉,武内ゆかり,市丸 徹,
茂木一孝(東京大・農学生命科学研究科)
「視床下部電気活動を指標とした低栄養ストレスの中枢作用機序の検討」
前多敬一郎,束村博子,ムハマド・シャハブ,
西尾 崇,松山秀一(名古屋大・生命農学研究科)
「ニホンザルにおける栄養ストレスによる性腺機能の抑制機序」
錫村明生(奈良医大)
「霊長類におけるストレス反応のメカニズムとその応用」
山根 到(東京都神経研)
「遊具導入による飼育環境改善法の確立」

<平成13年度>
川上清文(聖心女子大・文)
「匂いはニホンザルのストレスを緩和するか」
錫村明生(市立四日市病院)
「霊長類におけるストレス反応のメカニズムとその応用」
中道正之(大阪大・人間科学)
「環境エンリッチメントとしての老齢ニホンザルメスの共生飼育と行動評定」
大平英樹(名古屋大・文学研究科)
「霊長類における認知的ストレスと免疫・内分泌反応の研究」
山根 到(東京都神経研)
「遊具導入による飼育環境改善法の確立」
前多敬一郎,束村博子,木下美香,
吉田恭子(名古屋大・生命農学研究科)
「ニホンザルにおける栄養ストレス反応の神経内分泌メカニズム」
<平成14年度>
大平英樹,羽田薫子,
久野真由美(名古屋大・文学研究科)
「霊長類における認知的ストレスと免疫・内分泌反応の研究」
錫村明生(名古屋大・環境医学研究所)
「霊長類におけるストレス反応のメカニズムとその応用」
山根 到(東京都神経研)
「遊具導入による飼育環境改善法の確立」
前多敬一郎,束村博子,
木下美香(名古屋大・生命農学研究科)
「脳内血糖センサーの局在」
(文責:鈴木樹理)

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