京都大学霊長類研究所 共同利用研究会
『動物園の生物学3:動物園の役割を科学する』
会場:東山動物園動物会館
日程:3月15日(水)、16日(木)
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<目的>
これまで研究会「動物園の生物学」を、2002年に共同利用研究会として、2003年には名古屋港水族館との共催として開催してきた。それぞれ「研究(第1回)」、「教育(第2回)」という観点から、動物園を検討してきた。これら2つに
「娯楽」、保全」を加えた、一般に指摘されている動物園の4つ役割は、相補的に関わり合っている。そこで今回は原点に立ち返り、これら4つの役割を具体的な事例をもとに、個別に吟味すると同時に、他の役割との関りを検討する。これをもとに、動物園の社会的意義とそれを実現するための問題点を客観的/科学的に整理し、動物福祉への配慮や公共施設としての責務を注視した機能向上を模索することを目的とする。
このように、本研究会では動物園の今後に関わる実際的でかつ広がりのある問題提起や実践的な解決法を議論したい。これは動物園に対する社会的要求に応えるための一助になり、また研究者にとっても新たな研究の場を作り出すことであるという観点からも意義のあるものと考える。
参加費:事前登録の場合は無料 (但し懇親会は有料 3,000円)
参加申込先: (上野:京大
霊長研)
ホームページ:http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/meetings/2005/doubutuen.html
参加を希望される方は、事前に申込をお願いします。当日参加も可能ですが、その場合は入園料(500円)が必要となります。事前申込をいただいた方には、無料入園券をお送り致します。
また、懇親会希望者は、本会参加申込みの際に合わせてお申し込みください。懇親会は当日申込をお断りする場合があります。
<プログラム>
3月15日
1:憩いの場 13:00〜15:00
神田幸司(名古屋港水族館)「シャチのパフォーマンスは何を見せるのか:ショーかトレーニングか」
坂東元(旭山動物園)「憩いの場の提供:行動展示の効果」
五百部裕(椙山女学園)「観客は動物園になにを求めるか:滞在時間からのスケッチ」
2:教育の場 15:30〜17:30
並木美砂子(千葉動物園)「動物園で何が学べるか」
竹ノ下祐二(日本モンキーセンター)「動物園と学校:先生とどう連携するか」
大丸秀士(安佐動物園)「体験から学びへ」
懇親会 18:00〜
3月16日
3:研究の場 10:00〜12:00
中道正之(大阪大)「動物園での発達科学」
上野吉一(京大
霊長研)「動物園での認知・行動学」
遠藤秀紀(京大
霊長研)「動物園での遺体科学」
4:保全の場 13:00〜15:00
楠比呂志(神戸大学)「冷凍動物園の将来」
池田啓(兵庫県立大学)「保全の場としての動物園:動物園から生息地へ」
森角興起(横浜市繁殖センター)「動物園における保全事業の現状と将来」
総合討論 15:15〜17:00
主催:京都大学霊長類研究所
共催:名古屋市東山動物園
協賛:日本動物園水族館協会
市民ZOOネットワーク
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