霊長類の起源と初期進化:中生代の哺乳類
霊長類の起源は、以前は化石記録から白亜紀末の約6500万年前と考えられてきました。最近では分子系統学的研究から白亜紀の中頃(約8500万年前)には他の哺乳類の系統と分岐したと推測されています。初期霊長類の化石は他の哺乳類と区別することが難しいため、このような起源年代のずれが生じるようです。最近見つかったジュラ紀のほ乳類化石についての論文の紹介記事も執筆しました(印刷中)。
最近の論文
- Takai, M. (2012) Origins and evolution of early primates. In "Post-Genome Biology of Primates" (eds. Hirai, H. et al.) Primatology Monographs, Springer, pp. 269-280. DOI: 10.1007/978-4-431-54011-3_17.
- 高井正成(2012)「ジュラ紀の哺乳類化石が意味するもの」『生物の科学 遺伝』66(3):8-10(印刷中).
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