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事業報告

事業番号:24-008

野性ボノボの攻撃行動と、その後の社会交渉

報告者: 徳山 奈帆子

期間: 2012/5-26 - 2012/11/27

報告者の研究対象は野生のボノボである。ボノボはコンゴ民主共和国のコンゴ川の南側にのみ生息する。ルオー保護区内のワンバ村周辺は、1970年代から日本人による調査が行われている。E1,Pの2グループのボノボについて個体識別がなされており、観察に十分なほど人に慣れている。報告者の研究には野生ボノボの直接観察が必要であるため、派遣先での研究が必要であった。

報告者はコンゴ民主共和国に6ヶ月間滞在し、赤道州ルオー保護区内にあるワンバ村周辺の森林にて野生のボノボの観察を行った。 調査対象群はワンバ村の西側を主に遊動しているPグループで、パーティ追跡による直接観察を行った。Pグループは2つの明確なサブグループに分かれている。主に遊動域の東側を遊動するサブグループはP-east、西側を使用するサブグループはP-westと便宜上名付けられており、日常的な観察はP-eastサブグループについて行った。P-westサブグループについては、人付けと個体識別を進めた。五分ごとのスキャンサンプリングを行い、パーティ内の個体の行動、個体間の距離を記録した。パーティ内の攻撃交渉を記録し、その後、被攻撃個体を10分間追跡して、その後の社会交渉のデータを収集した。観察期間中、P-eastサブグループはP-westサブグループ、隣接群であるE2グループ、E1グループと頻繁に出会い、遊動を共にした。報告者は、サブグループ、グループ間の社会交渉を記録し、攻撃交渉が観察された際は、同様に被攻撃者のその後の社会交渉を観察した。







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