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事業報告

事業番号:20-030

国際霊長類学会出席、及び野生動物の遺伝学的研究に関する情報交換

報告者:村山 美穂

期間:2008/08/02 - 2008/08/13

申請者は、遺伝子を指標とした野生動物の行動解析を行っておりXXII Congress of International Primatological Society 2008(英国)において、セロトニントランスポーター遺伝子の多型解析に関する研究成果を発表し、海外の研究者と議論を深め、情報収集を行って、研究の進展に役立てたいと考えている。またこの機会に、マカクおよびオオカミの遺伝子解析および行動解析で共同研究を行っている、Leibniz-Institute of Freshwater Ecology and Inland Fisheries(ドイツ)、Italy's National Institute for Wild Animals(イタリア)の研究者らを訪問して、研究打合せを行うとともに、野生動物全般の遺伝子解析研究についての情報を収集する。

XXII Congress of International Primatological Society 2008において、セロトニントランスポーター遺伝子の多型解析に関する研究成果を発表した。またエジンバラ大学でセミナーを行った。霊長類における、行動と遺伝子の関連解析について、海外の研究者と話し合うことができた。性格評価についてのシンポジウムでは、質問紙、行動観察、環境との関連などの手法が紹介された。また他の発表では、保全、生態、行動研究における遺伝子解析結果の活用例が多数紹介され、研究推進の参考になった。学会後に、Leibniz-Institute of Freshwater Ecology and Inland Fisheriesの松村秀一博士と、スラウェシマカク(Macaca maurus)の遺伝子解析の打合せを行った。また野生動物の遺伝子解析を行っているLeibniz Institute for Zoo and Wildlife Researchの Arne Ludwig博士、Italy's National Institute for Wild Animalsの Ettore Randi博士をそれぞれ訪問して研究所を見学した。研究室は最新の機器と約10名の研究者で運営されていた。前者はアジア、アフリカなど海外にも拠点を持ち、後者はオオカミやクマやタカなどイタリア国内の野生動物の保全や動物園飼育個体の遺伝子型登録が中心で、2つの研究所で視点は違っていたが、大学や動物園と連携し、家畜の豊富な遺伝情報を活用して野生動物の解析を行うなど、基本的な方針は京都の野生動物研究センターと同じで、今後の研究室運営において大変参考になった。日本との情報や学生や研究者の交換など、機関間の連携についても意欲的な印象を受けた。


イタリア国立野生動物研究所


ベルリンの野生動物研究所の実験室

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