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事業報告事業番号:24-013 タンザニア乾燥疎開林における猛禽類の採餌生態と「逆転した性的体サイズ二型」に関する研究 報告者: 金田 大 期間: 2012/5/12 - 2012/11/1 昨年度の私の調査で、派遣先には20種以上の猛禽類の生息が確認された。同所的に生息するそれらの種は、食い分けによって、各々異なる生態的地位を獲得していると考えられる。1ヶ所の調査地で、餌動物・狩り場・狩りの方法等の異なる複数の猛禽類を研究対象にできる派遣先は、猛禽類の採餌生態を研究する上で理想的な環境であるから、本研究の調査地とした はじめに、既に巣を発見済みの猛禽類各種のつがい10ペアの繁殖調査を行った。3ペア(カンムリクマタカ2ペア、チャイロチュウヒワシ1ペア)の繁殖兆候を確認した。繁殖妨害を避けるため、本調査期間中の猛禽類の捕獲は行わなかった。営巣開始したこれら3ペアのうち、野営地に最も近い巣で繁殖したカンムリクマタカ1ペアを対象に、営巣木から約100m離れた高台に設置したブラインド内から、ビデオ撮影を行って営巣行動を記録した。造巣期から育雛期途中までの親鳥の給餌行動を、繁殖行動と合わせてビデオ撮影した。産卵が予想より遅れて本派遣期間終了時までに雛が巣立たなかったので、本派遣から帰国直後に再渡航して、雛の巣立ちまでビデオ撮影を継続した。今後、得られた給餌行動データを解析し、本種の採餌行動を明らかにする。
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